国内自動車用高分子材料の市場規模を2006年まで予測(総論)

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国内自動車用高分子材料市場
国内自動車用高分子材料の市場規模を2006年まで予測 (総論)
[汎用エンプラ]
(自動車用) 
ポリアミド(PA)
ポリブチレンテレフタレート(PBT)
ポリアセタール(POM)
ポリカーボネート(PC)
変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)
GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF-PET)
[スーパーエンプラ]
(自動車用) 
ポリフェニレンサルファイド(PPS)
ポリアリレート(PAR)
液晶ポリマー(LCP)
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
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自動車用高分子材料(樹脂・合成ゴム)40品目の国内市場は、2006年には5,460億円(2002年比1.14倍)に拡大。特に、自動車用汎用エンプラ・スーパーエンプラ15品目の国内市場は、2006年に27.4万t(同1.23倍)に拡大すると予測

■自動車分野における高分子材料の市場概要

自動車市場における高分子材料の位置付け

日本自動車工業会がまとめた普通・小型乗用車の原材料構成比を見ると、1980年は合成樹脂4.7%、ゴム3.7%の合計8.4%であった。これが2001年には合成樹脂8.2%、ゴム3.0%の合計11.2%に上昇(樹脂・ゴム全体では、21年間で2.8%増加。樹脂に限定した場合、3.5%拡大している)。自動車分野における高分子材料の需要拡大が期待される。

自動車用高分子材料(樹脂・合成ゴム)40品目の国内市場は、2002年が4,810億円で、2006年は5,460億円に達すると予測している。

自動車用汎用エンプラ・スーパーエンプラ15品目の国内市場は、2006年には27.4万t、2002年比1.23倍に拡大すると推定している。(下記の数表を参照

汎用エンプラ・スーパーエンプラは、その軽量性、機械的特性、耐熱性、耐摺動性等、多様な材料特性を活かし、金属部品を代替する傾向が、近年顕著になってきている。


■自動車用高分子材料の市場規模予測(2002〜2006年予測)

●自動車用種類別高分子材料の需要規模推移(数量ベース) (単位:t、%)
種類   2002年 2003年
見込
2004年
予測
2005年
予測
2006年
予測
汎用
熱可塑性樹脂
(8品目)
数量 780,000 803,800 835,400 866,300 902,800
前年比 - 103.1 103.9 103.7 104.2
合成ゴム
(8品目)
数量 238,600 246,100 253,200 259,500 266,000
前年比 - 103.1 102.9 102.5 102.5
エンジニアリング
プラスチックス
(15品目)
数量 222,100 233,700 247,000 261,600 273,900
前年比 - 105.2 105.7 105.9 104.7
熱硬化性樹脂
(3品目)
数量 149,300 151,400 155,200 159,600 164,200
前年比 - 101.4 102.5 102.8 102.9
熱可塑性
エラストマー
(6品目)
数量 51,500 54,200 56,700 58,700 60,400
前年比 - 105.2 104.6 103.5 102.9
合 計(40品目) 数量 1,441,500 1,489,200 1,547,500 1,605,700 1,667,300
前年比 - 103.3 103.9 103.8 103.8
出所:富士キメラ総研
※上記表中 対象製品
○汎用熱可塑性樹脂 HDPE、PP、PVC、ABS、AS、AES、AAS、PMMA
○合成ゴム NBR、CR、EPDM、ACM、CHR、CSM、フッ素ゴム、シリコーンゴム
○エンジニアリングプラスチックス → 次の項目を参照。
○熱硬化性樹脂 フェノール、軟質ポリウレタンフォーム、不飽和ポリエステル
○熱可塑性エラストマー TPO/非架橋TPO、水添SBCコンパウンド、TPVC、TPEE、TPU、TPAE

■自動車用汎用エンプラ・スーパーエンプラ市場の業界構造

調査対象の汎用エンプラ/スーパーエンプラ
汎用エンプラ
  (6品目)
ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、GF-PET樹脂
スーパーエンプラ
  (9品目)
ポリフェニレンサルファイド(PPS)、サルホン系樹脂(PES、PSF)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、熱可塑性ポリイミド(TPI)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)、フッ素樹脂

●自動車用高分子材料の樹脂別販売量ウェイト(2002年ベース)
樹脂 販売量
ウェイト(%)
汎用熱可塑性樹脂 54.0
合成ゴム 16.6
エンジニアリングプラスチックス 15.4
熱硬化性樹脂 10.4
熱可塑性エラストマー 3.6
合 計 100.0
出所:富士キメラ総研

自動車用途に使用されている、2002年の高分子材料(樹脂・ゴム40品目)は、約144万tである。その中で、エンジニアリングプラスチックス(汎用エンプラ・スーパーエンプラ)の販売量は、22.2万t(15.4%を占有)である。

汎用エンプラ・スーパーエンプラの販売量順位は、合成ゴムに続いて第3位につけている。

●汎用エンプラ・スーパーエンプラの用途別販売量ウェイト(2002年ベース)
用途 販売量
ウェイト
(%)
主な採用部位名
機構部品 55 ファン、インテークマニホールド
電装品 24 ヘッドランプ レンズ、コネクター、スイッチ、センサー
外装部品 14 フェンダー、ドアミラーステイ、ドアハンドル
内装部品 7 メーターパネル、ドアロックカバー
合 計 100  
出所:富士キメラ総研

自動車用高分子材料の中で用途別のエンプラ販売量は、機構部品が最も多く、次いで電装品、外装部品、内装部品と続いている。

機構部品にエンプラが採用されているのは、優れた耐熱性、機械的特性、摺動性、寸法安定性を活かして、エンジン周りの耐熱部品、ギア、カム等の摺動部品等においてその物性・性能が評価されているためである。車体重量を軽量化するため、金属部品の代替材料として汎用エンプラ・スーパーエンプラが使用されている。


●自動車用高分子材料の種類別需要構成(数量ベース) (単位:t、%)
種類 2002年 2003年
見込み
2006年
予測
2006
−02
  構成比   構成比   構成比 増減
汎用
熱可塑性樹脂
(8品目)
780,000 54.0 803,800 54.0 902,800 54.2 +0.2
合成ゴム
(8品目)
238,600 16.6 246,100 16.5 266,000 16.0 -0.6
汎用エンプラ・
スーパーエンプラ
(15品目)
222,100 15.4 233,700 15.7 273,900 16.4 +1.0
熱硬化性樹脂
(3品目)
149,300 10.4 151,400 10.2 164,200 9.8 -0.6
熱可塑性
エラストマー
(6品目)
51,500 3.6 54,200 3.6 60,400 3.6 0.0
合 計 1,441,500 100.0 1,489,200 100.0 1,667,300 100.0  
出所:富士キメラ総研

2002年の汎用エンプラ・スーパーエンプラ15品目の構成比(数量ベース)は15.4%であり、合成ゴム(8品目)の次に続いている。2006年の同構成比は16.4%に上昇。4年間で1.0%増加すると予測している。

同様に、汎用熱可塑性樹脂(8品目)の構成比は、4年間で0.2%増加すると推定している。

逆に、合成ゴム(8品目)、熱硬化性樹脂(3品目)の構成比は、4年間(2006−2002年)で0.6%減少。熱可塑性エラストマーの構成比は3.6%で横ばいと予測している。

自動車の軽量化等を背景として、今後、汎用エンプラ・スーパーエンプラ市場はプラス成長が見込まれている。

また、金額ベースで捉えた場合、2002年汎用エンプラ・スーパーエンプラ15品目の構成比は22.1%であり、合成ゴム(8品目)に順じている。2006年の構成比(23.3%)が注目される(4年間で+1.2%増加)。


■注目の自動車用汎用エンプラ・スーパーエンプラ

自動車用汎用エンプラ・スーパーエンプラにおいて、市場規模や伸長率(2006/2002比)の観点から、以下の製品が注目される。

●注目の自動車用汎用エンプラ・スーパーエンプラ
区分 主な採用部位名 金額ベース
(百万円)
伸長率
2002年 2006年
予測
06/02比







ポリアミド
(PA)
インテークマニホールド 40,800 51,300 125.7%
ポリブチレン
テレフタレート(PBT)
ハーネスコネクタ 16,100 21,500 133.5%
ポリアセタール
(POM)
ギア、レバー部品 15,400 17,200 111.7%
ポリカーボネート
(PC)
ヘッドランプレンズ 13,500 14,100 104.4%
変性ポリフェニレン
エーテル(m-PPE)
外板材、コネクター 4,500 4,900 108.9%
GF-PET樹脂 モーターハウジング 2,200 2,500 113.6%

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ポリフェニレン
サルファイド(PPS)
スイッチ、コネクター、センサー 6,200 8,100 130.6%
ポリアリレート
(PAR)
ターンレンズキャップ 1,500 1,700 113.3%
液晶ポリマー
(LCP)
コネクター、等 1,400 1,500 107.1%
ポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)
シールリング材 500 800 160.0%
出所:富士キメラ総研

2002年において100億円を越える品目は、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネートが挙げられる。

伸長率(2006/2002比)の大きい品目は、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド等であり今後の市場拡大が期待される。

参考文献:「2003年 自動車用高分子材料の現状と将来展望」」
(2003年10月29日:富士キメラ総研)

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