エレクトロニクス高分子市場(素材別) 総論

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エレクトロニクス高分子市場(素材別)
エレクトロニクス高分子市場(総論)
[PC]
液晶バックライト用導光板
液晶ディスプレイ用位相差フィルム
携帯電話用プラスチックレンズ
[PI]
液晶ディスプレイ用カラーフィルタ
FPC用フィルム
パッシベーション膜
液晶配向膜
[PET]
ドライフィルムレジスト(DFR)
液晶ディスプレイ用プリズムシート
エンボスキャリアテープ
反射防止(AR/LR)フィルム
液晶ディスプレイ用拡散フィルム
透明導電性フィルム
バックグラインド(BG)テープ
ダイシング(DC)テープ
液晶ディスプレイ用反射フィルム
[PVDF]
リチウムイオンポリマー電池
リチウムイオン電池用セパレータ
[フッ素]
プラスチック光ファイバー
「エレクトロニクス高分子材料市場」(総括編)について、個別のエレクトロニクス高分子部品・材料の市場動向を整理します。
特に、エンプラ(PC/PI/PET/UHPE/PVDF/フッ素)を使用しているエレクトロニクス高分子部品・材料の品目を中心に、市場規模の大きい品目や伸長率の高い部材に着目して整理しました。


■PC/PI/PET等を使用したエレクトロニクス高分子部品・材料の市場概要

エンプラを使用しているエレクトロニクス高分子部品・材料について、主要エンプラ素材別に整理したものが下表である。

●エレクトロニクス高分子部材の市場規模(世界需要)
(単位:百万円、伸長率:2006/2002年)
エンプラ別高分子部品・材料の品目 2002年 2006年 伸長率 用途区分
PC 導光板 49,800 175,000 351.4% 表示材料用
液晶ディスプレイ用位相差フィルム 12,500 15,900 127.2% 表示材料用
携帯電話用プラスチックレンズ 2,500 38,200 1528.0% 携帯電話用
PI 液晶ディスプレイ用カラーフィルタ 175,000 308,000 176.0% 表示材料用
FPC用フィルム 17,500 35,700 204.0% プリント基板用
パッシベーション膜 15,500 16,900 109.0% 半導体用
液晶配向膜 9,050 15,300 169.1% 表示材料用
PET ドライフィルムレジスト(DFR) 67,500 85,200 126.2% プリント基板用
液晶ディスプレイ用プリズムシート 41,000 77,500 189.0% 表示材料用
エンボスキャリアテープ 30,000 41,000 136.7% 電子部品包装保管用
反射防止(AR/LR)フィルム 15,100 48,190 319.1% 表示材料用
液晶ディスプレイ用拡散フィルム 10,300 21,500 208.7% 表示材料用
透明導電性フィルム 7,200 9,000 125.0% 表示材料用
バックグラインド(BG)テープ 5,300 5,700 107.5% 半導体用
ダイシング(DC)テープ 5,150 5,620 109.1% 半導体用
液晶ディスプレイ用反射フィルム 1,980 4,535 229.0% 表示材料用
熱硬化性層間絶縁材料 345 505 146.4% プリント基板用
UHPE、PVDF リチウムイオンポリマー電池 35,000 65,000 185.7% バッテリー用
リチウムイオン電池用セパレータ 13,950 18,200 130.5% バッテリー用
フッ素 プラスチック光ファイバー 8,600 13,000 151.2% ネットワーク用
20品目合計 523,275 999,950 191.1%  
出所:富士キメラ総研
但しエンボスキャリアテープは、多様な樹脂素材(PC、PET 、PVC、PS等)で成形加工されているが、ここでは、PETとして分類した

エレクトロニクス用のエンプラ(PC/PI/PET等)は、携帯電話、液晶ディスプレイ、プリント基板等など、製品の小型・軽量・薄型化するために不可欠な材料として需要が拡大している。特に、耐熱性の向上、フィルム強度の強化や薄膜化する目的や、部品コストを低減する材料としてエンプラの採用が増えている。

エンプラを使用しているエレクトロニクス高分子部品・材料の中で、市場規模(2002年世界需要ベース)が300億円以上の品目は、カラーフィルター(1750億円)、ドライフィルムレジスト(675億円)、導光板(498億円)、プリズムシート(410億円)、リチウムイオンポリマー電池(350億円)、エンボスキャリアテープ(300億円)等が挙げられる。

また、4年間の伸長率が顕著なエレクトロニクス高分子部品・材料は、プラスチックレンズ(携帯電話用)(1528.0%)、導光板(351.4%)、反射防止(AR/LR)フィルム(319.1%)、拡散板(フィルム) (208.7%)、FPC用フィルム(204.0%)等が挙げられ、今後の市場拡大が期待される。

■エレクトロニクス高分子部品・材料の素材別需要

前述のエレクトロニクス高分子部品・材料20品目について、エンプラ区分別に集計すると下記の通りである。


●エレクトロニクス高分子部材の素材別需要(世界需要:2002年)
(単位:百万円、伸長率:2006/2002年)
エンプラ区分 2002年 2006年 伸長率 エレクトロニクス高分子部品・材料の品目
PC
(3品目計)
64,800 229,100 353.5% 導光板、位相差フィルム、携帯電話用プラスチックレンズ
PI
(4品目計)
217,050 375,900 173.2% カラーフィルター、FPC用フィルム、パッシベーション膜、液晶配向膜
PET
(10品目計)
183,875 298,750 162.5% ドライフィルムレジスト、プリズムシート、反射防止(AR/LR)フィルム、拡散フィルム、反射板(フィルム)、透明導電性フィルム、バックグラインドテープ、ダイシングテープ、熱硬化性層間絶縁材料、エンボスキャリアテープ
その他のエンプラ
(3品目計)
57,550 96,200 167.2% リチウムイオンポリマー電池、リチウムイオン電池用セパレータ、プラスチック光ファイバー
20品目合計 523,275 999,950 191.1%  
出所:富士キメラ総研

エンプラ(PC/PI/PET/UHPE/PVDF/フッ素)を使用しているエレクトロニクス高分子部品・材料(20品目)は、2002年は5,233億円であり、2006年には1.91倍(2002年比)の約1兆円に拡大すると予測している。

2002年から2006年までの4年間で、伸長率が最も著しいエンプラは「PC3品目」であり、携帯電話、液晶業界の成長を背景として、2006年は2,291億円(2002年比3.54倍)に拡大すると推定している。

「PI4品目」は、液晶、半導体業界の成長に連動して、2006年に3,759億円(同1.73倍)の拡大を予測しており、バッテリー・通信ネットワーク業界が牽引役となる電池、光ファイバー(POF)に使用されている3エンプラ(UHPE、PVDF、フッ素)を採用しているその他3市場が、2006年には962億円(同1.67倍)に成長すると予測している。

■エレクトロニクス高分子部品・材料の素材別構成比

●エレクトロニクス高分子部材の素材別需要(世界需要:2002年) (単位:百万円、%)
エンプラ区分 需要金額 構成比
PI (4品目計) 217,050 41.5
PET (10品目計) 183,875 35.1
PC (3品目計) 64,800 12.4
その他 (3品目計) 57,550 11.0
20品目合計 523,275 100.0
出所:富士キメラ総研

エレクトロニクス部品・材料業界では、一般的に、エポキシ樹脂やアクリル樹脂の需要量がメインとなるが、エンプラに着目した場合、電子部品・材料等に主に使用されるのはPI、PET、PCが中心的な樹脂となる。

エレクトロニクス業界で使用されている部品・材料は、環境適性が優れていること、ナノテクノロジーを導入した材料開発、精密成形技術などにより表面処理された製品等、先端技術を必要とする領域の製品であり、需要家の高度な物性要求に対応する材料として注目されている。

参考文献:「2003年 エレクトロニクス高分子材料の現状と将来展望」
(2003年8月21日:富士キメラ総研)


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