光ピックアップ用レンズの市場動向

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光ピックアップ用レンズには、非球面レンズ(1つ以上のレンズ表面が非球面であるものを指す)が採用されている。球面レンズでは2〜3枚のレンズを必要とするが、非球面レンズであれば1枚使用のレンズに抑えられるため、製品の小型、軽量化、コストダウンが可能である。

光ピックアップ用非球面レンズには、対物レンズ、コリメータレンズ、センサレンズ等の種類がある。

■光ピックアップ用レンズにおける部品・材料の特徴

光ピックアップ用対物レンズ(非球面レンズ)において、本格的なプラスチックレンズの普及は、CDプレーヤへの採用が端緒となっている。

光ピックアップ用レンズ(対物レンズ、コリメータレンズ、センサレンズ)には、プラスチック製とガラス製があり、その生産個数ベースの構成比は、93対7で圧倒的にプラスチック製が多い。

光ピックアップ用対物レンズは、光ディスク表面に拡散したレーザ光をフォーカスする目的で使用される。

コリメータレンズは、LD(半導体レーザ)からの出射光を、平行光に変換するためのレンズである。

センサレンズは受光素子であるフォトダイオード用のレンズである。

■用途動向(2003年見込ベース:光ピックアップ用対物レンズの場合)

用途名 生産量ウェイト(%)
CDプレーヤ 33
DVD 21
CD-ROM 15
CD-R/RW 10
その他 21
合 計 100
出所:富士キメラ総研

対物レンズは、全ての光ピックアップに搭載されている。多くのCD系光ピックアップ用対物レンズは、プラスチックレンズが使用されている。DVDプレーヤとDVD-ROM用途の対物レンズは、プラスチック化されている。ガラス製の光ピックアップ用対物レンズは、記録型DVDと次世代DVDで使用されている。

■市場規模推移 2002〜2008年:光ピックアップ用レンズ(ガラス製+プラスチック製)

●市場規模推移及び予測(生産量ベース) (単位:千個、%)
  2002年
2003年
見込
2004年
予測
2005年
予測
2006年
予測
2007年
予測
2008年
予測
対物レンズ 425,000 460,000 480,000 500,000 525,000 550,000 575,000
  前年比 108.2 104.3 104.2 105.0 104.8 104.5
コリメータレンズ 131,500 212,000 245,000 276,000 307,000 333,000 360,000
  前年比 161.2 115.6 112.7 111.2 108.5 108.1
センサレンズ 124,000 195,000 205,000 210,000 195,000 175,000 155,000
  前年比 157.3 105.1 102.4 92.9 89.7 88.6
合 計 680,500 867,000 930,000 986,000 1,027,000 1,058,000 1,090,000
  前年比 127.4 107.3 106.0 104.2 103.0 103.0
出所:富士キメラ総研

光ピックアップ用レンズは、光ピックアップ需要と密接に関連している。

対物レンズは光ピックアップ1個に1レンズが使用されており、2レーザのDVD向けも通常1レンズである。

コリメータレンズはDVDとCD−R/RWの一部に採用され、センサレンズはDVDのみに使用されている。

2002年の光ピックアップ用レンズ市場は6億8,050万個、338億円であり、2008年の生産量は10億9,000万個(2002年比1.6倍)であるが、金額ベースでは317億円となり、逆に市場の縮小を予測している。

■デバイス/材料の生産量ウェイト(2003年見込ベース)

デバイス/材料 ウェイト(%)
プラスチックレンズ 93
ガラスレンズ 7
合 計 100
出所:富士キメラ総研

光ピックアップ用レンズ(対物レンズ、コリメータレンズ、センサレンズ)市場は、プラスチックレンズが主流であり透明なPMMAが中心である。アクリル系以外の熱可塑性樹脂は、レンズとして必要とする特性を備えてきており、近年、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系、ポリエステル系の素材で開発が行なわれている。熱硬化性樹脂では、エポキシ系、尿素樹脂、フェノール等の樹脂を使用して開発されている。

ガラスレンズは一部のDVD光ピックアップ用途やコリメータレンズに使用されている。

■研究開発・技術動向

企業名 技術開発 開発・技術概要
コニカ
ミノルタ
オプト
Blu-ray対応の
レンズ1枚型
光ピックアップ
を開発
同社は、次世代DVD「Blu-rayディスク」に、青色レーザでデータを記録する、レンズ1枚使用のガラスレンズ製光ピックアップを開発した。
Blu-rayディスクは、記録側表面から0.1mmの浅い記録層に書き込むため、幅の広いレーザ光を絞り込むために、従来は枚のレンズが必要とされていた。
同社が開発したガラスレンズ製の光ピックアップは、光の屈折率が大きいガラスを採用することによって、レンズ1枚でレーザ光の絞り込み性能を高めた。
2枚使用のレンズを1枚にして、部品点数を削減することで、コスト競争力の強化を図っている。

■参入企業とメーカーシェア(2003年見込ベース:光ピックアップ用対物レンズ)

メーカー名 生産量ウェイト(%)
コニカミノルタオプト 51
フジノン 32
ソニー 8
ペンタックス 7
その他 2
合 計 100
出所:富士キメラ総研

光ピックアップ用対物レンズ市場は、コニカとフジノン(富士写真光機は、2004年10月1日から同社製品ブランド名である「フジノン」へ社名を変更した。)が市場全体の80%以上を占めており、今後も2強体制が続くものと見られる。

その他のメーカーには、ナルックス、松下電子部品、マーク、HOYA等が挙げられる。

■今後の動向

光ピックアップ用レンズには、PMMA、PC、シクロオレフィンポリマー(COP)等の光学系樹脂が使用されているが、近年、COPの需要が増加している。一方で、PCの需要は低調である。

コリメータレンズは、光ピックアップにおいて削減対象部品の一つであり、ビームスプリッタ技術が確立した場合には削減される方向にある。

参考文献:「2004 ストレージ関連市場調査総覧」
(2003年11月21日:富士キメラ総研)

※本記事は富士経済グループ各社の独自調査により編集したものです。

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