プリント基板用露光装置の市場動向

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プリント基板用露光装置の種類には、ソルダーレジスト用とパターンレジスト用の2タイプがある。(ソルダーレジストは、余分なはんだが付着することを防ぐために使用される)

プリント配線板材料に感光剤(ソルダーレジスト、ドライフィルムレジスト等)を塗布し、フォトマスクを介してショートアークランプ、水銀灯等の光源を照射し配線パターンを転写する。ドライフィルムレジストのベースフィルムにPET樹脂が使用されている。

搬送機構の違いにより全自動、半自動、手動の3タイプに分類されるが、全自動タイプが主流である。

■タイプ別構成比(2002年:世界市場ベース)

タイプ 数量ウェイト(%)
パターン露光用 80
ソルダー露光用 20
合 計 100
出所:富士キメラ総研

露光装置の種類は、基板の配線パターンを露光するパターン露光用と、ソルダーレジストを露光するソルダー露光用に分類される。総需要の8割をパターン露光用が占めている。大手参入メーカーはパターン露光用、ソルダー露光用ともにラインナップしている。

■FCボンダの市場規模推移(2002〜2007年:世界市場)

●市場規模推移及び予測 (単位:台、%)
  2002年 2003年
見込
2004年
予測
2005年
予測
2006年
予測
2007年
予測
国内販売数量 155 170 175 185 195 200
前年比 109.7 102.9 105.7 105.4 102.6
海外販売数量 350 375 385 400 415 425
前年比 107.1 102.7 103.9 103.8 102.4
合 計 505 545 560 585 610 625
前年比 107.9 102.8 104.5 104.3 102.5
出所:富士キメラ総研

2003年のプリント基板用露光装置の世界市場は223億円、数量ベースでは545台(前年比7.9%増)と推定され、高い伸び率が注目される。また、2004年以降は低い伸び率で推移すると見ている。2007年市場は235億円(2003年比1.05倍)と予測している。

近年、プリント基板の増産投資が牽引役となり露光装置の増設需要を支えてきたが、2003年は新規ラインの立ち上げに伴う新スペック対応装置の需要が伸びている。

■研究開発・技術動向

企業名 技術開発 製品・技術概要
アドテック
エンジニア
リング
基板伸縮に対応した、プリント配線基板用露光装置の開発 近年、電子機器の軽薄短小・高機能化に伴い、プリント配線基板は高精度・高密度化しており、基板上に配線パターンを形成するフォトリソグラフィ法が、プリント配線基板の製造にも使用されている。
プリント配線基板はプラスチック材料であり、配線やソルダーレジストのパターンをフォトリソ法で描く場合、通常複数回のフォトリソグラフィにより製造される。プリント配線基板は、その製造工程において化学薬品や熱によって伸縮が発生する。
そこで同社は、基板の伸縮によるパターンずれの影響を抑制し、効率的に、高精度、高密度のプリント配線基板を製造できるプリント配線基板用露光装置を開発した。
同社が開発したプリント配線基板用露光装置は、(1)プリント配線基板の伸縮に対応して描かれた、異なる大きさの被露光パターンを持つ複数のフォトマスクと、(2)露光前のプリント配線基板の伸縮状態を検知する手段と、(3)その検知手段による露光前のプリント配線基板の伸縮状態から、(1)の複数のフォトマスクの中から最適なフォトマスクを選択する手段と、(4)その選択フォトマスクを露光部に設置する手段と、(5)露光部に設置されたフォトマスクを使用し、前記プリント配線基板に露光を行う露光手段で構成されている。この構成においては、プリント配線基板の伸縮状態が露光前に検知され、その伸縮状態に適合したフォトマスクを選択し、露光部に設置することによって、高精度、高密度の露光を行うことができる。
また複数のフオトマスクを、連続したフィルム状のフォトマスクとし、フィルム状のフォトマスクを移動させ、選択されたフォトマスクを露光部に設置することにより、更に効率的な露光が可能である。

■参入企業とメーカーシェア(2002年:世界市場ベース)

メーカー名 数量ウェイト(%)
オーク製作所 24
アドテックエンジニアリング 17
伯東 14
小野測器 9
ハイテック 2
その他 34
合 計 100
出所:富士キメラ総研

オーク製作所が数量ベースでトップになっている。同社は露光装置に使用される水銀ランプの大手メーカーでもある。一方、2位のアドテックエンジニアリングは、ハイエンド機種にターゲットを絞ったマーケティングを展開している。

上位メーカーは、全自動及び半自動タイプの露光装置を主力商品に位置付けている。その他には欧州のオートマテック、バッハ、アーキンエルマ等が挙げられる。

■今後の動向

台湾のプリント基板メーカーの台頭により、露光装置市場も国内から海外へのシフトが急速に進んでいる。

参考文献:「2003 エレクトロニクス実装ニューマテリアル便覧」
(2003年5月23日:富士キメラ総研)


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