住設機器・建材製品の市場動向(総括)

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住設機器・建材製品の市場は、およそ5兆円規模の巨大市場を形成している。また、2002年の新設住宅着工戸数が115万戸まで減少している中、各住設建材メーカーは、「セキュリティ強化商品」「省施工を可能とするリフォーム対応商品」「改正建築基準法に対応し脱VOC建材、換気設備」「ホームネットワークシステム対応型商品」「グローバル化に伴う現地対応商品」等、新たな商材開発に関してしのぎを削っている。

住設機器市場ではリフォーム需要の拡大、防犯・セキュリティ、省エネルギーなど環境経営時代に対応した商品投入が奏功し伸長している製品も見られる。

■住設機器・建材の市場分野別市場規模比較(国内需要ベース)

●市場分野別販売金額、伸長率、4年間の増減額 (単位:億円)

市場分野 2000年 2004年
予測
伸長率
(2000年比)
4年間の
増減額
構成比





33

空調設備 7,636 8,681 113.7% 1,045 49.5%
水回り設備 8,759 8,161 93.2% -598
給湯機 2,739 3,111 113.6% 372
水回り関連機器 1,041 1,896 182.1% 855
セキュリティ 1,366 1,862 136.3% 496
ソーラー・電気設備 488 1,031 211.3% 543
(小計) (22,029) (24,742) (112.3%) (2,713)



31

内装材・内部建具 9,875 7,804 79.0% -2,071 50.5%
外部建具 9,196 7,686 83.6% -1,510
断熱部材 3,510 3,893 110.9% 383
外装・屋根材 2,864 2,594 90.6% -270
内装材 2,201 1,655 75.2% -546
エクステリア 1,581 1,560 98.7% -21
(小計) (29,227) (25,192) (86.2%) (-4,035)
合計64品目 51,256 49,934 97.4% -1,322 100.0%
出所:富士経済

2000年の住設機器(33品目)、建材(31品目)の国内販売金額は、5兆1,256億円であり、2004年は4兆9,934億円と推定している。2000年に対して2004年の減少額は1,322億円(その減少率は2.6%減)である。また、2004年における住設機器、建材との販売構成比は49.5%対50.5%となりほぼ同一規模の市場となっている。

住設機器の区分で需要の大きい分野は、「空調設備、水回り設備、給湯機」であり、建材分野では「内装材・内部建具、外部建具、断熱部材」がボリュームゾーンである。

住設機器では特に、「空調設備」分野の販売増が大きく、伸長率の観点からは「ソーラー・電気設備」の需要拡大が顕著である。建材市場では、成長分野が少ない中で「断熱部材」の伸長率が注目される。

空調設備市場の拡大には、ルームエアコン、温水式床暖房システムなどの需要増が貢献している

一方、水回り設備市場の落ち込みは、システムキッチン、システムバス等、市場規模の大きい製品の需要低下が起因している。(減少理由は、新設住宅着工戸数の減少と価格競争激化に起因している。)

各市場分野の内訳は以下の64品目である。
★印がついている製品は、2004年の伸長率(前年比)がプラス成長(金額ベース)の品目を示す。★印製品は25品目を数える。
市場分野 対象の住設機器・建材製品名





33

水回り設備(7) システムキッチン、洗面化粧台(システム型、単体型)、バスシステム(戸建用、集合用)、★シート式温水洗浄便座、★一体型温水洗浄便器
水回り関連機器(8) ガスコンロ、★IHクッキングヒーター、食器洗浄乾燥機(★ビルトイン、★卓上)、生ゴミ処理機、★ディスポーザー、浴室暖房乾燥機(★電気、★ガス)
給湯機(4) ガス給湯機、石油給湯機、電気給湯機(電気温水器、★ヒートポンプ式給湯器)
空調設備(7) ★ルームエアコン、★ハウジングエアコン、換気扇(★一般型、★熱交換型)、床暖房システム(★温水式、★電気式、蓄熱式)
ソーラー・電気設備(3) 住宅用太陽光発電システム(★屋根置き型、★屋根材一体型)、★ホームエレベータ
セキュリティ(4) ★テレビドアホン、★住宅情報盤、★監視カメラ、ピッキング対策錠



31

内装材・内部建具(木質建材)(7) フローリング材、室内ドア、収納部材(クロゼット扉、システム収納、玄関収納)、階段ユニット、造作材
内装材(非木質)(3) 壁装材、内装タイル、クッションフロア
外部建具(6) アルミサッシ、玄関ドア(アルミ製、★断熱型、スチール製、木製)、★シャッター雨戸(電動型+手動型)
断熱部材(7) 断熱材(グラスウール、ロックウール、押出発泡ポリスチレン、硬質ウレタンフォーム)、★断熱型アルミサッシ、樹脂サッシ、★複層ガラス
外装・屋根材(5) 窯業系サイディング材、金属系サイディング材、外装タイル(乾式工法)、ALC外装材、新生瓦
エクステリア(3) 門扉、フェンス、カーポート
出所:富士経済

■住設機器・建材の市場分野別市場トレンド(国内需要ベース)

●2004年の市場分野別販売金額ランキング (単位:億円)
  市場分野 2000年 2004年予測 4年間の増減額 カテゴリー
空調設備 7,636 8,681 1,045 住設機器
水回り設備 8,759 8,161 -598 住設機器
内装材・内部建具 9,875 7,804 -2,071 建材
外部建具 9,196 7,686 -1,510 建材
断熱部材 3,510 3,893 383 建材
給湯機 2,739 3,111 372 住設機器
外装・屋根材 2,864 2,594 -270 建材
水回り関連機器 1,041 1,896 855 住設機器
セキュリティ 1,366 1,862 496 住設機器
10 内装材 2,201 1,655 -546 建材
11 エクステリア 1,581 1,560 -21 建材
12 ソーラー・電気設備 488 1,031 543 住設機器
合 計 51,256 49,934 -1,322  
出所:富士経済

<市場トレンド動向>
国内の住宅設備・建材市場は4年間で販売金額が1,322億円減少し、2004年には4兆9,935億円になると予測している。

2004年において7,000億円以上の市場を形成する分野は、「空調設備、水回り設備、内装材・内部建具、外部建具」の4市場が挙げられる。

同2,000〜4,000億円以上の市場形成分野は、「断熱部材、給湯機、外装・屋根材」の3市場である。同1,000〜2,000億円の市場形成分野は、「水回り関連機器、セキュリティ、内装材、エクステリア、ソーラー・電気設備」の5市場である。


●2004年における伸長率(金額ベース)ランキング (単位:億円)
  市場分野 2000年 2004年予測 2000年比 カテゴリー
ソーラー・電気設備 488 1,031 211.3% 住設機器
水回り関連機器 1,041 1,896 182.1% 住設機器
セキュリティ 1,366 1,862 136.3% 住設機器
空調設備 7,636 8,681 113.7% 住設機器
給湯機 2,739 3,111 113.6% 住設機器
断熱部材 3,510 3,893 110.9% 建材
エクステリア 1,581 1,560 98.7% 建材
水回り設備 8,759 8,161 93.2% 住設機器
外装・屋根材 2,864 2,594 90.6% 建材
10 外部建具 9,196 7,686 83.6% 建材
11 内装材・内部建具 9,875 7,804 79.0% 建材
12 内装材 2,201 1,655 75.2% 建材
合 計 51,256 49,934 97.4%  
出所:富士経済

<成長市場>
4年間の市場トレンド(2000年から2004年まで)において、2桁成長を予測している分野は、「ソーラー・電気設備、水回り関連機器、セキュリティ、空調設備、給湯機、断熱部材」」の5市場を挙げている。これらは全て「住設機器」のカテゴリーに属している。

中でも「ソーラー・電気設備」分野の伸長率が211.3%(2000年比)となり、最も高い伸び率を示している。「環境貢献」、「経済性」を背景として「太陽光発電システム」の急成長が注目され、イニシャルコストの低減が課題となっている。


<縮小市場>
逆に、2004年の市場において、マイナス成長を予測している分野は、「エクステリア、水回り設備、外装・屋根材、外部建具、内装材・内部建具、内装材」」の6市場が挙げられる。(6市場のうち5市場が「建材カテゴリー」に属している。)

参考文献:「2003年版 住設建材マーケティング便覧」
(2003年8月26日:富士経済)


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