住宅用階段ユニットの市場動向

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住宅用階段は、階段ユニットと現場施工型製品に分類される。ここでは階段ユニットを対象として、市場動向をまとめた。

階段は、従来大工が施工現場で造作する部位であったが、省施工・品質の均一化をメリットに工業生産品である階段ユニットが登場し、現在は新築戸建住宅での採用率が高い。

階段ユニットの需要は、ほぼ新築戸建住宅のみであり、2002年は持ち家住宅の落ち込みにより、市場が縮小している。

■階段ユニットにおける材料特性

快適な住環境を確保する上で、階段の踏み面にカーペットを貼付けて滑りにくくする方法や、階段の滑り止のために、階段踏み面の表面処理加工が求められている。

松下電工製のオーマイティシリーズの階段ユニットは、踏板表面にフッ素、シリコン等の抗菌塗装を施し、メンテナンス性を高めた製品を販売している。

■階段ユニットの市場概要

2002年の階段ユニット市場は減少傾向で推移しており43.5万セットであり、427億円となった。

階段ユニットの需要は、ほぼ新築戸建住宅のみであり、2002年は持ち家住宅の落ち込みが市場縮小に影響を及ぼしている。2003年以降の市場は縮小していくと見ている。

集合住宅では、分譲マンションにおいて採用されることは稀であり、ほぼ100%戸建住宅での需要となっている。また、新築・既築別では、95%以上が新築需要となっている。既築需要は大規模な改築時のみに限られている。

■研究開発・製品特性

企業名 技術開発 製品特性
シーアイ化成 階段部位の発光表示装置を開発  ボックス型階段は、オープン型階段とは異なり、側壁と蹴込み板に囲まれているため、足もとが暗いので、足もとを照らす照明装置が提案されている。しかし、この照明装置は美観を損なうほか消費電力の面でも不経済であった。
 同社は、階段を構成する「蹴込み板」に白色又は赤色発光ダイオードを取付け、表面に木目等の印刷模様を有する樹脂製化粧シートを貼付けることにより、住宅のボックス型階段における階段部位の表示装置を開発した。
 階段部位の発光表示装置に用いる化粧シートは、650nmの波長において全光線透過率が5〜25%である。
 化粧シートは、厚さが0.1mm程度の着色シートの表面に木目、石目等の模様を印刷し製造される。
 表面に印刷模様を有する樹脂製化粧シートは、通常、顔料を混入したポリ塩化ビニルやポリエステル樹脂をカレンダー成形や押出成形により成形されている。
 この化粧シートは、650nmの波長における全光線透過率が5〜25%になるように、シートの厚さ、シート及び印刷層に混入される顔料の量などを調整している。
 また、発光ダイオードの取付け位置は蹴込み板以外には、「踏み板」「側板」への適用が可能である。
 白色又は赤色発光ダイオードの発する光により、暗がりでも階段部位の発光表示が可能であり安全性を向上させることができる。
 光源が化粧シートで覆われ、非発光状態では化粧シートの印刷模様が鮮明であり、光源も透けて見えないのでインテリアとしても優れている。

■参入企業とメーカーシェア(2002年:国内ベース)

メーカー名 販売量シェア(%)
ウッドワン 20
永大産業 15
松下電工 9
パル 8
その他 48
合 計 100
出所:富士経済

階段ユニットのパイオニアであり、業界トップの階段プレカット設備を持つウッドワンが販売実績は落としたが、トップをキープしている。

2位以下のメーカーも実績を落としているがシェアの変動は見られない。


■今後の動向

既築住宅では、階段を全面的に入替(踏板の交換や手摺の設置など)することはほとんどない。階段ユニットが既築で採用されることは稀であり、新築戸建住宅の着工数が減少している状況にあり市場拡大は難しいと見ている。

参考文献:「2003年版 住設建材マーケティング便覧」
(2003年8月26日:富士経済)


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