注目されるカード市場の需要特性

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カード業界を構成する個別市場において、注目されるカード関連製品を選定して、カード分野別にその市場規模(2003年と2008年)の伸長率を対比させその需要動向を分析した。

■市場伸長率の大きいカード関連製品の一覧

カード関連製品の市場規模比較 2003年、2008年予測  (単位:百万円、%)
カード分野 注目されるカード関連製品 販売金額 伸長率
2003年 2008年 08/03
カード材料 ICチップ 9,000 16,500 183.3
カード関連機器 ICカードリーダ・ライタ 3,500 5,900 168.6
ICカード 非接触式近接型ICカード(Type A) 2,300 5,300 230.4
RFIDタグ 電磁誘導方式 13.56MHz 370 6,000 1621.6
出所:富士キメラ総研
減少傾向にある磁気系カードに替わって、ICカードの市場拡大が進展している。ICチップ(カード材料)は、ICカードの成長に連動して市場規模を伸ばしている。

カード関連機器市場の中で、他のカード関連機器と比較した際に、ICカードリーダ・ライタの成長が目立っている。

2003年における非接触式近接型ICカード(Type A)の2003年市場規模は、(Type B)よりも下回るが、伸長率(2008/2003年)では、(Type B)を上回っている。

伸長率の観点では電磁誘導方式 13.56MHz(RFIDタグ)の伸びが極めて顕著であり、今後の動向が注目される。

■主なカード関連製品とその需要動向
【ICチップ】
ICチップの供給先は、接触、非接触、及び接触/非接触一体のデュアルインターフェースICカード向けである。接触式のICカードでは2002年以降からICクレジットカードの本格発行が開始され順調に切り替えが進められている。

2004年は、銀行系クレジットカードが中心となっており、流通系や信販系等クレジットカードは一部を除きまだ進んでおらず、今後の本格発行が期待される。

【ICカードリーダ・ライタ】
接触/非接触ICカードに対応するリーダ・ライタを対象としている。(磁気/IC併用リーダ・ライタは含まれていない。)当該製品の用途は企業内IDカードシステムによる入退室管理端末、食堂端末、パソコン利用者の認証端末など、クローズドシステム向けが中心である。

特に高いセキュリティーが要求される企業で導入されるケースが多い。しかし従来型の磁気カードシステムと比較して高コストであるため、導入は一部の企業に留まっている。

【非接触式近接型ICカード(Type A)】
国際規格ISO/IEC14443(近接型;通信距離10cm以下)の非接触式ICカードのうち、国際標準TypeAを対象にしている。

非接触TypeA・ICカードはMYFAIR(フィリップス)、55Rシリーズ(インフィニオンテクノロジーズ)が代表的製品であり、比較的低価格で導入できる非接触ICカードシステムとして、様々な分野で幅広く利用されている。主な導入分野は、アミューズメント/レジャー施設、入退室管理、及びポイントカード等である。

【電磁誘導方式 13.56MHz】
通信方式は電磁誘導方式、使用周波数は13.56MHz(短波)のRFIDタグを対象とする。国際規格ISO/IEC15693、ISO18000-3 モード1、及びISO18000-3 モード2(Magellan)に準拠した製品が主対象で、代表的チップにI-CODE(PHILIPS)、my-d(Infineon)、Tag-it(TI)等がある。

2002年9月の電波法(高周波利用設備)改正により、13.56MHz帯は国内でも欧州並みの最大60†の通信距離を出せるようになったことで、様々な分野で新しい用途開発が行われている。

実証実験を含む主な導入先は、SCM(サプライチェーンマネジメント)、アミューズメント/レジャー施設(ID管理)、自動車生産ライン、図書館蔵書管理、博物館所蔵品管理等である。

参考文献:「カード市場マーケティング要覧 2004年版」
(2004年7月28日:富士キメラ総研)


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