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全国共通図書カード(図書カード)は、書籍・雑誌等の出版物を対象としたプリペイドカードであり、図書カードを利用できる取扱い店数は11,432店(2005年9月)を数える。年々加盟店が増加し認知度が高まっておりギフト需要や企業の販促用として需要が増えている。
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■図書カードの特徴とカードの利用形態 |
カード特性 |
図書カードの特徴 |
カード販売状況 |
1990年12月から図書カードの販売が開始され、年々加盟店が増加し、図書専用のプリペイドカードとして認知度が高まっている。 |
カードの用途 |
企業等の販促用ツールやギフト用途で使用。 |
販売価格 |
500円、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円の額面で6種類が販売されている。 |
カードの販売店 |
全国の書店、百貨店・スーパー等の書籍売り場など。 |
加盟店数、読取り機設置店数 |
2005年3月において、加盟店数が10,884店、図書カード読取り機設置店数は10,444店と公表されている。 |
カード発行形態 |
従来からの図書券(紙製)は2005年10月1日から、磁気カード方式の図書カードに移行する。 |
カードの形状 |
サイズは86×54mm、上部には残額の指標が印刷されており、使用後にパンチ穴が開けられる。 |
カード材質 |
図書カードの基材にはPET樹脂が使用され、その基材上に磁気データを塗布されている。 |
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■全国共通図書カードの市場規模推移 2003〜2008年(国内需要) |
単位:千枚、% |
タイプ |
2003年 |
2004年見込 |
2005年予測 |
2006年予測 |
2007年予測 |
2008年予測 |
販売数量 |
21,000 |
23,000 |
25,000 |
27,000 |
29,000 |
30,000 |
前年比 |
− |
109.5 |
108.7 |
108.0 |
107.4 |
103.4 |
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2003年の全国共通図書カード市場は2,100万枚の実績であった。図書カードの利用店舗が増加するなか「図書カード」の認知度が高まりギフト用途や、企業の販促用として需要が増えている。
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ギフト用カードは以前、テレホンカードの利用が主流であったが、近年、企業の販促ツールとしてオリジナルデザインのカード販売が拡大している。2008年には3,000万枚、350億円の市場規模に拡大すると予測している。
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■参入企業と販売シェア(2003年国内需要) |
企業名 |
販売数量シェア(%) |
日本図書普及 |
100 |
合 計 |
100 |
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書店、出版社、出版販売会社から組織され、出版界全体の共同事業として1960(昭和35)年に、「全国共通図書券(図書券)」が発行された。そして、図書券の運営会社として日本図書普及†が設立された。1990年からは図書カードの販売が開始され、加盟店に対して一般用図書カードを販売している。
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広告図書カード(オーダーメード、プレミアデザインなど)の販売は、NTTカード・ソリューションとの共同事業として展開されている。
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■今後の動向 |
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図書カードは書籍・雑誌の販売促進やギフト用カードとして安定した市場推移が予測される。図書券の販売が2005年10月1日に終了し、その後は磁気カード方式の「図書カード」に移行しており、図書券の既存市場に対して図書カードによる置き替えが予想される。
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参考文献:「カード市場マーケティング要覧 2004年版」 (2004年7月28日:富士キメラ総研)
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