電子マネーの市場動向

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ICカードをプラットフォームとしたプリペイド式の電子マネー対応の「Edy」、「Suica」、「Mondex」カードを対象(ポストペイ方式のカードは対象外)とする。

ビットワレットが運営している「Edy」の累計発行枚数は2004年6月末に400万枚であったが、その後2005年12月中旬に1,400万枚を超え、2006年6月には1,800万枚に達しており成長を続けている。

また、JR東日本は2004年3月より「Suica」による電子マネー利用の本格展開が開始され、2005年12月中旬には「Suica」の累計発行枚数は1,435万枚(電子マネー対応は948万枚)を数える。「Suica」は他にも日本航空(JAL)と提携し、貯めたマイルが電子マネーとして使用できる「JALカードSuica」を発行している。

■電子マネーの市場規模推移※ 2003〜2008年(国内需要)
【発行数量推移】
単位:千枚、%
  2003年 2004年見込 2005年予測 2006年予測 2007年予測 2008年予測
発行数量 4,000 7,000 6,000 4,500 5,000 5,000
前年比 175.0 85.7 75.0 111.1 100.0
出所:富士キメラ総研
*上記市場規模推移は2004年7月に予測したものである。
「Edy」は設置端末や加盟店を拡大し、利用環境を広げるための投資を続けている。また、2003年6月より全日空のマイレージカードに搭載し、マイルがEdyに変換できる電子マネーサービスを開始した。

2003年の電子マネー市場は400万枚であった。特に2004年市場は電子マネー対応「Suica」の発行や、日本の航空会社、カメラ量販店との提携による波及効果、コンビニエンスストア、コーヒーショップ、アミューズメント施設への導入などを背景に急拡大している。2005年以降の伸びは減少するが2007年からは回復してくると見ている。

■参入企業とシェア(2003年国内需要)
【ICカードベンダーベース】
企業名 販売量シェア(%)
ソニー 38
大日本印刷 30
凸版印刷 20
その他 12
合計 100
出所:富士キメラ総研
「Suica」を発行しているソニーのシェアが高くなっている。2004年6月末で「Suica」の累計発行枚数は、915万枚であり、その中で電子マネーに対応しているのは307万枚を占めている。従来の「Suica」から電子マネー対応「Suica」への切り替えは順調に進んでいる。

「Suica」の電子マネーサービスは、駅構内の利用が中心となっていく見通しであるが、JALのマイレージカードとの提携やファミリーマートでの利用が可能になるなど、駅以外の店舗においてもさらに利用が拡大する可能性もある。

「Edy」を搭載したカードは加盟店が発行する会員証が最も多く、次いでクレジットカード、社員証と続いている。「Edy」の運営はビットワレット(株)が行っており2001年11月から本格サービスが開始され、2004年7月中旬には加盟店が9,000店舗に達し、2005年12月中旬には26,000店の店舗で利用することが可能になっている。

■今後の動向

電子マネーは新たな決済手段の一つとして、多種多様なカードへの搭載が期待されている。プリペイド式の小額決済用として、クレジットカードやキャッシュカードを補完するアプリケーションとして、施設内キャッシュレス用途や各種会員カードとしての利用も進んでいる。

参考文献:「カード市場マーケティング要覧 2004年版」
(2004年7月28日:富士キメラ総研)


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