ICカード(接触+非接触)の市場動向

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ICカード(接触+非接触)は以下のタイプに分類される。
タイプ ICカードの製品区分
接触式ICカード 接触式:クレジットカード、ETCカードなど
非接触式ICカード 非接触式(国際標準のISO14443TypeA/TypeB、ソニーが開発したFeliCa方式)、接触/非接触一体型ICカード(2チップのハイブリッド/1チップのデュアルインターフェース)を含む

接触式ICカード市場は、銀行系クレジットカードをはじめ、ETCカード、B-CASカード、3G携帯電話UIMカードなどの需要が年々増加している。

非接触ICカードのTypeAは、主にアミューズメント/レジャー施設、入退室管理、ポイントカード等広く利用されている。TypeBは一部レジャー施設の他、住民基本台帳カードに採用され、今後IC運転免許証として順次導入される見通しである。

FeliCa方式は日本鉄道サイバネティクス協議会の定める規格(サイバネ規格)に準拠し、国内の鉄道・バスICカード乗車券として事実上標準となっており、JR東日本・Suica電子マネー、JR西日本・ICOCAのサービスが始まっている。

その他には、電子決済機能を搭載したSuica電子マネーとEdyは、電子マネーの普及競争を展開しており、今後の動向が注目される。

■ICカード(接触+非接触)の市場規模推移 2003〜2008年(国内需要)
単位:千枚、百万円、%
タイプ 2003年 2004年見込 2005年予測 2006年予測 2007年予測 2008年予測
接触・数量 45,000 53,000 63,000 74,000 85,000 94,000
前年比 117.8 118.9 117.5 114.9 110.6
接触・金額 26,500 30,000 34,000 39,000 43,000 45,000
前年比 113.2 113.3 114.7 110.3 104.7
非接触・数量 23,000 25,000 38,500 46,000 47,000 49,000
前年比 108.7 154.0 119.5 102.2 104.3
非接触・金額 10,700 9,500 14,800 17,300 16,800 16,600
前年比 88.8 155.8 116.9 97.1 98.8
数量合計 68,000 78,000 101,500 120,000 132,000 143,000
前年比 114.7 130.1 118.2 110.0 108.3
金額合計 37,200 39,500 48,800 56,300 59,800 61,600
前年比 106.2 123.5 115.4 106.2 103.0
出所:富士キメラ総研
接触式、非接触式(接触/非接触一体型含む)を合わせたICカードの2003年国内市場は、発行枚数が6,800万枚(前年比168.3%)、発行金額は372億円(同165.7%)である。発行数量・金額共に接触式ICカードが上回っている。

2008年における接触と非接触の比率は、発行数量では65.7%対34.3%となり接触式ICカードの比率が大きい。また同様に発行金額でも73.1%対26.9%となり、接触式ICカードのウェイトが大きくなると予測している。下記の数表を参照。

【発行数量ベース】
単位:千枚
タイプ 2003年 構成比 2008年 構成比 2003年に対する増減比
接触 45,000 66.2% 94,000 65.7% -0.5%
非接触 23,000 33.8% 49,000 34.3% +0.5%
合計 68,000 100.0% 143,000 100.0%  
2008年の接触ICカードの比率は2003年に対して0.5%低下すると予測。
【発行金額ベース】
単位:百万円
タイプ 2003年 構成比 2008年 構成比 2003年に対する増減比
接触 26,500 71.2% 45,000 73.1% +1.9%
非接触 10,700 28.8% 16,600 26.9% -1.9%
合計 37,200 100.0% 61,600 100.0%  
2008年の接触ICカードの比率は2003年に対して1.9%上昇すると予測している。

ハイブリッド、デュアルインターフェースを合わせた接触/非接触一体型ICカードの2003年市場規模は、発行枚数が320万枚(前年比266.7%)、発行金額は41億円(同195.2%)である。数量・金額共に2003年はデュアルインターフェースが主流であったが、2004年見込ではハイブリッドの数値が上回っている。

■参入企業とシェア(2003年国内需要)

企業名 発行数量シェア(%)
大日本印刷 35
凸版印刷 29
ソニー 13
その他 23
合計 100
出所:富士キメラ総研
接触、非接触を合わせたICカード市場において、大日本印刷が凸版印刷を抑えてトップとなっている。3G携帯電話用UIMカードや非接触Edy・ANAカードの実績が貢献している。

その他の企業にはNECトーキン、東京磁気印刷、日本ジェムプラス、日立化成工業など、他にも多くの企業が参入している。

■ICカードの需要先とシェア(2003年国内需要)

需要分野 発行数量シェア(%)
金融 48
交通 19
アミューズメント/レジャー施設 13
通信・放送 10
その他 10
合計 100
出所:富士キメラ総研
ICカードの需要先は金融、交通、アミューズメント/レジャー施設、通信・放送分野がメインとなっている。金融分野では、銀行系を中心としたICクレジットカードによる実績が大半を占める。

交通分野は、鉄道のIC乗車券、及びETCカードによる実績が大きい。特にJR東日本・Suica電子マネー、JR西日本・ICOCAによる実績が多くなっている。

■今後の動向

接触式ICカード市場の大部分を占める銀行系ICクレジットカードは、プロパーカード(クレジットカード会社が他社と提携せずに単独で発行するカードである。ハウスカードも含まれる。)に続いて、提携カード(クレジットカード発行会社又は銀行が小売店などと提携して発行する形態)の発行が増加している。接触式ではETCカード、B-CASカード、3G携帯電話UIMカード等の需要拡大が期待される。

近年、EdyやSuica電子マネーの普及が顕著であり今後、電子マネーサービス機能付き提携クレジットカードの普及が予想される。

参考文献:「カード市場マーケティング要覧 2004年版」
(2004年7月28日:富士キメラ総研)


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