スカラ型組立ロボットの市場動向

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スカラ(selective compliance assembly robot arm)型組立ロボットは、2関節がZ軸(上下軸)の回転関節を持つロボットアームであり、アームが水平方向に動作するロボットである。

2004年のスカラ型(水平多関節型)組立ロボットは、主な需要先である自動車関連、電機・電子分野がともに好況であり、販売実績は前年比2桁増を記録した。製品開発面の動向としては、小型精密部品向けのスカラ型組立ロボットが各メーカーから上市されている。

■応用分野別構成比(2005年見込 世界需要)

応用分野 販売数量ウェイト(%)
自動車関連 48
電機・電子 48
その他
合計 100
出所:富士経済
スカラ型組立ロボットの主要なアプリケーション分野は、自動車関連と電機・電子業界が主体である。これらアプリケーション分野の伸長率は2004年に高い伸びを示したが、2005年の電機・電子分野は弱含みであるのに対して、自動車関連分野は好調な推移が予測される。

■スカラ型組立ロボットの市場規模推移(2003〜2007年 世界需要)

市場規模推移及び予測 単位:台、%
  2003年 2004年 2005年見込 2006年予測 2007年予測
国内販売数量 2,700 3,070 3,200 3,200 3,400
前年比 113.7 104.2 100.0 106.3
海外販売数量 3,000 3,630 4,050 4,200 4,600
前年比 121.0 111.6 103.7 109.5
合計数量 5,700 6,700 7,250 7,400 8,000
前年比 117.5 108.2 102.1 108.1
出所:富士経済
2003年のスカラ型組立ロボット市場は、販売数量が5,700台、販売金額は103億円である。また、2007年は140億円(2003年比1.36倍)と予測している。

2005年(見込)のスカラ型組立ロボット世界需要(販売数量ベースの構成比)は、日本が44%、欧州22%、米国17%、アジアその他が17%と見込んでいる。日本市場が44%と最も大きく、続いて欧米、アジアで主要なマーケットを形成している。

■参入企業とメーカーシェア(2005年見込 世界需要)

メーカー名 販売数量ウェイト(%)
デンソーウェーブ 18
セイコーエプソン 18
adept(米国) 14
平田機工 14
その他 36
合 計 100
出所:富士経済
販売数量ではデンソーウェーブはセイコーエプソンと同率1位であり、販売金額ではセイコーエプソンが首位を獲得している。

デンソーウェーブはグループ内需要に加え、自動車関連業界において強力な販売網を持っている。地域別には特に、中部圏での販売ウェイトが高くなっている。尚、デンソーウェーブのグループ内需要は、販売実績の15〜20%程度と推測される。

■今後の動向

スカラ型組立ロボットは、単軸系や直交系などのロボットと比較してクリーン特性が優れているため、HDD関連のクリーンルーム市場では優位性が高く、今後、エレクトロニクス分野で需要増が期待される。

参考文献:「2005年版 ワールドワイドFA・ロボット関連市場の全貌」
(2005年3月29日:富士経済)


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