塗装ロボットの市場動向

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塗装ロボットは自動車部品や携帯電話、PC、家電製品など各筐体への塗装が主体となっており、垂直多関節ロボットの先端に塗装ツールを装着して使用されている。なお塗装ロボット向け先端ツールでは、スイスのABB社が日本国内市場において約80%のシェアを有している。

■応用分野別構成比(2005年見込 世界需要)

応用分野 販売数量ウェイト(%)
自動車 66
電機・電子 18
機械 10
その他
合計 100
出所:富士経済
塗装ロボットの主な需要先は、自動車と電機・電子分野である。これらアプリケーション分野の動向が、塗装ロボットの販売環境に大きな影響を及ぼしている。

2004年は自動車と電機・電子業界が共にワールドワイドで好況を呈し、塗装ロボット市場は大きく成長した。また2005年のアプリケーション分野の中で、自動車と電機・電子業界が8割強を占めると見ている。

■塗装ロボットの市場規模推移(2003〜2007年 世界需要)

市場規模推移及び予測 単位:台、%
  2003年 2004年 2005年見込 2006年予測 2007年予測
国内販売数量 1,400 1,650 1,840 1,900 1,950
前年比 117.9 111.5 103.3 102.6
海外販売数量 2,100 2,550 3,060 3,250 3,400
前年比 121.4 120.0 106.2 104.6
合計数量 3,500 4,200 4,900 5,150 5,350
前年比 120.0 116.7 105.1 103.9
出所:富士経済
2003年の塗装ロボット世界市場は販売数量が3,500台、販売金額は264億円である。また、2007年は399億円(2003年比1.51倍)と推定している。

2005年(見込)市場は電機・電子分野で落ち込みが見られるものの、自動車分野の塗装案件が引き続き期待できることから、塗装ロボットの世界市場は2桁成長が見込まれている。

■参入企業とメーカーシェア(2005年見込 世界需要)

メーカー名 販売数量ウェイト(%)
ABB(スイス) 31
川崎重工業 17
安川電機 16
KUKA(ドイツ) 12
その他 24
合 計 100
出所:富士経済
首位のABB(アセア・ブラウン・ボベリ:本社はスイスのチューリッヒ)は、溶接ロボット市場においても上位に位置するメーカーである。販売実績の大半は欧米系自動車関連メーカーに供給している。

続いて川崎重工業、安川電機などのロボットメーカーが上位にランキングされている。溶接ロボットで開拓した販売チャネルを活用し塗装ロボットを拡販している。

その他のメーカーには、三菱重工業、東芝機械、ファナック、DURR(ドイツ)などの企業が参入している。

■今後の動向

塗装ロボットの主要なアプリケーション分野は、自動車と電機・電子業界であることから、主要なメーカーが存在する欧米、日本の市場規模が大きい。2005年のアジア市場(日本を除く)は世界需要の10%と小さいが、自動車産業をはじめ中国経済の成長に伴い、今後、韓国、台湾メーカーによる生産規模の拡大が予想される。

参考文献:「2005年版 ワールドワイドFA・ロボット関連市場の全貌」
(2005年3月29日:富士経済)


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