液晶PDPガラス搬送ロボットの市場動向

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クリーンルーム内で使用される液晶ガラスやプラズマディスプレイパネル(PDP)の搬送をアプリケーションとしたロボットであり、ローダ・アンローダ(ガラス基板をロボットハンドで1枚ずつ取り出し、コンベアなどに移載する装置)用途を中心とした汎用型ハンドリングロボットを対象とする。

■応用分野別構成比(2005年見込 世界需要)

応用分野 販売数量ウェイト(%)
第5・6世代 55
第7・8世代 26
その他 19
合計 100
出所:富士経済
2004年は第5・6世代向けの液晶パネル生産に対する設備投資が活発であり、液晶PDPガラス搬送ロボットの需要も国内・海外共に大きく拡大した。2005年は液晶パネル生産の設備投資需要は減少するが、サムスン電子やLG.Philipsの第7世代向け、シャープの第8世代向けの設備投資が期待できることから、第7・8世代のウェイトが大幅に高まってくると予想される。

■液晶PDPガラス搬送ロボットの市場規模推移(2003〜2007年 世界需要)

市場規模推移及び予測 単位:台、%
  2003年 2004年 2005年見込 2006年予測 2007年予測
国内販売数量 1,800 3,000 2,500 2,800 3,600
前年比 166.7 83.3 112.0 128.6
海外販売数量 4,700 7,900 7,100 8,100 10,000
前年比 168.1 89.9 114.1 123.5
合計数量 6,500 10,900 9,600 10,900 13,600
前年比 167.7 88.1 113.5 124.8
出所:富士経済
韓国、台湾系液晶メーカーの積極的な設備投資に支えられ、2004年の液晶PDPガラス搬送ロボット市場は大幅に実績を伸ばす結果となった。当該ロボットは国産ロボットメーカーの独占的な市場となっており、外資系ロボットメーカーの存在は確認されていない。また同ロボットの需要地域は日本、韓国、台湾の3ヶ国で市場のおよそ9割(販売数量ベース)を占める市場構造となっている。

2005年の液晶PDPガラス搬送ロボットの世界市場は販売数量が9,600台、販売金額は776億円と見込んでいる。また、2007年の市場規模は1,153億円(2005年比1.49倍)と予測している。

■参入企業とメーカーシェア(2005年見込 世界需要)

メーカー名 販売数量ウェイト(%)
安川電機 29
三協精機製作所 21
ダイヘン 14
三菱電機
その他 27
合 計 100
出所:富士経済
首位の安川電機は、日本・韓国向けの第7世代、台湾向けの第5・第6世代の案件を堅調に受注し、2004年は大幅な受注増となった。2004年下期から液晶メーカーの設備投資に翳りが出始めており、2005年は販売台数ベースの落ち込みは避けられない。

三協精機製作所は2005年10月に日本電産サンキョーに社名を変更(日本電産の持つブランド力を最大限に活用しグループの連携を強化するため)した。

■今後の動向

液晶業界は2004年下期から世界的な生産調整局面に入っており、台湾系液晶メーカーが第7世代生産ラインの切り替え投資を保留するなど、2005年の液晶PDPガラス搬送ロボット市場は縮小が避けられない見通しである。

この厳しい市場環境が予測される中、液晶PDP市場の進展(大型化など)に伴い、2006年以降、同搬送ロボットは需要増が期待される。

参考文献:「2005年版 ワールドワイドFA・ロボット関連市場の全貌」
(2005年3月29日:富士経済)


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