住設機器・建材製品の市場動向(総論1)

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2003年の新設住宅着工戸数は、ローコスト住宅の販売、住宅ローン減税の駆け込み需要などの要因により、116万戸(前年比100.8%)と0.8%増加したものの、将来見通しは厳しい状況が予想される。

新設住宅着工戸数の伸長率が低い中において、住宅設備・建材業界は新築依存体質から脱却することが急務である。また、ユーザーの細かな嗜好に対応できるリフォーム商品の開発が積極的に行われている。

IT社会の進展を背景に、次世代の付加価値商品としては、個人の利便性や快適さを追求しつつ周辺環境との共生を実現する住宅設備・建材が注目されている。

次世代住宅に対応した住設建材製品の開発コンセプトは「セキュリティ」「ネットワーク化」「リフォーム対応」「健康配慮」「VOC対策」「リサイクル対応」「省エネ対応」等が挙げられる。

■住設機器・建材の分野別市場規模比較(国内需要)

分野別販売金額と2年間の伸長率、増減額 (単位:億円)
市場区分・分野 2003年 2005年
予測
伸長率
(2003年比)
2年間の
増減額
2005年
構成比





38

水回り設備 9,293 9,913 106.7% 620 54.0%
空調設備 8,352 8,663 103.7% 311
給湯機 3,047 3,457 113.5% 410
水回り関連機器 1,580 2,031 128.5% 451
セキュリティ関連 1,002 1,089 108.7% 87
ソーラー・電気設備 898 1,383 154.0% 485
(小計) (24,172) (26,536) (109.8%) (2,364)



31

内装材・内部建具
木質建材
9,096 8,815 96.9% -281 46.0%
外部建具 6,649 6,442 96.9% -207
外装・屋根材 2,444 2,169 88.7% -275
断熱部材 1,996 2,095 105.0% 99
エクステリア 1,575 1,623 103.0% 48
内装材
(非木質)
1,474 1,439 97.6% -35
(小計) (23,234) (22,583) (97.2%) (-651)
合計69品目 47,406 49,119 103.6% 1,713 100.0%
出所:富士経済

【分野別市場動向】
2003年の住設機器38品目、建材31品目を合計した国内販売金額は4兆7,406億円であり、2005年は4兆9,119億円(2003年比1.04倍)と推定している。

2005年において住設機器と建材の構成比(販売金額ベース)は54対46と予測しており、住設機器の分野が4ポイント上回っている。

【需要動向】
住設機器分野で需要の大きい分野は、「水回り設備」「空調設備」であり、建材分野では「内装材・内部建具(木質建材)」「外部建具」がボリュームゾーンである。

2年間の増減額が大きい需要分野は、「水回り設備(620億円)」が最も大きく、次いで「ソーラー・電気設備(485億円)」が続いている。

2年間の伸長率が大きい需要分野は、「ソーラー・電気設備(2003年比154.0%)」に続いて、「水回り設備(同128.5%)」「給湯機(同113.5%)」「セキュリティ関連(同108.7%)」といった住設機器分野の製品で、高い伸びが見込まれる。

逆に、伸長率が減少している分野は、「外装・屋根材(同88.7%)」「内装材・内部建具(木質建材)(同96.9%)」「外部建具(同96.9%)」など建材分野の製品が挙げられる。

【エンプラ樹脂が使用されている製品】
住設機器・建材には、PET樹脂フィルムやフッ素樹脂フィルムなどに加工されたエンジニアリングプラスチックスが機器・建材の扉や面板に使用されている。主な住設機器・建材製品としてはシステムキッチン、洗面化粧台、室内ドア・玄関ドア、カーポートなどが挙げられる。

分野別市場規模の数表において各市場分野の製品内訳は以下の69品目である。
市場区分・分野 対象の住設機器・建材製品名





38

水回り設備(10) システムキッチン、洗面化粧台(システム型、単体型)、戸建用システムバス、集合住宅用ユニットバス、シート式温水洗浄便座、一体型温水洗浄便器、水栓金具(キッチン用、洗面用、浴室用)
水回り関連機器(8) ビルトインコンロ、IHクッキングヒーター、食器洗浄乾燥機(ビルトイン型、卓上型)、生ゴミ処理機、ディスポーザー、浴室暖房乾燥機(電気式、ガス式)
給湯機(5) ガス給湯機、石油給湯機、電気給湯機、ヒートポンプ式給湯機(エコキュート)、エコウィル
空調設備(8) ルームエアコン、ハウジングエアコン、換気扇(一般型、熱交換型)、温水式床暖房、電気式床暖房(蓄熱式、非蓄熱式)、空気清浄機
ソーラー・電気設備(3) 住宅用太陽光発電システム(屋根置き型)、屋根材一体型ソーラー発電、ホームエレベータ
セキュリティ(4) テレビドアホン、住宅情報盤、監視カメラ、ピッキング対策錠



31

内装材・内部建具(木質建材)(7) フローリング材、室内ドア、収納部材(クローゼット扉、システム収納、玄関収納)、階段ユニット、造作材
内装材(非木質)(3) 壁クロス、内装タイル、クッションフロア
外部建具(5) アルミサッシ、玄関ドア(アルミ製、スチール製、木製)、シャッター雨戸
断熱部材(7) 断熱材(グラスウール、ロックウール、硬質ウレタンフォーム、押出発泡ポリスチレン)、断熱型サッシ、樹脂サッシ、複層ガラス
外装・屋根材(5) 窯業系サイディング材、金属系サイディング材、外装タイル、ALC(軽量気泡コンクリートパネル)、新生瓦
エクステリア(4) 門扉、フェンス、カーポート、ウッドデッキ
出所:富士経済

参考文献:「2004年版 住設建材マーケティング便覧」
(2004年7月16日:富士経済)


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