システムキッチンの市場動向

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キャビネット部とビルトイン機器をワークトップ(天板)によって一体化したシステムキッチンを対象とする。

システムキッチン市場は、リフォーム需要が増加したことに対応して40万円以上の高級品の出荷量が伸びている。

高級品としてはコミュニケーションを重視したアイランドキッチン(シンク、加熱調理等の基本作業を島の部分に集め、島のまわりで家族やゲストと向かい合い作業ができる)の普及により、リビング近くで調理をする際に台所から出る音を防ぐために、収納扉や引出しの開け閉めやシンクの水はね音の静音性を追求した商品が発売されている。

■システムキッチンにおける材料特性

システムキッチンのワークトップ(天板)の素材にはステンレスと人工大理石などが使用されており、その構成比はステンレス製の方がやや多い。年々、人工大理石の比率が増えている。また、キャビネットの素材はステンレスと木製(パーティクルボード、合板等)などが使用されているが圧倒的に木製が多い。

システムキッチンのキャビネットのパネルや扉には、主にPETフィルムを使用した外板パネル材が使用されている。パネル表面の掃除がし易くPETフィルムが化粧フィルムとして採用されている。

■システムキッチンの市場規模推移(2003〜2005年 国内需要)

市場規模推移及び予測 千台、%
  2003年 2004年見込 2005年予測
販売数量 1,116 1,220 1,320
前年比 109.3 108.2
出所:富士経済
2003年のシステムキッチンの国内販売台数は111.6万台であり、2005年は132万台(2003年比1.18倍)に拡大すると予測している。2003年は3,300億円の販売金額(メーカー出荷ベース)であり、2005年は3,800億円(2003年比1.15倍)と推測している。

近年、水回りリフォーム需要が増加しており、販売金額ベースでは2004年以降、前年比7〜8%の伸びが見込まれる。参入メーカーでは40万円以上の高級品をリフォーム対応商品として品揃えしている。

■商品開発・製品特性

タカラスタンダードは、2006年3月13日にホーロー製のシステムキッチン「レミュー」をフルモデルチェンジした。

新製品の「レミュー」は、独自に開発した高品位ホーロー技術で「窯変ホーロー」扉やフェイスに使用し、自由にキャビネットを選択できる製品である。新型「レミュー」の特徴や概要は以下の通りである。

  製品概要と特徴
企業名/商品名 タカラスタンダード/「レミュー」
特徴  タカラスタンダードの「レミュー」は日本的造形美をイメージさせる縦横格子状のラインでデザインされている。
 「レミュー」の扉は、「窯変ホーロー」とシルバーラインを組み合わせており、幅広い年齢層を意識し重厚で落ち着いた色目から明るく安らぎ感のある色目まで幅広いカラーバリエーションが用意されている。
 窯変ホーローとは、850℃の高熱窯の中で色彩が変化する「窯変」という製法で生産され、扉とキャビネットに使用されている。
 表面がガラス質なので湿気や汚れがしみ込まない。扉や引出しの中も、軽く拭くだけで汚れを落とせる。害虫も寄せつけず、カビや錆の心配が不要などの特徴がある。
 キッチン作業が長時間にわたる場合には、座ったままで作業ができる「ニースペースI型プラン」が提案されている。
製品グレード 高級クラスのシステムキッチン
タイプ I 型、間口は255cm
収納キャビネット 「扉」「スライド」「足元スライド」の3タイプ
販売価格 573,500円(税別)
出典:タカラスタンダードのホームページ
■参入企業とメーカーシェア(2003年 国内需要)

メーカー名 販売数量シェア(%)
タカラスタンダード 21
クリナップ 17
サンウエーブ工業 15
松下電工
ナスステンレス
その他 32
合 計 100
出所:富士経済
首位のタカラスタンダードや3位のサンウエーブ工業は、集合住宅向け用途で実績を伸ばしている。

2位のクリナップは、戸建住宅向けの販売が好調であり、ショールームの増設、特約店研修の開催回数を増加するなどサービス向上に努めている。

参入各社は2003年、主力商品の売上が軒並みアップしており全般的に好調であった。

■今後の動向

システムキッチンは新設住宅着工戸数の動向に影響を受けやすい製品である。昨今は住宅着工戸数の伸び率が小さいため、システムキッチンメーカーにとっては今後も収益性を確保するためには、住宅需要案件に対する既築比率の上昇が課題となっている。

エンドユーザーのリフォーム案件の中で、システムキッチンは最も人気の高い製品であることから、徐々に既築比率の上昇が予想される。

参考文献:「2004年版 住設建材マーケティング便覧」
(2004年7月16日:富士経済)


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