カーポートの市場動向

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カーポートは門扉、フェンスと異なり、オープン外溝(敷地周囲に塀などを作らず開放感のあるタイプ)の影響を受けにくい市場となっている。また、新築住宅における取り付け率は門扉/フェンスと比較すると低い状況にある。

カーポートは後付需要が大半を占める製品特性があるため、顧客をひきつける製品の投入が重要である。

■カーポートにおける材料特性

カーポートはその設置環境(例えば寒冷地用途や屋外用成型品用途、難燃用途など)から、耐衝撃性などの機械的物性の他に、難燃性が優れていること、屋外使用であるため耐候性、耐炎性、耐衝撃性、耐薬品性などに優れていることが望まれる。また、資材重量を軽くするため軽量化も重要である。

カーポートの屋根材にはポリカーボネート(PC)板が主に使用され、それ以外には熱線遮断PC板、熱線吸収PC板、アクリル板、アルミ板などが採用されている。

従来、ハロゲン系難燃剤を配合しないポリカーボネート樹脂コンパウンド(成形前材料)は、衝撃性、耐候性が不充分であり、さらに低温衝撃時の破壊特性(延性破壊)が不充分であるという欠点があった。

そこで日本ジーイープラスチックスは、シリコーン成分が共重合されたポリカーボネートブロックコポリマーを使用することで、ノンハロゲンで優れた衝撃特性、特に低温度使用時(-40℃)でも脆くなりにくく、高い延性を示し、透明性、耐衝撃性、耐薬品性、耐候性、耐湿性、耐炎性などのバランスがとれた各種成型品の開発や、薄肉化を可能にするコンパウンドの製品開発を行っている。

■カーポートの市場規模推移(2003〜2005年 国内需要)

市場規模推移及び予測 単位:百万円、%
  2003年 2004年見込 2005年予測
販売金額 41,700 42,800 43,000
前年比 102.6 100.5
出所:富士経済
カーポートの取り付け率は2002年に前年比10%近く減少したが、2003年は新設住宅着工戸数が増加したため、取り付け率は回復傾向にある。取り付け率の低下理由は新築時における施主の建築コスト削減が原因と考えられる。

■商品開発・製品特性

東洋エクステリアはカーポート「メジャーポート」の後継機種「メジャーポートII」を、同社のエクステリア代理店ルートを通じて2007年6月1日より販売を開始した。「メジャーポートII」の特徴や概要は以下の通りである。

  製品概要と特徴
企業名/商品名 東洋エクステリア/「メジャーポートII」
特徴  東洋エクステリア「メジャーポート」の耐風圧強度は、従来34m/sであった。同社はその後継機として38m/sの「メジャーポートII」を開発した。「メジャーポートII」の特徴は、豊富な品揃え(サイズ、カラー)や、屋根材はカーブ屋根/フラット屋根を用意し、住まいと調和したデザイン、使い勝手の良さを訴求している。
耐風圧強度 38m/s
製品種類 レギュラー(自動車1台用)、ワイド(自動車2台用)、ミニ(自転車・二輪車用)の基本タイプがあり、その中から選択できる。
屋根材のタイプ Rタイプ(カーブ屋根)、Fタイプ(フラット屋根)の2タイプ用意
出典:東洋エクステリアのホームページ
例えば下記の製品(タイプ)の場合、販売価格は以下の通りである。
製品のタイプ メジャーポートII Rタイプ レギュラー 27-50型
カラー シャイングレー+柿渋
屋根材 ポリカーボネート板(カラー:クリアブルー)
サイズ 2,701mm(幅)×4,980mm(奥行)
販売価格 299,985円
備考 Rタイプ(レギュラー)、Fタイプ(レギュラー)では、サポートや母屋補強材、屋根材ホルダーなどを取り付けることにより、耐風圧強度は46m/sまで耐風圧を強化することが可能。
同上
■参入企業とメーカーシェア(2003年 国内需要)

メーカー名 販売数量シェア(%)
YKK AP 24
東洋エクステリア 19
三協アルミニウム工業 15
新日軽 12
その他 30
合 計 100
出所:富士経済
独自の直販ルートとエクステリア代理店ルートを持つYKK APがトップである。

2位以下は東洋エクステリア、三協アルミニウム工業(三協アルミニウム工業と立山アルミニウムは2006年6月1日に合併し、三協立山アルミに社名を変更した)、新日軽などのガーデンエクステリア大手メーカーが続いている。

■今後の動向

施主が建築コストを削減するため、一般的にエクステリア部材は新築時に設置することが見送られる場合が多い。これは施主の経済状況(建設費用)、外構に関する意識の違いが起因している。

近年、カーポート市場は安定成長しており今後も後付け、買い替え需要が期待できる。

参考文献:「2004年版 住設建材マーケティング便覧」
(2004年7月16日:富士経済)


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