住宅用金属製玄関ドアの市場動向

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戸建住宅中心に採用されるアルミ玄関ドアと集合住宅用スチールドアの2市場を対象とする。本稿では、木製玄関ドアは対象外とするが、競合製品としての側面もあるので用途特性の項目で取り上げた。

主に戸建住宅に採用されているアルミ玄関ドアは2004年、小幅な伸びを示している。

■住宅用金属製玄関ドアにおける材料特性

雨や紫外線による影響を回避するためアルミ製/スチール製玄関ドアのパネル表面には、耐候性の高いPETフィルムやフッ素フィルム等のラミネートフィルムが使用されている。

■住宅用玄関ドアの材質種類別用途動向(2003年販売数量)

単位:セット
種類 \ 用途 戸建住宅 集合住宅 合計 備考
アルミ玄関ドア 690,000 13,000 703,000  
構成比 98.2% 1.8% 100.0%  
スチールドア 僅少 750,000 750,000  
構成比 100.0% 100.0%  
木製ドア 63,000 僅少 63,000 高級戸建住宅等で採用されるケースが多い
構成比 100.0% 100.0%  
合計 753,000 763,000 1,516,000  
  49.7% 50.3% 100.0%  
出所:富士経済
2003年の玄関ドア市場(151.6万セット)において、スチールドアは49.5%、アルミ玄関ドアは46.4%、木製ドアは4.1%となり、スチールドアが市場の半数近くを占めている。

アルミ玄関ドアと木製ドアは100%近く戸建住宅に販売され、スチールドアは集合住宅向けにほぼ全量供給されている。

2002年及び2003年は戸建分譲住宅の着工戸数が増加し、アルミ玄関ドアは戸建分譲用途で実績を伸ばした。

引き戸から玄関ドアへの需要代替や玄関ドアメーカーが商品開発・販売に注力していることが要因と考えられる。

■住宅用金属製玄関ドアの市場規模推移(2003〜2005年 国内販売数量)

市場規模推移及び予測 単位:セット、%
  2003年 2004年見込 2005年予測
アルミ玄関ドア 703,000 705,000 705,000
前年比 100.3 100.0
スチールドア 750,000 740,000 730,000
前年比 98.7 98.6
合計 1,453,000 1,445,000 1,435,000
前年比 99.4 99.3
出所:富士経済
住宅用金属製玄関ドア市場は2003年以降、143〜145万セットの規模で縮小(年率0.6〜0.7%減)推移していくと予測される。2005年は1,240億円(2003年比97.6%)となり同2.4%減になると推測される。

また、2003年の住宅用アルミ玄関ドアの販売数量は70.3万セット(金額では865億円)の規模であり、2004年以降は微増又は横ばいと予想される。

一方、住宅用スチールドアの販売数量は2003年に75万セット(金額では405億円)で、2004年以降、年々減少推移が予想される。

■参入企業とメーカーシェア(2003年 国内需要)

メーカー名 販売数量ウェイト(%)
トステム 34
YKK AP 29
新日軽 15
三協アルミニウム工業 14
立山アルミニウム工業
その他
合 計 100
出所:富士経済
上記の数表はアルミ玄関ドア市場のシェアを示す。

アルミ玄関ドア市場は近年、引き戸からの代替需要を背景として微増で推移している。ヒット商品の存在がメーカーの明暗を分けており、2003年は「CBシリーズ」を投入した新日軽が大きく実績を伸ばした。

リフォームよりも新築住宅向け玄関ドアを重視するメーカーが多い中で、三協立山アルミ(三協アルミニウム工業と立山アルミニウム工業は2006年6月1日に合併し三協立山アルミに社名を変更した)のようにリフォーム事業を積極的に取り組むメーカーも見られ今後の動向が注目される。

■今後の動向

アルミ玄関ドアを始め比較的堅調な推移を示す玄関ドアであるが、今後、新設住宅着工戸数が減少した場合、玄関ドア市場の縮小が予想される。

参入メーカーは特にデザイン面の商品開発に注力しており、効率的な商品開発や正確な市場ニーズの把握が重視されている。

参考文献:「2004年版 住設建材マーケティング便覧」
(2004年7月16日:富士経済)


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