自動車部品の市場動向(総論1)

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原油価格の高騰に伴い樹脂製品の価格上昇や鋼材の供給不足など、自動車部品業界を取り巻くマイナス要因はあるものの、高度な安全システムの実現を目指した技術開発や新規需要(次世代自動車)の開拓により、自動車部品市場は順調な拡大が見込まれる。

従来までハイブリット自動車は、燃料電池自動車の技術が確立し量産化されるまでの中継ぎ商品として考えられていたが、燃料電池自動車実用化の遅れに伴い次世代自動車の主役として2010年には250万台(国内生産分だけで)に拡大すると予想されるなど、ハイブリット自動車関連部品市場の拡大が見込まれている。

自動車の部品開発/新素材開発を進めていく上で「環境技術」を始め、高度道路交通システムとのシナジー効果が期待される「安全技術」、車室内を居住空間と捉え注目を浴びている「快適技術」、情報通信社会に対応する「自動車情報通信技術」といったキーテクノロジーの技術革新が今後注目される。

■自動車部品の分野別市場規模分析(世界需要 販売金額ベース)

部品分野別販売金額、伸長率、増減額、倍率
関連部品分野 販売金額(億円) ※伸長率
(%)
※増減額
(億円)
※倍率
(倍)
2004年 2010年予測
A エンジンルーム 28,031 34,692 123.8 6,661 1.2
B ハイブリット車 769 11,624 1,511.2 10,855 15.1
C 燃料電池車 114 493 431.3 379 4.3
D 外装 6,733 11,284 167.6 4,551 1.7
E 足回り 17,926 33,811 188.6 15,886 1.9
F 吸・排気 11,420 17,950 157.2 6,530 1.6
G 室内 60,933 75,283 123.6 14,350 1.2
H シャシ 8,488 10,561 124.4 2,073 1.2
I その他 52,453 59,367 113.2 6,914 1.1
合計47品目 186,867 255,061 136.5 68,197 1.4
出所:富士キメラ総研
※伸長率、倍率は2010年の値(2004年比)であり、増減額は2004年と2010年との販売金額の伸びを示す。
2004年における自動車部品(47品目)の世界市場は18兆6,867億円であり、2010年は25兆5,064億円(2004年比136.5%)になると予測している。

部品分野別には次世代自動車の成長に連動して、ハイブリット自動車や燃料電池自動車向け関連部品の伸長率が極めて大きい。2004年から6年間の増減額では、足回り/室内/ハイブリッド自動車向け関連部品の販売金額が1兆円を越える成長が見込まれる。

自動車部品を9分類し分野毎の対象製品は以下の47品目である。
分野(部品区分) 対象の自動車部品
A エンジンルーム関連部品 エンジンバルブ、エンジンECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)、スタータ、オルタネータ(発電機)、酸素センサ、インジェクタ(燃料噴射ノズル)、エアフローメーター(空気量検出センサ)、電子制御スロットルボディ、燃料ポンプ
B ハイブリッド車関連部品 インバータ、モータ、二次電池、DC-DCコンバータ
C 燃料電池車関連部品 燃料電池セパレータ、水素吸蔵合金、燃料電池モータ
D 外装部品 アウトサイドミラー、HID(高輝度放電灯)、AFS(配光可変式前照灯)、CCDカメラユニット、リアゲートモジュール
E 足回り関連部品 等速ジョイント、CVT(無段変速機)、電動パワーステアリング、ESC(横滑り防止装置)、タイヤ空気圧警報システム
F 吸・排気関連部品 インテークマニホールド、エキゾーストマニホールド、EGR(排出ガス再循環)バルブ、触媒、DPF(ディーゼルエンジン用排気微粒子除去装置)、過給器システム
G 室内部品 インストルメントパネル、シート(乗員用椅子)、シートベルト、エアバッグ、Gセンサ、カーナビゲーション、コンビネーションスイッチ、車載LAN
H シャシ関連 サスペンションアーム、バンパーリンフォースメント(衝撃吸収部品)
I その他 イモビライザー(盗難防止装置)、電子キー(ワイヤスキー)、ワイヤーハーネス、車間距離感知レーダー、小型モータ
合計47品目  

参考文献:「2005年版 自動車部品マーケティング便覧」
(2005年5月31日:富士キメラ総研)


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