自動車部品の販売金額/伸長率上位ランキング(総論3)

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自動車部品47品目について、販売金額と伸長率の大きい順にランキング表を作成した。

■2010年における自動車部品の販売金額上位ランキング
 (世界需要)

順位 部品分野 自動車部品 販売金額(億円) 伸長率(倍)※
2004年 2010年予測
1 室内 シート(乗員用椅子) 30,579 37,647 1.2
2 その他 ワイヤーハーネス 33,700 36,580 1.1
3 その他 小型モータ 16,783 20,409 1.2
4 室内 エアバッグ 13,202 15,495 1.2
5 足回り ESC(横滑り防止装置) 5,704 13,180 2.3
6 エンジンルーム インジェクタ
(ガソリン+ディーゼル)
8,216 10,004 1.2
7 室内 シートベルト 7,503 8,892 1.2
8 足回り CVT(無段変速機) 3,347 7,734 2.3
9 シャシ サスペンションアーム 6,058 7,497 1.2
10 足回り 等速ジョイント 5,776 6,237 1.1
出所:富士キメラ総研
※伸長率は2010年の伸び(2004年比)を示す。
2004年に1兆円を超える部品は4品目(シート、ワイヤーハーネス、小型モータ、エアバッグ)であるのに対して、2010年は更に2品目(ESC、インジェクタ)が増え、6品目に増加すると予測している。

上位10部品の中で「室内部品分野」が3品目上位にランクされている。1位のシートは2010年には3.76兆円(2004年比1.2倍)、4位のエアバッグは同1.55兆円(同1.2倍)、7位のシートベルトは同8,892億円(同1.2倍)に拡大すると予測している。

また、上位にランクされている10部品において、2010年の伸長率が2倍以上の成長が予測されているのは、ESC(2004年比2.3倍)とCVT(同2.3倍)の2部品であり共に足回り部品である。

エンジニアリングプラスチックが使用されている自動車部品としては、ワイヤーハーネス(コネクタ部分にPBTやPOM、PA樹脂などを採用)、小型モータ(PA46樹脂)、シートベルト(POM樹脂)、エアバッグ(通電部品にPBT樹脂、他の部品にフッ素樹脂)、HV/EV車向けインバータモータ(モータ制御部分にPPS樹脂の採用が検討されている)、ESC(ABSブレーキ分野でPEEK樹脂)、インジェクタ(PEI樹脂)などが挙げられる。

■2010年における自動車部品の伸長率上位ランキング (世界需要)

順位 部品分野 自動車部品 販売金額(億円) 伸長率(倍)※
2004年 2010年予測
1 燃料電池車 燃料電池モータ 6 305 55.5
2 燃料電池車 燃料電池セパレータ 1 39 39.5
3 ハイブリッド車 DC/DCコンバータ 27 564 20.8
4 ハイブリッド車 モータ 110 2,115 19.2
5 ハイブリッド車 インバータ 369 5,270 14.3
6 ハイブリッド車 二次電池 263 3,675 14.0
7 外装 AFS(配光可変式前照灯) 193 2,293 11.9
8 吸・排気 DPF(ディーゼル用排気微粒子除去装置) 1,080 5,560 5.1
9 外装 CCDカメラユニット 77 329 4.3
10 その他 車間距離感知レーダー
(ミリ波+レーザー)
95 352 3.7
11 エンジンルーム 電子制御スロットルボディ 448 1,532 3.4
12 外装 HID(高輝度放電灯) 693 1,701 2.5
13 足回り 電動パワーステアリング 1,775 4,210 2.4
14 足回り CVT(無段変速機) 3,347 7,734 2.3
15 足回り ESC(横滑り防止装置) 5,704 13,180 2.3
出所:富士キメラ総研
※伸長率は2010年の伸び(2004年比)を示す。販売金額は1千万円の桁を四捨五入して億円で表示。
2010年の伸長率が大きい分野は、燃料電池車(2部品)、ハイブリッド車(4部品)と外装部品(AFS)の7品目が2004年比55.5~11.9倍と極めて高い伸びを予測している。

特に、上位6部品は、燃料電池車とハイブリッド車の生産台数の拡大に伴って、FCV/HV車関連部品の成長が見込まれているアイテムである。

伸長率が大きい上位15部品の中で、成長を促進する要因について機能別に捉えると、環境適合型部品(FCV/HV車関連部品、DPF、電子制御スロットルボディ)が挙げられる。他には、安全性を向上させる部品(AFS 、CCDカメラユニット、車間距離感知レーダー、電動パワーステアリング、ESC)、燃費向上部品(EV/HV車関連部品、電子制御スロットルボディ)、低消費電力部品(HID)などが上位にランキングされる。

近年、自動車部品は車両の軽量化を始め、環境対応、燃費向上、低消費電力などの要求特性に応える形態でエンジニアリングプラスチックスの採用も徐々に増えている。今後は機能性や環境適合性などが必要とされる箇所にエンプラの採用が進んでいくと予想される。

参考文献:「2005年版 自動車部品マーケティング便覧」
(2005年5月31日:富士キメラ総研)


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