ポリアミド66の市場動向

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■ワールドワイドの用途別需要構成 2005年販売量ベース

用途 構成比(%) 主な用途例
自動車 47 キャニスター、ラジエータータンク、シリンダーヘッドカバー、ドアミラーステイなど
電気・電子機器 28 マグネットスイッチ、コイルボビン、モーターエンドキャップ、コネクタなど
その他 25 結束バンド、タグピン、電動工具モーター用ファン、など
合計 100  
出所:富士経済
世界的に自動車の生産台数が拡大していることを背景に、自動車分野での需要が好調である。例えば、ラジエータータンクには世界的にポリアミド66樹脂の採用が増えている。

自動車分野では、生産拠点が集積している中国を始めアジア地域を中心に需要拡大が顕著である。

樹脂メーカー各社は自動車分野の新規用途開拓を模索している。具体的にはハイブリット自動車や燃料電池自動車に搭載される電池向けのハウジングが新規用途として挙げられる。

■ポリアミド66の材料動向
ポリアミド66樹脂は、機械的、熱的性質や耐油性に優れているため、自動車や電気・電子製品などの部品に広く使用されている。

また、ポリアミド66にガラス繊維を配合した強化ポリアミド66樹脂は、耐熱性、機械的特性、耐薬品性などが大きく向上するため、従来金属製の部品を軽量化する目的や工程合理化の観点から、強化ポリアミド66製にするための研究開発が積極的に検討されている。

■市場規模推移及び予測(2005~2008年、2010年 世界/国内需要)

単位:千t、%
  2005年 2006年見込 2007年予測 2008年予測 2010年予測
世界販売数量 964 1,018 1,070 1,125 1,240
前年比 105.6 105.1 105.1
国内販売数量 78 82 85 88 94
前年比 105.1 103.7 103.5
国内販売比率 8.1 8.1 7.9 7.8 7.6
出所:富士経済
2005年のポリアミド66樹脂の世界販売数量は96.4万トン、販売金額は5,302億円である。2010年には7,068億円(2005年比1.33倍)に拡大すると予測している。

世界的に自動車の生産台数が拡大傾向にあり、自動車向けを中心にポリアミド66樹脂の需要も伸長している。また、2006年のアジア地域では特に電気・電子分野の需要が堅調である。

■参入企業とメーカーシェア(2005年 世界需要)

メーカー名 販売数量ウェイト(%)
デュポン(米国) 44
ソルーシア(米国) 14
ローディア(フランス) 10
旭化成ケミカルズ
その他 25
合 計 100
出所:富士経済
ポリアミド66樹脂を最初に開発したデュポンが首位となっている。同樹脂の「成形加工性」「耐衝撃性」などを向上させたグレード開発や樹脂特性の改善が積極的に行われている。

2位のソルーシアは、米国モンサント社の化学品部門がソルーシアInc.として1997年に分離独立した企業である。バイダイン(Vydyne)のブランド名で、日本ではソルーシア・ジャパンが販売している。

その他のメーカーにはBASF(ドイツ)、東レなどが挙げられる。

■今後の動向

自動車分野では搭載部品の樹脂化が進んでいる。ポリアミド66についても今後は、内装部品や外装部品に加えて構造体に使用される部品への用途展開が図られ、さらに樹脂の使用比率が高まると予想される。

参考文献:「2006年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」
(2006年6月5日:富士経済)


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