ポリブチレンテレフタレート(PBT)の市場動向

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■ワールドワイドの用途別需要構成 2005年販売数量ベース

用途 構成比(%) 主な用途例
電気・電子機器 36 コネクタ、スイッチ/マイクロスイッチ、コンデンサケース、キーボード、レーザープリンタなど
自動車 35 ワイヤーハーネスコネクタ、ECUケース、ランプリフレクタエクステンション、イグニッションコイルなど
フィルム・押出 シュリンクラベル、容器トップフィルムなど
その他 22 医療機器、住宅資材、住宅用壁材、事務機器、水道部品など
合計 100  
出所:富士経済
PBTの世界需要では電気・電子機器向けの割合が最も大きい。アジアでは汎用スイッチやコネクタが多くなっており、日本や欧米では特殊スイッチや小型コネクタ向けなどに特化した需要を形成している。電気・電子部品は難燃規制があり、大半のPBTは難燃タイプが使用されている。

■ポリブチレンテレフタレートの材料動向
PBTは吸水性が極めて低く、広範囲の温度や湿度下において長期間にわたり優れた電気特性を保持できる。その他、成形性、機械特性、耐熱性、耐薬品性などに優れ、コネクタなどの電子部品や、OA機器などの機能部品、自動車部品、医療機器、住宅資材、精密機器などに採用されている。欧米では汎用エンプラとして広く浸透している。

■市場規模推移及び予測(2005~2008年、2010年 世界/国内需要)

単位:千t、%
  2005年 2006年見込 2007年予測 2008年予測 2010年予測
世界販売数量 646 675 700 726 781
前年比 104.5 103.7 103.7
国内販売数量 130 136 142 148 162
前年比 104.6 104.4 104.2
国内販売比率 20.1 20.1 20.3 20.4 20.7
出所:富士経済
日本では自動車部品向けの需要が主体であり、日本を除くアジアでは中国を中心にエレクトロニクス部品向けの販売がメインである。世界の地域別販売量構成比は欧米が55%弱を占め、次いで日本が続いている。

2005年のポリブチレンテレフタレート樹脂の世界販売数量は64.6万t(PBTアロイのPBT分は含んでいない)で、販売金額は2,720億円である。2010年には3,290億円(2005年比1.21倍)に拡大すると予測している。

■参入企業とメーカーシェア(2005年 世界需要)

メーカー名 販売数量ウェイト(%)
ジーイープラスチックス 26
ウィンテックポリマー 17
デュポン 16
その他 41
合 計 100
出所:富士経済
世界市場ではジーイープラスチックスが首位である。日本市場では4位と低いものの、欧米でのシェアは高い。同社は、非ハロゲン系難燃剤を使用して成形サイクルタイム、そり、収縮性などを向上させた新しいグレードを開発している。

その他のメーカーには、三菱エンジニアリングプラスチックス、東レなどが挙げられる。

■今後の動向

世界販売量に占める国内販売量の構成比は徐々に増加している。PBTは成形性や電気特性などが優れた樹脂であるため、国内では自動車部品向けの需要が今後も増える見通しである。自動車は電装化が進み、ワイヤーハーネスコネクタなどの搭載量が増えている。

参考文献:「2006年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」
(2006年6月5日:富士経済)


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