プラスチックフィルムの用途動向(総論2)

マーケット情報TOP
本稿で対象としているフィルムは、「汎用プラスチックフィルム(29品目)、汎用エンプラフィルム(9品目)、スーパーエンプラフィルム(8品目)、その他フィルム(5品目)」の51アイテムである。

フィルムの樹脂別販売量構成(2005年)
フィルムの種類 販売量(千t) 販売比率
汎用プラ 2,297.2 86.8%
汎用エンプラ 3,08.0 11.6%
スーパーエンプラ 3.9 0.1%
その他 36.9 1.5%
合計 2,646.0 100.0%
出所:富士キメラ総研
2005年におけるプラスチックフィルムの国内販売量(51アイテム)は264.6万トンである。

■プラスチックフィルムの用途動向

用途別需要構成(2005年)
用途販売量(千t) 販売比率
包装 1,901 71.8%
工業・産業資材 217 8.2%
雑貨・他 175 6.6%
農業資材 141 5.3%
エレクトロニクス/LCD向け 93 3.5%
エレクトロニクス/その他 86 3.3%
建材 18 0.7%
自動車 16 0.6%
合計 2,646 100.0%
出所:富士キメラ総研
【包装】
包装用途が最も多くなっており、PEやPP、PVCなど汎用プラスチックフィルムを中心に、2005年では190.1万トンとなり販売数量ベースでは71.8%を占める。

【工業・産業資材】
工業・産業資材用途ではLDPEフィルムやPETフィルムが販売重量、販売金額ともに大きな市場を形成している。

【農業資材】
農業資材用途は、農ビや農ポリを中心に、農サクビ、生分解性マルチなどのフィルムが、施設園芸資材として利用されている。生産者の高齢化や後継者不足、輸入作物の増加などを背景に日本の農業は停滞しており、農業用途のフィルム需要は縮小傾向にある。

【エレクトロニクス】
エレクトロニクス分野におけるフィルムの販売重量比率は6.8%と小さいが、液晶ディスプレイ(LCD)用途を中心に高付加価値製品に加工されているため、金額ベースの販売ウェイトは高くなっている。

エレクトロニクス分野のうちLCD用途では、PVA無延伸フィルムやTACフィルム(偏光膜保護フィルム)、位相差フィルム(αPO、PC)、拡散板などのLCDバックライト(PETフィルム等)が主要なフィルムである。

また、LCD用途以外のエレクトロニクス向けには、記録媒体用、プリント基板、絶縁材料等に応用されており、PET、PEN、フッ素樹脂、PI、PPS、LCPなどの汎用エンプラ、スーパーエンプラフィルムの採用が多くみられる。

【建材、自動車】
建材用途では、リフォーム需要を背景にPVCインテリアフィルムが伸びており、建築用合わせガラス用中間膜としてPVBフィルムなどが注目される。

自動車用途では、PVCマーキングフィルム、自動車合わせガラス用中間膜(PVBフィルム)、ウレタンフィルム、PENフィルムなどが主要なフィルムである。

参考文献:「2006年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」
(2006年7月18日:富士キメラ総研)


戻る