ポリフタルアミド(PPA)樹脂の市場動向

マーケット情報TOP
■自動車分野におけるケミカル材料の特徴
ポリフタルアミド(PPA)は半結晶性のエンジニアリングプラスチックスである。また、PCやPAなどと同程度の低価格製品であり、LCPやPPS、PEIなどが持っている高耐熱性を兼ね備えたポリマーである。

自動車分野における主要用途は、エンジン周りの部品に採用され過酷な高温環境下でも使用可能である。

■用途別需要構成 2005年世界販売数量

用途 構成比(%) 具体的用途例
機構部品/電装部品 100 エンジン周り部品(インテークマニホールド等)/電子部品(コネクター等)、センサー類など
合計 100  
出所:富士キメラ総研
PPAの主な用途は機構/電装部品であり、ランプソケットやコネクターなどの電子部品やセンサー類に使用されている。

また、PPAは過酷な環境下で使用できることから、PA樹脂などでは活用できない場合や金属部品の代替材料として採用されている。

■市場規模推移及び予測(2005~2009年世界需要)

(単位:t、%)
年次 2005 2006見込 2007予測 2008予測 2009予測
海外販売数量 22,000 25,000 28,000 30,500 33,000
前年比 113.6 112.0 108.9 108.2
出所:富士キメラ総研
2005年の自動車用ポリフタルアミド樹脂の世界販売数量は2万2,000t、金額では176億円(メーカー出荷ベース)である。2006年のPPA樹脂(世界販売数量)は前年比2桁増の成長を続けている。2009年には264億円(2005年比1.50倍)に拡大すると予測される。

自動車用途では電装部品関連(コネクターやソケットなど)の需要を中心に販売実績の拡大が予想される。さらには、PPA樹脂の特性を活かしてエンジン周りの部品向けに用途開発が進んでいる。

■参入企業とメーカーシェア(2005年世界需要)

メーカー名 販売量ウェイト(%)
Solvay Advanced Polymers 68
DuPont 32
合計 100
出所:富士キメラ総研
自動車用途で使用されているPPA樹脂は、世界では2005年に22,000t規模の需要が存在している。当該市場の首位はソルベイであり、米国のフォード、GM、クライスラーなどの大手自動車メーカーを始めグローバルに製品を供給している。

ソルベイはPPA樹脂のパイオニアとして、さらに用途開発/需要拡大を目指しており、今後も前年比2桁成長が見込まれる。

2位のデュポンもワールドワイドで展開している。2005年初めに14,000t/Yの増産を行なっており、今後、シェアの変動が予想される。

■今後の動向
PPA樹脂は、多くのエンプラ製品と比較した場合、低価格な樹脂であることと高い機能性を持つ樹脂として注目されている。2007年のPPA市場はコストパフォーマンスが優れていることから前年比2桁増の成長が予測される。

参考文献:「2006 自動車用ケミカル材料の現状と将来展望」
(2006年3月27日:富士キメラ総研)


戻る