主要13樹脂の製品分野別市場規模推移(総論1)

マーケット情報TOP
本稿ではワールドワイドで生産・販売されているエレクトロニクス製品(液晶TV、情報通信・AV・家電等)に着目し、8分野30電子機器のハウジング(筐体)や機構部品などに使用されている樹脂の種類や需要量、競合材料(金属材料、ガラス、その他)について明らかにした。

エレクトロニクス製品のうち、8分野(TV、パソコン、パソコン周辺機器、映像・音響機器、通信機器、家電、ホビー、車載)の電子機器(30品目)を対象とする。

また、エレクトロニクス製品に使用されている主要13樹脂のうち、汎用樹脂は6(PP、PS、PE、PVC、ABS、PMMA)、エンジニアリングプラスチックスは7(PC、PA、POM、m-PPE、PBT、PPS、LCP)を対象とした。
各論では、対象の電子機器に使用されている汎用樹脂/エンプラの種類や用途を明らかにし、その需要量を始め市場動向についてとりまとめた。

■エレクトロニクス製品8分野と30電子機器

分野区分 対象のエレクトロニクス製品
A TV 液晶TV、プラズマTV、リアプロジェクションTV、CRT TV
B パソコン(PC) ノート型PC、デスクトップ型PC
C PC周辺機器 液晶モニタ、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ
D 映像・音響機器 デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルレコーダ、ポータブルDVDプレーヤ
E 通信機器 携帯電話、家庭用ファクシミリ
F 家電 10 エアコン、電気冷蔵庫、洗濯機、衣類乾燥機、電気掃除機、電子レンジ、炊飯器、食器洗い乾燥機、除湿機、空気清浄機
G ホビー 家庭用テレビゲーム機、携帯型ゲーム機
H 車載 カーナビゲーションシステム
合計 30
出所:富士経済


■エレクトロニクス製品に使用されている主要13樹脂

汎用樹脂:6 エンジニアリングプラスチックス:7
PP PS PE PVC ABS PMMA PC PA POM m-PPE PBT PPS LCP


■エレクトロニクス製品の分野別市場規模推移(世界販売数量)

主要13樹脂の需要量推移 (単位:千t)
製品分野 樹脂販売数量 2010年(2006年比)
2004年 2006年 2010年予測 ※伸長率 ※増減量
A TV:4 647.4 654.5 826.6 126.3% 172.1
B パソコン(PC):2 194.7 247.7 326.1 131.7% 78.4
C PC周辺機器:5 769.9 893.5 1,128 126.2% 234.5
D 映像・音響機器:4 19.6 31.1 42.8 137.5% 11.7
E 通信機器:2 76.1 81.8 92.4 113.0% 10.7
F 家電:10 3,592.9 3,953.9 4,487.4 113.5% 533.5
G ホビー:2 13.8 18.8 17.9 95.0% -0.9
H 車載:1 1.5 1.8 2.4 132.8% 0.6
30品目合計 5,315.9 5,883.1 6,923.6 117.7% 1,040.5
出所:富士経済
伸長率は2010年(2006年比)の値である。※増減量は2006年と2010年の販売数量の伸びを示す。

2006年のエレクトロニクス製品(30品目)において、使用されている主要樹脂の世界販売数量は588.31万tであり、2010年は692.36万t(2006年比117.7%)になると予測される。

2010年の世界販売数量において、伸長率が大きい製品分野は映像・音響機器、車載、パソコンの3分野が30%(2006年比)を超えている。また、販売数量の伸び(2006年から2010年までの4年間)が大きい製品分野は家電である。次いでPC周辺機器とTVが続いている。

■エレクトロニクス製品の生産数量(2006年世界需要)

(単位:千台)
エレクトロニクス製品 生産数量 伸長率(前年比)
液晶TV 45,000 187.5%
プラズマTV 9,500 163.8%
リアプロジェクションTV 4,000 80.0%
CRT TV 120,000 92.3%
ノート型パソコン 75,000 129.3%
デスクトップ型パソコン 170,000 106.3%
液晶モニタ 124,000 114.8%
インクジェットプリンタ 106,000 105.0%
レーザープリンタ 32,000 106.7%
ハードディスクドライブ 286,000 111.7%
光ディスクドライブ 280,000 110.7%
デジタルスチルカメラ 87,000 114.5%
デジタルビデオカメラ 18,500 105.1%
デジタルレコーダ 20,000 125.0%
ポータブルDVDプレーヤ 20,000 121.2%
携帯電話 875,000 109.4%
家庭用ファクシミリ 16,000 97.0%
エアコン 80,700 102.2%
電気冷蔵庫 81,050 103.4%
洗濯機 71,500 104.2%
衣類乾燥機 15,500 103.3%
電気掃除機 71,800 101.7%
電子レンジ 84,200 103.3%
炊飯器 96,400 117.3%
食器洗い乾燥機 17,500 109.4%
除湿機 4,350 104.8%
空気清浄機 9,100 103.4%
家庭用テレビゲーム機 33,200 143.1%
携帯型ゲーム機 29,800 125.2%
カーナビゲーションシステム 7,200 105.9%
出所:富士経済

エレクトロニクス製品に使用されている樹脂の需要量推定には、上記の数表(生産数量)に基づいて算出した。

エレクトロニクス製品30品目の中で生産数量(2006年世界市場)が極めて多いのは、携帯電話、HDD、ODDが挙げられる。また、伸長率(前年比)が大きい電子機器は、液晶TV、プラズマTVである。

参考文献:「2007年 エレクトロニクス製品樹脂材料の世界市場」
(2007年5月23日:富士経済)


戻る