汎用樹脂・エンプラの種類別需要構成(総論3)

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■エレクトロニクス製品(30製品)に使用されている樹脂の需要量

(単位:万t)
年次 2006年 2010年予測
汎用樹脂 487.8 553.0
エンプラ 100.5 139.3
合計 588.3 692.3
出所:富士経済
2006年のエレクトロニクス製品(30製品)において、使用されている汎用樹脂・エンプラの世界販売数量は588.3万tである。汎用樹脂の販売数量が487.8万t、エンプラが100.5万tである。また、汎用樹脂・エンプラの主要樹脂別販売数量はそれぞれ以下の通りである。

■エレクトロニクス製品(30製品)における樹脂別需要構成(2006年世界販売数量)

■汎用樹脂 (単位:万t)
樹脂 販売数量 構成比 主な用途・部位
PP 177.3 36.3% ハウジング(筐体)、外装部品
PS 175.0 35.9% ハウジング
ABS 92.0 18.8% ハウジング
PVC 19.9 4.1% 絶縁被覆材料
PMMA 14.8 3.0% 透明ハウジング、ディスプレイ関連
PE 5.6 1.1% 電線被覆材料、トナーカートリッジ
その他 3.3 0.7%  
合計 487.8 100%  
出所:富士経済のデータをもとにFGN作成
上記の数表は、2006年における汎用樹脂別販売数量と主な用途・部位を示す。

汎用樹脂の中ではPP、PSの販売数量が極めて多い。白物家電(冷蔵庫や洗濯機など)においてはハウジングや外装部品にPPが多く採用されている。

ハウジングに使用されている材料はPPに次いで、PSやABSの需要量が多くなっている。

白物家電では製造コストを低減するために、ABSの代替樹脂としてPS、PPが使用されている。一方では、高級感を出すためにABSを採用する動きが増えている。

情報機器などでは環境規制(ノンハロ難燃剤への対応)に対応するため、PC/ABSというアロイ製品の採用が一般的である。

PMMAは透明なハウジング用途の他には、ディスプレイ関連の部品・材料(導光板やプリズムシート)に使用されている。

■エンジニアリングプラスチックス (単位:万t)
樹脂 販売数量 構成比 主な用途・部位
PC 53.9 53.6% 透明部品、光学部品、ハウジング、機構部品
m-PPE 20.0 19.9% 情報機器のシャーシやトレー、ハウジング
POM 12.1 12.0% ギア、キーボード
PBT 10.5 10.4% コネクタ、シャーシ
PA 1.5 1.5% ギア、スイッチ
LCP 1.2 1.1% コネクタ、レンズホルダ
PPS 0.9 0.9% コネクタ
その他 0.4 0.4%  
合計 100.5 100.0%  
出所:富士経済のデータをもとにFGN作成
上記の数表は、2006年におけるエンプラ別販売数量と主な用途・部位を示す。

エンプラの中ではPCの需要量が最も多く、エンプラ需要の53.6%を占めている。透明部品や光学部品以外には、ハウジングや機構部品などに採用されている。

m-PPEは、難燃性や成形性、強度などの要求特性に対してバランスのとれたエンプラである。さらに軽量化が図れることから、金属材料や他のエンプラからの素材転換が見られる。

PBT、PPS、LCPの主な用途はコネクタである。コネクタ製品では、鉛フリーや表面実装への対応などから耐熱要求が高まっており、特にPPSやLCPの採用が増えている。

参考文献:「2007年 エレクトロニクス製品樹脂材料の世界市場」
(2007年5月23日:富士経済)


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