■エレクトロニクス製品(30製品)に使用されている樹脂の需要量 |
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年次 |
2006年 |
2010年予測 |
汎用樹脂 |
487.8 |
553.0 |
エンプラ |
100.5 |
139.3 |
合計 |
588.3 |
692.3 |
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2006年のエレクトロニクス製品(30製品)において、使用されている汎用樹脂・エンプラの世界販売数量は588.3万t(汎用樹脂487.8万t、エンプラ100.5万t)である。
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■エレクトロニクス製品別樹脂使用量ランキング(2006年世界販売数量) |
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順位 |
エレクトロニクス製品 |
樹脂使用量 |
分野 |
1 |
電気冷蔵庫 |
166.6 |
家電 |
2 |
洗濯機 |
86.8 |
家電 |
3 |
エアコン |
67.8 |
家電 |
4 |
CRT TV |
51.6 |
TV |
5 |
インクジェットプリンタ |
43.6 |
パソコン周辺機器 |
6 |
レーザープリンタ |
30.6 |
パソコン周辺機器 |
7 |
デスクトップ型パソコン |
20.8 |
パソコン |
8 |
食器洗い乾燥機 |
19.8 |
家電 |
9 |
電気掃除機 |
18.4 |
家電 |
10 |
炊飯器 |
13.3 |
家電 |
11 |
液晶モニタ |
12.0 |
パソコン周辺機器 |
12 |
液晶TV |
9.7 |
TV |
12電子機器の合計 |
540.9 |
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上記の数表は、2006年において樹脂使用量の大きい順にランキングしたものである。
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エレクトロニクス製品(30製品)のうち、樹脂使用量が10万t前後の製品は上記の12電子機器(重量ベースのカバー率は92%)である。
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樹脂使用量が多い電子機器の内訳は家電6、パソコン周辺機器3、TV2、パソコン1である。
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12電子機器の中で、分野別に見ると、家電(6製品)の樹脂使用量は372.6万tとなり68.9%を占める。家電が7割弱を占め存在感を高めている。
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またTV分野では、CRT TVの樹脂使用量が51.6万tと最も多く、LCD TVでは同9.7万tとなりCRT TVの2割弱に相当する。(2006年におけるTVの世界生産台数と樹脂使用量は以下の通りである)
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2006年のTVの世界生産台数 |
(単位:千台、%) |
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電子機器 |
CRT TV |
LCD TV |
PDP TV |
RP TV |
有機EL TV |
合計 |
世界生産台数 |
120,000 |
45,000 |
9,500 |
4,000 |
0 |
178,500 |
構成比 |
67.3 |
25.2 |
5.3 |
2.2 |
0 |
100.0 |
RP TV:リアプロジェクションTV |
出所:富士経済のデータをもとにFGN作成 |
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2006年のTVに使用されている樹脂の世界需要量 |
(単位:万t、%) |
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電子機器 |
CRT TV |
LCD TV |
PDP TV |
RP TV |
有機EL TV |
合計 |
樹脂使用量 |
51.6 |
9.7 |
3.0 |
11.1 |
0 |
75.4 |
構成比 |
68.4 |
12.9 |
4.0 |
14.7 |
0 |
100.0 |
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今後はCRT TVの生産量が減少していくため、TV分野における樹脂使用量の減少が予測される。
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続いて、パソコン周辺機器分野では、プリンタ(インクジェットの樹脂使用量が43.6万t、レーザーが同30.6万t)に多くの樹脂が使用されている。同分野ではHDDとODDがそれぞれ25位(樹脂使用量ランキング)と21位(同)に登場する。これらの記憶装置は小型化されているため樹脂使用量は各々1.0万t、2.2万tと少ない状況にある。
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HDDに使用されている主な樹脂はABS(ハウジング用途)であり、ODDはABS、m-PPE、PBTが採用されている。
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参考文献:「2007年 エレクトロニクス製品樹脂材料の世界市場」 (2007年5月23日:富士経済)
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