液晶テレビ向け樹脂材料の市場動向

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■液晶テレビの製品概要
10インチ以上の液晶テレビを対象とし液晶モニタは対象外とする。

液晶テレビは液晶用ガラスを始め、導光板、反射板など様々なプラスチック材料が積層され組立てられている。近年、液晶テレビの低価格化が進んでいるのは、生産効率の向上と液晶パネルの低価格化が大きく寄与している。

■液晶テレビの市場規模推移(2006~2010年予測、世界生産数量)

単位:千台、%
年次 2006年 2007年見込 2008年予測 2009年予測 2010年予測
世界生産数量 45,000 70,000 100,000 130,000 160,000
前年比 155.6 142.9 130.0 123.1
出所:富士経済
液晶テレビの世界生産台数は2006年に4,500万台となり、2007年は前年比155.6%の7,000万台となる見込である。その成長要因は欧米や中国を始めとしたアジア地域の需要拡大が挙げられる。

■使用材料別需要構成

使用材料 構成比 需要傾向
金属 45% 横ばい
樹脂 21% 減少
その他 34% 横ばい
合計 100%  
出所:富士経済
鉄、銅、アルミなどの金属材料が45%を占め最も多い。液晶テレビについては樹脂化できる部品は可能な限り樹脂化するという設計思想があり、金属材料から樹脂に代替する余地は極めて少ない状況にある。

ガラスやプリント基板などその他の構成材料は34%を占める。

■液晶テレビ向けエンプラ・汎用樹脂の販売数量(2006年世界需要)

単位:t、%
  汎用樹脂 エンプラ 合計
世界販売数量 57,400 39,800 97,200
構成比 59.1 40.9 100.0
出所:富士経済
汎用樹脂の販売数量がエンプラよりも18.2%上回っている。近年は液晶テレビ1台当たりに使用されているエンプラ・汎用樹脂の使用量は年々減少傾向にある。

■エンプラ・汎用樹脂の種類別販売構成比(2006年世界需要)

【汎用樹脂】 単位:%
樹脂名 PS PE PP PVC ABS PMMA 合計
販売量構成比 56 24 16 100
出所:富士経済
液晶テレビ向けには、PSとABS樹脂がキャビネット用途で多く使用されている。中国や他のアジア、米国向けにはPC/ABSやm-PPEに比較すると安価なPSやABSの採用が多い。

【エンプラ】 単位:%
樹脂名 PC PA POM m-PPE PBT PPS LCP 合計
販売量構成比 73 20 100
出所:同上
液晶テレビ向けのエンプラは、キャビネット、液晶フレーム、導光板、拡散板に使用されているPC樹脂の販売量が最も多い。

■今後の動向
液晶テレビの販売台数が伸びている欧州ではPC/ABSの需要が拡大しており、液晶フレームではPC樹脂に替わる材料がないため、PCはさらに増加する見通しである。

参考文献:「2007年 エレクトロニクス製品樹脂材料の世界市場」
(2007年5月23日:富士経済)


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