液晶モニタ向け樹脂材料の市場動向

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■液晶モニタの製品概要
液晶モニタは、デスクトップパソコンに接続して使用するディスプレイを対象とするが、ノート(ブック)パソコンに組み込まれている液晶モニタは対象外とする。

液晶モニタは製品の低価格化と高機能化の進展に伴い、CRTモニタを代替する形で需要が拡大してきた。

■液晶モニタの市場規模推移(2006~2010年予測、世界生産数量)

単位:千台、%
年次 2006年 2007年見込 2008年予測 2009年予測 2010年予測
世界生産数量 124,000 136,000 150,000 165,000 182,000
前年比 109.7 110.3 110.0 110.3
出所:富士経済
2006年における液晶モニタの世界生産数量は1億2,400万台である。2010年には1億8,200万台に拡大すると予測される。

生産はNECディスプレイソリューションズ、シャープ、富士通などが行なっているが、日系メーカーの生産比率は世界生産数量の3.1%(385万台)と極めて小さい。一方、海外メーカの生産比率は96.9%(12,015万台)を占めており、主な参入企業は台湾のTPV(冠捷技研)、サムスン電子などが挙げられる。

■使用材料別需要構成

使用材料 構成比 需要傾向
金属 38% 横ばい
樹脂 32% 横ばい
その他 30% 横ばい
合計 100%  
出所:富士経済
液晶モニタの需要構成は金属材料が38%、樹脂材料は32%である。現状では金属から樹脂材料への代替は見られない。また液晶ガラスなどその他材料が30%であるなど、使用材料は各々ほぼ等分に使用されている。

金属材料にはスチールや鉄合金(ステンレスを含む)、アルミニウムが使用されている。

■液晶モニタ向けエンプラ・汎用樹脂の販売数量(2006年世界需要)

単位:t、%
  汎用樹脂 エンプラ 合計
世界販売数量 37,900 81,600 119,500
構成比 31.7 68.3 100.0
出所:富士経済
液晶モニタ用途で使用されている汎用樹脂は3割強、エンプラは7割弱であり、1対2強の需要構成となっている。

■エンプラ・汎用樹脂の種類別販売構成比(2006年世界需要)

【汎用樹脂】 単位:%
樹脂名 PS PE PP PVC ABS PMMA 合計
販売量構成比 40 28 32 100
出所:富士経済
汎用樹脂は導光板や拡散板用途にPSやPMMA樹脂が供給され、2つの樹脂を合計すると7割を超える。近年は液晶パネルが低価格化しており、原料コストの低いPSの需要が増えている。

【エンプラ】 単位:%
樹脂名 PC PA POM m-PPE PBT PPS LCP 合計
販売量構成比 88 100
出所:同上
エンプラでは、ハウジングに採用されているPC/ABSアロイの割合が最も高い。

また、欧州では環境規制を強化する動きが開始している。中国、日本でも環境規制が強化されつつある。そのため、ノンハロ、ノンリン材料であるPC/ABSは更に需要拡大が予想される。

■今後の動向
中国やロシア、ヨーロッパにおいては低価格液晶モニタに対する購入ニーズが高い。またモニタの買い替え需要が見られるなど、液晶モニタ向けの樹脂材料市場は2007年以降、年率10%程の成長が予測される。

参考文献:「2007年 エレクトロニクス製品樹脂材料の世界市場」
(2007年5月23日:富士経済)


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