光ディスクドライブ向け樹脂材料の市場動向

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■光ディスクドライブの製品概要
光ディスクドライブは記録媒体である光ディスク(CD 、DVDなど)に情報を読み書きするための装置である。同製品には、CD-ROMドライブやDVD-ROMドライブなどの読み出し専用タイプ、CD-R/RWドライブやDVD-R/RWドライブなどの追記/書換えが可能なタイプがある。

サイズ別には主にデスクトップPCなどに使用されるハーフハイトタイプ(厚さ41.5mm)、ノートPCなどに使用されるスリムタイプ(同12.7mm)がある。但し、Blu-ray DiscやHD DVDなどの次世代DVDに対応したドライブは対象外とする。

■光ディスクドライブの市場規模推移(2006~2010年予測、世界生産数量)

単位:千台、%
年次 2006年 2007年見込 2008年予測 2009年予測 2010年予測
世界生産数量 280,000 302,000 314,700 323,800 331,000
前年比 107.9 104.2 102.9 102.2
出所:富士経済
2006年における液晶モニタの世界生産数量は2億8,000万台である。2010年には3億3,100万台に拡大すると予測される。

生産はHitachi-LG Data Storage(2000年11月に日立製作所と韓国・LG電子の合弁会社として設立、東京オフィス:東京都港区)、東芝サムスン ストレージ・テクノロジー(本社:東京都港区)いった日系メーカーが大手であり、その生産比率は世界生産数量の73.2%(2.05億台)を占める。一方、海外メーカーによる生産比率は26.8%(0.75億台)であり主な参入企業はLITE-ON IT(台湾)などが挙げられる。

■使用材料別需要構成

使用材料 構成比 需要傾向
金属 67% 減少
樹脂 10% 増加
その他 23% 横ばい
合計 100%  
出所:富士経済

※需要構成では内蔵用ハーフハイトタイプを主な製品対象とする。

光ディスクドライブには、強度面や放熱性、寸法精度が要求されるため金属材料の構成比が67%と高い。

製品の軽量化やコスト低減の観点から、光学部品については金属材料からスーパーエンプラや汎用エンプラに代替されている。

■光ディスクドライブ向けエンプラ・汎用樹脂の販売数量(2006年世界需要)

単位:t、%
  汎用樹脂 エンプラ 合計
世界販売数量 12,040 10,360 22,400
構成比 53.8 46.2 100.0
出所:富士経済
光ディスクドライブ用途で使用されている汎用樹脂は53.8%、エンプラは46.2%である。汎用樹脂の販売数量がエンプラを上回っている。

■エンプラ・汎用樹脂の種類別販売構成比(2006年世界需要)

【汎用樹脂】 単位:%
樹脂名 PS PE PP PVC ABS PMMA その他 合計
販売量構成比 74 26 100
出所:富士経済
汎用樹脂の多くは、キャビネットやシャーシなどに使用されている。成形加工性、剛性、表面外観性に優れているABS樹脂がメインである。

【エンプラ】 単位:%
樹脂名 PC PA POM m-PPE PBT PPS LCP その他 合計
販売量構成比 19 22 22 14 100
出所:同上
エンプラでは、シャーシやケースなどの構造部品に採用され、比較的m-PPEやPBTの構成比が高い。

耐熱性や寸法精度を要求される部品が多いため、PPSやLCPなどのスーパーエンプラが使用されている。

■今後の動向
エンプラについては中国、東南アジアで需要の増加が見込まれる。また、光学部品など高度な成形技術を必要とする部品に関しては日本や韓国などで生産する場合もあるが、その需要は次第に中国や東南アジアにシフトしていくと見られる。

参考文献:「2007年 エレクトロニクス製品樹脂材料の世界市場」
(2007年5月23日:富士経済)


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