デジタルレコーダ向け樹脂材料の市場動向

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■デジタルレコーダの製品概要
主な記録媒体としてDVDやHDを使用した録画/再生装置を対象とし、再生機能のみの機種は対象外とする。

記録媒体の種類は、DVD単体やHD単体、DVD+HD、DVD+VHS、3in1と呼ばれるDVD+HD+VHSなどのタイプがあり、これら全ての機種を対象とする。

但し、Blu-ray DiscやHD DVDなどに対応する次世代DVDレコーダは対象とするが、TVやPC、ゲーム機に内蔵された製品と、DVDの再生にのみ対応したVTR一体型DVDプレーヤは対象外とする。

■デジタルレコーダの市場規模推移(2006~2010年予測、世界生産数量)

単位:千台、%
年次 2006年 2007年見込 2008年予測 2009年予測 2010年予測
世界生産数量 20,000 25,000 28,500 29,500 30,000
前年比 125.0 114.0 103.5 101.7
出所:富士経済
2006年におけるデジタルレコーダの世界生産数量は2,000万台(国内生産量が220万台、海外生産量が1,780 万台)である。2010年には3,000万台に拡大すると予測される。

デジタルレコーダの生産は、日系メーカーでは松下電器産業、ソニー、船井電機などが行っており、日系メーカーの生産量構成比は55%である。一方、海外メーカー(LG電子、サムスン電子、フィリップスなど)の同構成比は45%である。

従来型DVDレコーダから次世代DVDレコーダへの移行時期は、北京オリンピックの開催を境に2008年から2009年にかけて本格化していくと見られる。

■使用材料別需要構成

使用材料 構成比 需要傾向
金属 46% 減少
樹脂 8% 増加
その他 46% 横ばい
合計 100%  
出所:富士経済

※需要構成ではDVD+HDタイプと3in1タイプを主な対象とする。

当該製品は金属材料やその他材料の構成比が高く、樹脂材料の構成比は8%と推定される。

ハウジングには金属材料が多く使用されており、樹脂材料の使用量は少なく主に機器の前面や表示面に用いられている。

スチールやステンレスの需給関係は逼迫し原料価格が上昇しているため、低価格の樹脂製品を中心に需要量が増えている。

■デジタルレコーダ向けエンプラ・汎用樹脂の販売数量(2006年世界需要)

単位:t、%
  汎用樹脂 エンプラ 合計
世界販売数量 2,380 6,620 9,000
構成比 26.4 73.6 100.0
出所:富士経済
デジタルレコーダに使用されている汎用樹脂は2割強、エンプラは8割弱である。エンプラが多く利用されている。

■エンプラ・汎用樹脂の種類別販売構成比(2006年世界需要)

【汎用樹脂】 単位:%
樹脂名 PS PE PP PVC ABS PMMA その他 合計
販売量構成比 14 13 10 26 31 100
出所:富士経済
ハウジングの前面板などに使用されている樹脂はPMMAが多い。

その他の樹脂には、透明オレフィン樹脂やPETがそれぞれレンズやコイルボビンに採用されている。

【エンプラ】 単位:%
樹脂名 PC PA POM m-PPE PBT PPS LCP その他 合計
販売量構成比 15 23 35 100
出所:同上
m-PPEはシャーシや構造部品に使用され需要量は最も多い。

POMは耐摩耗性、摺動性などが要求されるギアやカムなどに採用され、PCはハウジングや光学部品などに使用されている。

■今後の動向
デジタルレコーダ市場は2008年まで、前年比2桁増の成長が見込まれるが、2009年以降の伸び率は微増(前年比1~3%増)推移が予測される。そのため、エンプラ・汎用樹脂についても2009年以降、販売実績の減少が予測される。

参考文献:「2007年 エレクトロニクス製品樹脂材料の世界市場」
(2007年5月23日:富士経済)


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