住設機器・建材の商品開発と技術開発動向(総論2)

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2007年の住設機器、建材製品における技術開発の特徴は、「耐震性の向上」「清掃性の向上」「デザイン性の向上」「省エネルギー対応」「リフォーム対応」「バリアフリー対応」「ネットワーク化トレーサビリティ」「セキュリティ化」「安心・安全の確保」「新素材・エコマテリアル」等が挙げられる。

特に「デザイン性の向上」に関しては多くの製品で注力ポイントになっており、使い勝手や収納性の改良、コンパクトスペース対応など機能面を配慮したデザイン開発や、シンプルモダン・家具調などのデザイン展開が見られる。

■住設機器・建材における商品開発トレンド

住宅分野/部位等 商品開発の主なキーワード
住設機器・建材共通 デザイン(モダンテイスト)、コーディネート
水回り設備 静音性、節水、デザイン(家具調、インテリア性)
水回り関連設備 安全性、省エネルギー対応
空調設備
給湯機
創エネシステム
電材設備
*COPの向上(省エネルギー対応)、小型化
開口部(ドア、窓) 採光性、通風、防犯設計
構造部 工法開発
屋根材・外装材
断熱部材等
厚手化、省施工(軽量化)
高断熱設計
壁・床 デザイン、コーディネート(異素材組合せ)
エクステリア コーディネート(デザイン)、オープン外構設計、耐候性
出所:富士経済のデータをもとに一部FGN作成
*COP:Coefficient of Performance(エネルギー消費効率)
上記の表は住宅設備機器や建材製品における商品開発のキーワードを示したものである。2007年に発売された商品を中心に開発トレンドを捉えた。

【商品開発のキーワード】
住設機器と建材製品に共通した特徴は「デザイン(モダンテイスト)」と「コーディネート」が挙げられる。デザイン面ではシンプルモダンや家具調などを強調した製品提案が多様化している。

コーディネートについては、例えば壁・床材分野の場合、異なる素材とのコーディネーションを始め、エクステリア製品ではデザインに統一感を出すなど、意匠性を高めた商品が上市されている。

住設機器については「省エネルギー対応」、建材では「デザイン性の向上」が、対象製品において最も注力しているポイントである。

開口部や屋根材・外装材では、防犯機能や高断熱化を図りつつデザイン性を向上させたプランが提案されている。

■技術開発の特徴
「省エネルギー対応」では節電、節水、COP向上など、「デザイン性の向上」では質感の強調やカラーバリエーションの多様化が顕著である。

「新素材・エコマテリアル」では、トイレ商品「アラウーノ」(松下電工)に採用された便器材料(有機ガラス系樹脂など)の開発が注目される。

トイレ商品と同様に洗面化粧台でも、清掃性を高め水垢汚れが付着しにくい材料技術の開発が求められる。

【その他の先進的な取組み】
「ネットワーク化」の推進はキッチン回りの機器を始め、給湯機、創エネシステム、セキュリティ機器、外部建具、エクステリアなど、幅広い分野で取り組みが見られる。その注力度は企業によって異なる。

「トレーサビリティ」では、BLマークの認定を行っている(財)ベターリビングが「住宅部品のトレーサビリティ管理システム」の運用を開始している。

1) ICタグを利用した履歴情報システムを採用し、住宅に取り付けられた設備/機器の製造番号、設置年月日、修理記録などの情報を一元管理する。

2) このシステムを利用して、住宅設備や住宅部材に欠陥商品が発見された場合には、リコール請求や住宅購入時の情報として、その活用が期待されている。

3) 当該システムの運用対象として住宅用火災警報器が指定され、2007年に運用が開始されている。

参考文献:「2008年版 住設建材マーケティング便覧」
(2008年1月25日:富士経済)


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