洗面化粧台の市場動向

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洗面化粧台は、ミラー・洗面ボウル・収納キャビネットなどを一体化し単体で配置できる単体型と、各構成部材を選択して作るシステム型(中級/高級グレード)の製品に分類される。

普及/中級グレードの単体型製品が市場の9割以上を占めている。システム型は単体型に比べて販売規模は小さいが、戸建注文住宅向けなどで一定の需要を確保している。

■洗面化粧台における材料特性
洗面化粧台にエンプラが採用されている部位は収納キャビネットや外板パネルである。それらの扉や表面材にPETフィルムなどが使用されている。

収納キャビネットの材質は木製が多い。洗面ボウルは陶器やアクリル製人工大理石が採用されている。その他、収納キャビネットと洗面ボウルを一体成形する場合にはノルボルネン系樹脂などで製造される場合がある。

■洗面ボウルの素材別販売量構成比(2007年 国内需要)

素材 構成比(%) 需要傾向
陶器 69 減少
合成樹脂 27 増加
琺瑯 減少
その他 僅少  
合計 100  
出所:富士経済
洗面化粧台における洗面ボウルの販売量構成比は、素材別に見ると陶器が主流である。近年は陶器から合成樹脂(アクリル樹脂など)への需要代替が進んでいる。今後も合成樹脂への代替が予想される。

清掃性を向上させるため、洗面ボウル一体型カウンターに設計することで、つなぎ目を無くし清掃性を高めている。

■洗面化粧台の市場規模推移(2007~2009、2011年 国内需要)
【販売数量】
市場規模推移及び予測 単位:千台、%
タイプ\年次 2007年 2008年見込 2009年予測 2011年予測
単体型 1,685 1,554 1,610 1,663
前年比 92.2 103.6
システム型 105 96 99 117
前年比 91.4 103.1
合計 1,790 1,650 1,709 1,780
前年比 92.2 103.6
出所:富士経済
2008年の洗面化粧台(単体型+システム型)の国内販売数量は165万台(前年比92.2%)、販売金額は668億円(同91.8%)と前年実績を下回る見込みである。

2011年には数量で178万台(2007年比99.4%)とやや減少するが、金額では738億円(同101.4%)と微増推移が予測される。

単体型とシステム型製品の販売量構成比は、2007年では94対6であるのに対して、2011年は93対7となり単体型製品の比率がやや低下すると予測される。

■技術開発動向
近年の洗面化粧台は、収納力のアップ、掃除のしやすさなど基本的機能に加え、袖鏡の開き方/取り付け方の工夫、仮置きスペースの提案、身だしなみを整える空間としてソフト面から充足的機能の訴求が顕著である。

洗面化粧台から飛散した水は、周囲の壁面に付着してカビが発生したり、塵や埃が壁面に付着しシミの原因として指摘されている。

そのため、洗面化粧台の洗面ボウルで洗顔や洗髪で使用した際に、洗面ボウルのカウンター周辺や壁面に水が飛散しにくい設計にすることが課題である。

■参入企業とメーカーシェア(2007年 国内需要)
【単体型】
メーカー名 販売数量シェア(%)
TOTO 33
INAX 22
タカラスタンダード 15
松下電工 11
その他 19
合計 100
出所:富士経済
単体型の洗面化粧台市場では、トイレ、キッチンなどの水廻りメーカーが上位を占めている。

TOTO、INAXは2007年、リフォーム用商品や普及~中級品が台数ベースでは好調に推移した。

タカラスタンダードは、洗面化粧台のハイエンド品「エリーナ」において、アクリル製人工大理石カウンターを内製化することで製造コストの低減を図り、従来製品よりも4%ほど値下げを行った。

松下電工(2008年10月よりパナソニック電工に社名変更)の「ウツクシーズ」は水垢が付きにくく、掃除が省略化できる新素材(便器材料として開発した有機ガラス系材料)を洗面ボウルに採用している。

■今後の動向
2007年の洗面化粧台市場は新設住宅着工戸数の減少を受けて、販売実績は単体型、システム型ともに前年を下回った。

しかし、住宅需要自体の潜在的なニーズは弱まっていないと見られるため、中期的には回復が予想される。需要を回復させるためには普及品だけでなく中高級品やリフォーム製品の拡販が必要である。

参考文献:「2008年版 住設建材マーケティング便覧」
(2008年1月25日:富士経済)


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