クロゼット扉の市場動向

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収納部材は、クロゼット扉(衣類等を収納するクロゼットの扉部材)、システム収納(部材を組み合わせて使う収納材料)、玄関収納(玄関に設置する収納材料)、床下収納(キッチンなどの床下に設置する収納材料)に分類される。

本稿では、洋服類(スーツやワンピースなど)を収納するクロゼット扉を対象とする。

競合関係にある安価な家具製品に需要が奪われているため、クロゼット扉市場は伸び悩みが見られる。

■クロゼット扉おける材料特性
クロゼット扉に使用される内装建材用化粧フィルムは、PVCフィルムに替えて環境負荷が少ない非塩ビ系(ポリオレフィン系、ポリエステル系、 PMMA系)フィルムや紙に移行している。

扉などの表面化粧フィルムには熱可塑性ポリエステル系樹脂(PET、PBT)が使用されている。

■クロゼット扉の市場規模推移(2007~2009、2011年 国内需要)
【販売金額】
市場規模推移及び予測 単位:百万円、%
年次 2007年 2008年見込 2009年予測 2011年予測
クロゼット扉 48,500 50,000 49,000 50,000
前年比 103.1 98.0
出所:富士経済
2008年のクロゼット扉の国内販売金額は500億円(前年比103.1%)と見込まれる。2011年は2007年比103.1%の500億円と予測される。

2007年の収納部材市場(クロゼット扉+システム収納+玄関収納)は1,079億円である。その中で、クロゼット扉の国内販売金額は485億円(収納部材市場の44.9%を占める)である。

クロゼットを利用した収納形態は、住宅の洋風化の進展に伴い一般化しつつある。またリフォーム需要の高い製品であり、クロゼット扉市場は比較的安定している。

■技術開発動向
クロゼット扉を含む収納部材の開発トレンドは、「デザイン性の向上」に重点がおかれている。

クロゼット扉はタイプ別に見ると、折り戸タイプよりも引き戸タイプの需要が高まっている。

クロゼット扉は扉の素材をはじめ、鏡面仕上げ/ガラス面仕上げなどが選べるなど、バリエーションの豊富さが商品選定のポイントになっている。また、ユーザーの嗜好性・多様化に応えるため選択肢の幅が広がっている。

■参入企業とメーカーシェア(2007年 国内需要)
【クロゼット扉】
メーカー名 販売金額シェア(%)
松下電工 21
大建工業 17
ユニオン 14
永大産業 12
その他 36
合計 100
出所:富士経済
クロゼット扉市場においては松下電工(2008年10月よりパナソニック電工に社名変更)がトップを維持している。

参入各社は収納部材のコーディネート商品として、クロゼット扉や玄関収納などの新商品を投入したが、2006~2007年は伸び悩みが見られた。

永大産業は今後も、新たな商品を投入することで実績の拡大を図っていく方針である。

■今後の動向
クロゼット扉を含む収納部材市場は、家具市場と競合し需要が侵食されている。一方、収納製品に対するユーザーニーズは旺盛であり、クロゼット扉に対する潜在需要は高いと考えられる。

デザイン性や機能性に優れたクロゼット扉の投入次第では、市場が拡大する余地は大きい。今後は既存製品とは異なる商品開発が課題である。

参考文献:「2008年版 住設建材マーケティング便覧」
(2008年1月25日:富士経済)


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