カーポートの市場動向

マーケット情報TOP
カーポートは構造面から、片支持、両支持、M合掌、Y合掌タイプなどに分類される。強度が高い両側支持タイプの販売構成比は3割程度と見られる。

近年は台風などの影響で、吹き抜ける強風にあおられ屋根が風圧で破損したり、梁の支持部品が折れるなどの被害が発生している。

■カーポートおける材料特性
カーポートは通常、梁や母屋の上に屋根材(ポリカーボネート板など)で固定する構造が一般的である。

例えば、ルーフ式の家庭用カーポートでは、支柱部の上端側に梁部材が水平又は上り傾斜で設置され、L字型の支持枠が据え付けられている。

これらの支柱や梁部材はスチールやアルミ製の金属加工製品が利用され、屋根材にはポリカーボネート板(熱線遮断PC板、熱線吸収PC板など)やポリエステル板、アクリル板などが組み立てられている。

■カーポートの市場規模推移(2007~2009、2011年 国内需要)
【販売金額】
市場規模推移及び予測 単位:百万円、%
年次 2007年 2008年見込 2009年予測 2011年予測
カーポート 42,000 39,800 41,000 40,500
前年比 94.8 103.0
出所:富士経済
2007年のカーポート市場は新設住宅着工戸数の大幅減少による影響はさほど受けておらず、実質的な影響は2008年以降に、実績の減少が顕在化すると予測される。

2008年のカーポートの国内販売金額は398億円(前年比94.8%)と見込まれる。2011年は2007年比96.4%の405億円と予測される。

カーポート需要の中心は戸建住宅である。施主が計画している住宅建設予算には制限があるため、住宅建設が竣工した後でカーポートを後付けするケースも多く見られる。

■技術開発動向
カーポートの開発トレンドは「デザイン性の向上」がメインである。サブトレンドとしては「リフォーム対応」「省エネ化」「セキュリティ機能」「新素材の採用」が挙げられる。

2004~2005年に相次いで発生した台風被害から学んだ教訓を活かし、新製品が開発されている。近年の特徴は「耐風性、積雪対応」など、強度面に力点をおいた製品が投入されている。

シェアトップのYKK APは、耐風性能に優れた新商品「NEWレイナポートZ」を2007年に発売した。耐風圧強度は42m/秒である。

また、三協立山アルミは「カムフィZX」、New「G-1」などでは標準耐風圧強度46m/秒を実現している。

■参入企業とメーカーシェア(2007年 国内需要)

メーカー名 販売金額シェア(%)
YKK AP 25
三協立山アルミ 22
東洋エクステリア 19
新日軽 10
その他 24
合計 100
出所:富士経済
エクステリア製品の販売ルートのほかには、サッシ製品の販売ルートでも強みを持つYKK APがトップである。

YKK APは、門扉/フェンスなどのエクステリア製品と比較すると2007年の販売実績は安定している。同社は新商品「Newレイナポート」を投入し販売に注力している。

三協立山アルミも商品ラインアップを増やしているが、2007年の実績は横ばいと見られる。

東洋エクステリアは、他のエクステリア製品と同様、2007年の実績は好調であり、カーポートとともにガレージ製品を拡充しシェアを伸ばしている。

■今後の動向
近年はカーポートの競合製品であるガレージ製品が投入され人気を集めている。東洋エクステリアが新発売した多目的ガレージ「スタイルコート」は、「男の隠れ家」や「家族団欒の場」というコンセプトで商品訴求が行われた。多様な使い分けが可能な製品であり、同社の売上計画に対して1.5倍の販売実績を記録した。カーポートの競合製品として今後の動向が注目される。

参考文献:「2008年版 住設建材マーケティング便覧」
(2008年1月25日:富士経済)


戻る