■市場別用途動向(2006年アジア市場) |
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用途\市場 |
日本を除くアジア市場 |
日本市場 |
電子機器 |
46 |
28 |
家電製品、OA機器 |
37 |
9 |
自動車 |
10 |
53 |
その他 |
7 |
10 |
合計 |
100 |
100 |
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● |
日本を除くアジア市場では、電子機器、家電/OA機器の販売量比率が高く合計すると83%を占める。一方、日本市場では、主に自動車向けの販売比率が53%と高く半数を超えている。
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■GF-PETコンパウンドの用途・使用部位(2006年アジア市場) |
区分 |
用途 |
用途・使用部位など |
電子機器 |
電子部品 |
コネクタ、ソケット、スイッチ、コイルボビン、プリント基板など |
自動車 |
自動車部品 |
ルーフレール、ドアミラーステイ、リアワイパー、ランプソケット、エンジンカバーなど |
家電製品、OA機器 |
電子レンジ、炊飯器、ドライヤーなど |
その他 |
照明器具、蛍光灯部品、ガスメーター器具など |
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● |
GF-PET樹脂は、電子機器/電子部品分野では寸法精度、強度、難燃性が要求され、自動車分野では高剛性と軽量化が求められている。
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■GF-PETコンパウンドの市場規模推移(2006~2009年、2011年予測:アジア市場) |
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区分\年次 |
2006 |
2007見込 |
2008予測 |
2009予測 |
2011予測 |
日本を除くアジア |
39,000 |
42,000 |
45,000 |
48,000 |
54,000 |
前年比 |
― |
107.7 |
107.1 |
106.7 |
― |
日本 |
10,600 |
10,700 |
10,800 |
10,900 |
11,100 |
前年比 |
― |
100.9 |
100.9 |
100.9 |
― |
アジア全体 |
49,600 |
52,700 |
55,800 |
58,900 |
65,100 |
前年比 |
― |
106.3 |
105.9 |
105.6 |
― |
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● |
GF-PETは、ガラス繊維(GF)とPET樹脂を混合したグレードであるため全てコンパウンドである。
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● |
2007年のGF-PETコンパウンドのアジア市場は前年比106.3%の5万2,700t、金額では同107.4%の382.5億円と見込まれ、2011年には2006年比137.2%の488.5億円と予測される。
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● |
日本市場は2007年以降、前年比100.9%と伸長率の伸び悩みが予測される。日本を除くアジア市場では、電子機器、家電/OA機器の成長がコンパウンド市場を牽引し2008年以降、同6~7%増の伸長が予測される。
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■参入企業とメーカーシェア(2006年アジア市場) |
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メーカー名 |
販売量シェア(%) |
デュポン |
53 |
ウィンテックポリマー |
15 |
カネカ |
9 |
東洋紡績 |
8 |
その他 |
15 |
合計 |
100 |
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● |
GF-PETコンパウンドのアジア市場(2006年)はデュポンがトップメーカーである。同社は、日本市場においては自動車分野/電子部品分野で高いシェアを占めている。自動車分野では機構部品向けに耐久性改良グレード、電子部品分野ではノンハロ難燃グレードに注力している。
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● |
ウィンテックポリマーは、GF強化グレードと共に高剛性、低温金型成形、難燃性タイプなどのグレードをラインナップし、新規用途の市場開拓を推進している。
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■今後の動向 |
● |
自動車や電子機器の製造に関しては、中国が世界の生産基地になっている。今後も中国市場の需要拡大に伴い、GF-PETコンパウンドのアジア市場は実績の拡大が予測される。一方、日本市場に関しては新規用途の開拓が課題である。
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● |
製品開発面では、外観性、低そり性、成形加工性などが良好なPET/PBTアロイの開発が活発である。
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参考文献:「2007 コンパウンド市場の展望と中国・アジア戦略」 (2007年6月14日:富士経済)
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