汎用エンプラ・スーパーエンプラの市場動向
 (総論3:スーパーエンプラの樹脂別市場概況)

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スーパーエンプラは、耐熱性の要求に伴う汎用エンプラの代替や、軽量化目的の金属代替ニーズを取り込むことで需要が拡大している。

電気・電子用途では、SMT部品の鉛フリー対応化による長期耐熱性を要するニーズが高まっていることが追い風となっている。今後もアジア地域の市場拡大や自動車用途、電気・電子用途の需要増加が見込まれ、LCPやPA6Tなど高い伸長率で推移していくものとみられる。

■1)樹脂別シェア(2007年ワールドワイド数量ベース)
 
樹脂タイプ 数量(t) シェア
フッ素樹脂 135,000 29.5%
PPS 84,600 18.5%
PA11,12 70,000 15.3%
PA6T 47,000 10.3%
LCP 34,500 7.5%
PEI 15,100 3.3%
MXD6 14,800 3.2%
PA46 14,000 3.1%
その他 42,000 9.2%
合計 457,000 100.0%
富士経済推定
※その他の樹脂:PSF、SPS、TPX、PA9T、PES、PEEK、PCT、PAR、PAI、TPI、PBIを含んでいる。

■2)用途別樹脂のシェア(2007年ワールドワイド数量ベース)
 
フッ素樹脂 用途 シェア 市場動向
電気・通信用 29.6 ・日本では、半導体製造装置用の需要が最も多く、これに電気電子・通信用、自動車用等が続いている。

・中国には化学プラントの増強や新設が集中しているため、今後とも需要の拡大が見込まれる。

・この他では、電気電子・通信用、その他の比率が高い。その他用途では土木・建材・一般機械部品などがある。(PTFE、FEP、PFA、ETFE、ECTFE、PVDF、PCTFE、PVF を対象としている)
半導体製造装置 8.5
自動車・建機 10.0
化学工業 21.1
その他 30.7
合計 100.0%  
 
PPS 用途 シェア 市場動向
電気電子部品 48.3 ・自動車向けが高い成長率を示し、ハイブリッドカー用需要の立ち上がりが期待できる。

・電気・電子部品は、高機能品向けが主体、併せてコネクタや光ピックアップ用途はLCPや芳香族ナイロンと競合し、単価の下落も大きい。

・繊維/フィルムでは、バグフィルターや携帯電話用コンデンサー等が牽引している。
自動車 45.6
繊維/フィルム 6.0
合計 100.0%  
 
PA11,12 用途 シェア 市場動向
自動車 65.3 ・自動車用では、燃料チューブ、エアブレーキチューブなどで採用が定着、その他は、欧米地域を中心とした産業用が多く、特に油田採掘用パイプ、ガスパイプ、耐圧ホース、耐熱ホースなどが大口用途。

・スポーツシューズ(運動靴底、スキー靴)、スキーのビンディング、アーチェリー等にも採用され、電気電子分野では機械部品自体が減少。
電気電子 7.1
産業用/その他 27.6
合計 100.0%  
 
PA6T 用途 シェア 市場動向
電気電子 34.7 ・自動車ではエンジン周りで主に採用され、鉛フリー化に伴う耐熱成形部品(コネクタ、ソケット等)向けや、軽量化目的での金属代替ニーズが中心。

・電気電子用途ではSMT コネクタが中心、近年はLEDのリフレクター用の需要が立ち上がっており、携帯電話や自動車メーターランプ等で需要が拡大。
自動車 51.1
その他 14.3
合計 100.0%  
 
LCP 用途 シェア 市場動向
コネクタ 57.1 ・コネクタ向けが過半数を占め、鉛フリー化に伴うSMT実装温度の上昇とノンハロ難燃ニーズの高まりを背景にLCPの需要は高い伸び率で推移。

・コネクタの薄肉化が1個当たりのLCP使用量を減少させているが、中国・アジア地域向け家電製品や携帯電話、パソコン等の生産が拡大しているため、コネクターの出荷数量自体が増加傾向。

・繊維/フィルム向けは、日本市場先行で開発と用途開拓が進められている。
電気電子 23.6
AV/OA機器 14.3
繊維/フィルム 4.9
合計 100.0%  
富士経済推定

参考文献:「2008年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」
(2008年5月23日:富士キメラ総研)


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