世界の自動車部品市場(市場規模推移)

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■世界の自動車市場の概況
世界の主要自動車メーカーは、先進国向けにはHEV及びEVの投入を、また、今後需要拡大が予想される新興国向けにコンパクトカー、ローコストカー、ウルトラローコストカーの開発、投入を計画している。

HEV市場は、北米でピックアップトラックや大型SUVが復権し、大型車両へのハイブリッドシステム搭載が課題となっており、欧州では高効率低燃費ディーゼルエンジンをベースとしたディーゼルハイブリッドへの選択肢が模索されているが、限定的普及に留まると想定される。HEVは、トヨタと本田が技術を確立し、世界に向けた新たな自動車の在り方を創り出したが、更に技術開発を進め、究極の車FCVの実現を目指す。
注:FCV=燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle)の略

EVは、日産・ルノーが積極的に世界展開しているが、現状のバッテリーやモータでは普及への課題は多い。エンジンを充電専用に使い、航続距離が長くバッテリー切れしない「レンジエクステンダー(航続距離延長装置)型EV」が新技術として、段階的なEV普及の繋ぎ役を果たす可能性がある。

中国は、‘13年には2,000万台を超え、’20年に2,768万台に達すると予想され、インドも‘13年には600万台に近づき、’20年に910万台の需要が予想されている。中国との違いは、コンパクトカー中心の市場で、タタ自動車の「ナノ」のようなウルトラローコストカー需要が多いことである。

■自動車部品市場の概況

【自動車部品の世界市場規模推移予測】 単位:百万円、%
摘要\年次 2009年
(実績)
2010年
(見込)
2011年
(予測)
2012年
(予測)
2020年
(予測)
エンジン周り W/W販売金額
前年比
2,594,800
2,789,680
107.5
2,977,800
106.7
3,177,350
106.7
4,281,420
165.0
駆動・足回り W/W販売金額
前年比
1,605,020
1,791,550
111.6
1,982,850
110.7
2,167,500
109.3
3,394,150
211.5
排気系 W/W販売金額
前年比
696,780
746,400
107.1
810,750
108.6
873,700
107.8
1,224,400
175.7
内装 W/W販売金額
前年比
5,555,400
6,046,300
108.8
6,450,200
106.7
6,933,400
107.5
9,709,200
174.8
電装部品 W/W販売金額
前年比
5,917,235
6,377,861
107.8
6,831,350
107.1
7,305,280
106.9
8,913,080
150.6
ランプ・外装 W/W販売金額
前年比
6,826,830
7,443,020
109.0
7,953,800
106.9
8,566,050
107.7
11,726,900
171.8
次世代部品 W/W販売金額
前年比
358,135
702,030
196.0
1,146,380
163.3
1,768,470
154.3
7,170,930
202.3
合計 W/W販売金額
前年比(%)
23,554,200
25,896,841
109.9
28,153,130
108.7
30,791,750
109.4
46,420,080
197.1

‘20年の世界の自動車部品市場は、‘09年比197.1%の464,201億円と予測される。世界の自動車生産台数は、’09年一時的に減少したものの、各国の購入インセンティブ政策や新興国の底堅い需要により、‘10年以降は反転し、’20年にかけて長期的に拡大を続けると見込まれる(‘09年自動車生産実績:5,993万台、’20年自動車生産予測:10,659万台)。
部品市場は、主に新興国向けローコストカーを意識した自動車メーカーからの強いコスト低減の要望が出て、自動車部品メーカーも生産拠点の再編、構成部材の現地調達や共同購買の取り組みを強化して単価低減に努めている。その一方、付加価値の取れる高機能な部品の開発と普及にも注力しており、自動車生産台数にほぼ比例した市場伸長率を示すと予測されている(‘20年の自動車生産台数、’09年比177.9%)。更に、次世代自動車部品市場の伸長が、市場全体の拡大を後押しする。‘20年の次世代自動車部品市場は、‘09年比2002.5%と大幅に拡大すると予測される。
‘20年の国内の自動車部品市場予測は、‘09年比年比195.1%の90,074億円である。国内の自動車生産台数は大幅に減少した’09年以降、徐々に回復するものの、’07年以前の水準に回復することは困難と見られる。 国内における自動車需要は弱含みながら新興国の需要が旺盛なことから、各メーカーとも海外生産に移行すると見込まれる。部品市場が金額ベースで95.1%増という背景には、‘09年の実績が不況の影響で大きく低下したこともあるが、駆動・足回り系のシステムが順調に市場を拡大していることと、次世代自動車向けの部品が急増する影響が挙げられる。特に次世代自動車向け部品は、’20年に34,615億円と国内自動車部品市場の38.4%を占めると共に、全世界の次世代自動車部品市場の約50%を占めると予測される。

参考文献:「2010 新自動車部品マーケティング便覧」
(2010年05月24日:富士キメラ総研)


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