ライフサイエンス分野における注目デバイス市場 材料市場2

マーケット情報TOP
4.プロテオミクス/ゲノミクス分野(国内市場)
2010年 前年比 2020年予測 2010年比
58.2億円 106.4% 113.5億円 195.0%
数値はDNAチップ/マイクロアレイ、プロテインチップ、糖鎖精製キット、SPR(表面プラズモン共鳴)免疫センサーの4品目の合計
4品目の中では、細胞内の遺伝子発現量を測定するDNAチップ/マイクロアレイの市場形成が先行しており、この市場の約9割を占めている(2010年)。大半は大学や各種研究機関等での研究用途である。医療用途に関しては米国で進んでおり、中国、インド等の新興国でも徐々に需要が増加している。この流れが国内にも波及すると期待される。

糖鎖構造に関する情報を得る糖鎖精製キットは、従来の煩雑な操作や熟練を必要とせず、簡易、かつ短時間で試料の分離精製、分析が行えるキットとして、研究用途需要を中心に拡大しはじめている。糖鎖チップの市場投入が予定されていることから、研究用途需要獲得には相乗効果が期待される。
タンパク質における情報を得るプロテインチップは研究用途を中心に需要が増加しており、堅調な拡大が予想される。


SPR免疫センサーは、抗原抗体やDNA等の生体分子の濃度や反応速度を計測するバイオセンサーである。現状は研究用途へのサンプル供給段階であるが、イムノクロマト法ではカバーできない高い感度と測定速度が要求される
疾患の診断向けなどでの実用化が視野に入っている。市場の立ち上がりは2013年頃と見られる。


主要参入企業/研究機関
DNAチップ/マイクロアレイ Affymetrix
Agilent Tschnologies
(株)DNAチップ研究所
東レ(株)
三菱レイヨン(株)
富士フイルム(株)
東芝(株)
プロテインチップ Bio-Rad Laboratories
シグマアルドリッチジャパン
倉敷紡績(株)
ジーンワールド(株)
水産総合研究センター
糖鎖精製キット 住友ベークライト(株)/北海道大学大学院
Ludger.LTD(コスモ・バイオ(株))
SPR免疫センサー(表面プラズモン共鳴) GEヘルスケア(株)
(株)オプトクエスト
オムロン(株)

5.試薬・診断薬分野(国内市場)
2010年 前年比 2020年予測 2010年比
237.6億円 50.4% 245.2億円 103.2%
数値は診断薬用微粒子、試薬キット(インフルエンザ抗原迅速検査キット)、診断薬用酵素の3品目の合計

2009年に新型インフルエンザの大流行でインフルエンザ抗原迅速検査キットが急伸したことから市場は大幅に拡大したが、2010年はインフルエンザ流行が例年並みとなったことから減少し、市場も半減した。

診断薬用微粒子は、その8割以上がラテックス微粒子であるが、単価や測定感度などの点から金コロイド微粒子が増加している。

主要参入企業/研究機関
診断薬用微粒子 田中貴金属(株)
JSR(株)
Merck(日本ミリポア)
(株)富士レビオ
試薬キット
(インフルエンザ抗原迅速検査キット)
大塚製薬(株)
アルフレッサファーマ(株)
杏林製薬(株)
DSファーマバイオメディカル(株)
診断薬用酵素 Roche((ロシュ・ダイアグノスティクス(株))
東洋紡績(株)

6.バイオ医薬関連分野(国内市場)
2010年 前年比 2020年予測 2010年比
212.5億円 103.8% 580.0億円 272.9%
数値は分取/分析用カラム、バイオ医薬製造用培地、細胞培養容器/基材、核酸合成用ビーズ、4品目の合計

抗体医薬をはじめ、ペプチド医薬、核酸医薬など、バイオ医薬品の研究開発が各所で盛んに行われていることから、特にバイオ医薬品製造用培地と核酸合成用ビーズが順調に拡大している。次世代のバイオ医薬品として期待される核酸医薬の化学合成に使用される核酸合成用ビーズは、核酸医薬の本格的普及に伴い2020年には2010年比100倍の150億円の市場が予測される。

主要参入企業/研究機関
分取・分析用カラム 東ソー(株)
日本ウォーターズ(株)
昭和電工(株)
バイオ医薬製造用培地 (株)アイエスジャパン
ライフテクノロジーズジャパン(株)
(株)ニチレイバイオサイエンス
細胞培養容器・基材 日本BD(株)(日本ベクトン・ディッキンソン)
AGCテクノグラス(株)
住友ベークライト(株)
コーニングインターナショナル(株)
核酸合成用ビーズ 日東電工(株)
Merc k
GE Healthcare
Prime Synthesis

7.その他分野(国内市場)
2010年 前年比 2020年予測 2010年比
634.1億円 108.2% 845.3億円 133.3%
数値はグルコースセンサー、リン脂質(DDS用)、コエンザイムQ10、グルコサミン、アスタキサンチン、5品目の合計

市場の8割以上を血糖自己測定用装置に使用されるグルコースセンサーが占めている。糖尿病患者の増加に伴い、今後も需要が拡大すると予想される。また、機能性食品や化粧品向けに使用されるグルコサミンやアスタキサンチンも堅調な推移が予測される。

主要参入企業/研究機関
グルコースセンサー Bayer(バイエル薬品)
Cygnus(フナコシ)
(株)三和化学研究所
アークレイ(株)/富士通(株)
リン脂質(DDS用) Lipoid(エイチ・ホルスタイン)
日本精化(株)
日油(株)
コエンザイムQ10 (株)カネカ
三菱ガス化学(株)
日清ファルマ(株)
協和発酵バイオ(株)
グルコサミン 甲陽ケミカル(株)
プロテインケミカル(株)
アスタキサンチン 富士化学工業(株)
東洋酵素化学(株)
武田紙器(株)
*ヤマハ発動機は2010年12月に撤退

参考文献:「2011年 ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望」
(2011年07月01日:富士キメラ総研)


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ