エコ・セーフティ住宅用建材・機器の国内市場 市場動向1

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現在、地球温暖化防止対策が日本及び各国で環境保護の課題となっている。今までは製造業を中心に、CO2排出削減を目標に掲げて取り組んできたが、今後は一般住宅においても取り組みが必要となっており、その対応として創エネ・省エネ製品の導入が急速に進んでいる。

日本でもCO2削減やグリーンエネルギーの採用などを推進しており、住宅でも省エネ対策が実施され、関連製品は注目市場であったが、東日本大震災による原発事故等の影響で再生エネルギー等の導入は、中長期的なテーマから喫緊のテーマへとなっている。2011年8月には「再生エネルギー法案」が国会で可決し、今後より一層、創エネ・省エネ市場の拡大が見込まれる。また、震災を契機に住宅の防災についても注目が集まっている。
エコ・セーフティ住宅用建材・機器の市場規模推移予測 (単位:億円、%)
  2010年
実績
2015年
予測
5年
平均成長率
2020年
予測
10年
平均成長率
創エネ・省エネ製品 14,722 37,865 20.8 46,840 12.3
断熱・遮熱製品 6,640 7,130 1.4 6,684 0.1
防災製品 1,135 1,047 -1.6 1,208 0.6
防犯製品 877 844 -0.8 826 -0.6
合計 23,373 46,886 14.9 55,558 9.0
◇上記の市場規模算出に対象とした品目一覧
製品分類 品目名
断熱・遮熱
(13品目)
グラスウール、ロックウール、硬質ウレタンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム、ポリエチレンフォーム、防湿気密フィルム、遮熱塗料、アルミサッシ、樹脂サッシ、複層ガラス、ウインドウフィルム(日射調整)
創エネ・省エネ
(14品目)
太陽光発電(従来型)、太陽光発電(建材一体型)、燃料電池(エネファーム)、ガスエンジン(エコウィル)、エコキュート、ヒートポンプ式温水床暖房、地中熱利用ヒートポンプ、ソーラーシステム、蓄電池、スマートメーター、LED照明(電球・ダウンライト・蛍光灯)、照明用有機EL、光触媒コーティング材、樹脂サイディング
防災
(6品目)
免震支承、U型鋼製ダンパー、免震継手、火災報知機、ガス漏れ警報機、強化ガラス
防犯
(7品目)
テレビドアホン、監視カメラ、センサライトカメラ、ガラス破壊センサ、ウインドウフィルム(防犯用)、合わせガラス、合わせガラス用中間膜
※下線は有望成長製品として注目されている品目である。詳細は次号に掲載予定。
人口減少などの要因から、国内の住宅着工戸数は中長期的には縮小傾向であるが、創エネや省エネ、防災をキーワードとした住宅建材・機器類は前述の要因から、注目市場である。とりわけ、次世代省エネ基準、長期優良住宅、フラット35s、各種電池関連製品への助成金、住宅エコポイント制度など政府の後押しが市場活性化の機会にもなっている。

建材市場は文化・インフラの違いから容易に海外展開・輸出することは難しく、国内をターゲットとした製品開発が主体である。そのため、創エネ・省エネ、防災・防犯などの高付加価値製品をいかに展開するかがポイントでもある。

今回、4つのカテゴリーで製品を区分したが、創エネ・省エネ製品分野の市場規模が大きく、且つ、成長率も高いが、主にはエネルギー関連の領域に含まれる太陽光発電、燃料電池、LED照明や、スマートメーターと言ったインフラ整備との兼ね合いにより普及の進む製品が含まれており、これらも広義のエコ住宅設備機器として捉えている点に留意されたい。狭義の住宅建材・機器の視点では、注目すべき製品としてヒートポンプ式床暖房があげられる。

参考文献:「2011年 エコ・セーフティー住宅用建材・機器の国内市場を調査」
(2011年10月11日:富士キメラ総研)


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