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2010年 |
2009年比 |
2015年予測 |
2010年比 |
汎用樹脂 |
921万t |
121.3% |
1,276万t |
138.5% |
エンプラ |
78万t |
116.4% |
111万t |
142.3% |
スーパーエンプラ |
4万t |
133.3% |
7万t |
175.0% |
合計 |
1,003万t |
120.8% |
1,393万t |
138.9% |
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● |
2010年の中国市場は前年比20.8%増の1,003万トンとなった。汎用樹脂は、用途が広く、物性に優れるABSとPVCが全体市場をほぼ2分している。エンプラは、家電製品・OA機器や電子部品用途を中心とするPCが46%を占めている。スーパーエンプラは、コネクタ関連の需要が集中しているLCPの構成比が高く、47%を占めている。
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● |
今後も市場は拡大し、2015年には2010年比38.9%増の1,393万トンが予測される。
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(2)東南アジア・インドにおける樹脂コンパウンドの市場 |
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2010年 |
2009年比 |
2015年予測 |
2010年比 |
汎用樹脂 |
151万t |
123.8% |
230万t |
152.3% |
エンプラ |
26万t |
113.0% |
35万t |
134.6% |
スーパーエンプラ |
1万t |
100.0% |
2万t |
200.0% |
合計 |
179万t |
121.8% |
267万t |
149.2% |
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● |
2010年の東南アジア・インド市場は前年比21.8%増の179万トンとなった。汎用樹脂は、ABSとPVCに加えPPの構成比が高く、自動車用途の大きさが反映されている。エンプラとスーパーエンプラは日本と同様に自動車用途が多い。その為エンプラはPBTやPA6、PA66の構成比が高く、スーパーエンプラはPPSが56%と過半を占めている。特にPPSはハイブリッド自動車用部品用途で需要が急増している。
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● |
市場はまだ小規模であるが、今後順調に拡大し2015年には2010年比49.2%増の267万トンが予測される。
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■注目市場 |
バイオプラスチックの世界市場(樹脂コンパウンドの世界市場には含まれていない) |
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2010年 |
2009年比 |
2015年予測 |
2010年比 |
生分解性樹脂 |
19万t |
135.7% |
44万t |
231.6% |
バイオマスプラスチック |
7万t |
116.7% |
33万t |
471.4% |
合計 |
26万t |
130.0% |
77万t |
296.2% |
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● |
2010年の市場は前年比30.0%増の26万トンとなった。内訳は生分解性樹脂が73%、バイオマスプラスチック(生分解性は示さないが、原料の全てあるいは一部が植物由来の樹脂)が27%である。
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● |
PLA(ポリ乳酸)をはじめとした生分解性樹脂は、法整備が進む欧州を中心に需要が拡大しており、参入メーカーも相次いで供給能力を強化していることから、今後も2桁成長が続く見通しである。
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● |
バイオマスプラスチックは枯渇資源である石油への依存からの脱却やCO2排出量削減などの面からニーズが高まっており、製品投入も活発に行われている。現状ではDu Pont社のPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)やArkema社のPA11(ポリアミド11)が中心となっているが、従来から販売されていたPA系バイオマスプラスチックの再評価が進んでおり、PAメーカーも改めて拡販に努めている。また、ブラジルのBraskem社がサトウキビ由来バイオポリエチレンの本格的な生産、販売を開始していることから、バイオマスプラスチック市場は2011年に15万トンが見込まれる。バイオポリエチレンに加え、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPCなど既存樹脂の原料を石油由来から植物由来に切り替える開発も活発であり、一部では供給も開始されている。バイオプラスチックは石油由来樹脂に比べて高価格であることがネックとなっているが、製品開発や生産設備の新増設が活発で供給面も充実してきており、今後も環境意識の高い欧州を中心に市場は拡大していくと予想される。
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参考文献:「2012 コンパウンド市場の展望と世界戦略」 (2011年09月13日:富士経済)
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