カード関連ビジネス市場 市場動向2

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(1)方式別カード市場の動向
年間カード発行枚数推移
単位:千枚
摘要\年次2010年(実績)2011年(見込)2015年(予測)2011/2015比
接触式ICカード161,000141,500135,00095.4%
非接触式ICカードTypeA19,50019,00020,500107.9%
TypeB31,00031,80050,000157.2%
FeliCa47,50044,70038,00085.0%
98,00095,500108,500113.6%
接触、非接触一体型ICカード7,2006,8006,00088.2%
サーマルリライトカードPET84,00078,50076,50097.5%
PVC6,0005,5003,50063.6%
PET-G11,00010,5007,00066.7%
101,00094,50087,00092.1%
接触式ICカード市場は、2010年のB-CASカード需要急拡大によって大幅に伸長した。但し、その他のアプリケーションは横ばいから減少傾向が目立っている。2011年はB-CASカードの需要が落ち込むため大きく市場は縮小する見込み。その他もキャッシュカードが一定の需要拡大を見せているものの、市場変動は限定的となっている。

2012年以降も新たなアプリケーションの登場は見込めないものの、基本形への移行を控えたキャッシュカードやNFC(Near Field Communication:)対応カード投入を予定しているUIMカードなどが市場を牽引し、2013年以降は微増の推移が予測される。

非接触式ICカードは、電子マネーや鉄道/バス乗車券などのFeliCaアプリケーションの普及一巡によって市場が落ち込んでおり、2011年も更にその傾向が強まっている。TypeA/TypeBに関してもアプリケーションの拡大や大幅な需要増に関するトピックスは見られず、例年並みの市場となっている。

接触式同様、大口のアプリケーションの登場はなく、FeliCaの減少分をカバーするに至らず市場は徐々に縮小していく見通しである。現状で唯一大口需要の可能性がある「国民IDカード」の登場により、2015年以降の市場規模底上げが期待されている。

サーマルリライトカードはサーバ管理型システムとの競合により大口需要家が減少し、市場規模は縮小傾向ではあるが、スタンプカードからの切り替え等により、中小規模の案件数は増える傾向にある。

素材別では薄手のPETカードが全体の80%超を占めている。PET-GはIC乗車券としての需要が主であり、今後は新開発の低価格リライトカードの投入による市場規模の底上げを見込む。

サーマルリライトカードのアプリケーションとしては70%超をポイントカードが占めるも、サーバ管理型との競合により減少。鉄道/バス乗車券(IC)のうち約85%がサーマルリライトに対応、診察券は手書きのプラスチックカードや紙カードからの移行により需要拡大の方向にある。

全体のパイが縮小傾向の中で、新たな方式として「バーコード・リライトカードシステム」が注目されている。リライトカードの磁気層を省き、代わりにバーコードをリライトすることで、磁気カードの機能性を維持しつつ、カードとリーダ・ライタの大幅な低価格化を実現したリライトシステムである。2011年末にも市場に登場予定であり、カードメーカーでも対応が進められており、低コスト化によるユーザー層の裾野の拡大や、感熱紙需要からの代替など、新たなアプリケーションの開拓により、サーマルリライトカード市場の底上げにつながるものと期待される。

(2)周辺機器市場の動向
リーダ・ライタ市場
単位:1000ユニット
摘要\年次2010年(実績)2011年(見込)2015年(予測)2011/2015比
ICカードリーダ・ライタ(接触式)450500540108.0%
ICカードリーダ・ライタ(非接触式)4,5004,8007,500156.3%
NFCリーダ・ライタ※2,9003,2006,000187.5%
磁気ストライプ・
カードリーダ・ライタ
(磁気、磁気/IC併用)
磁気1501407050.0%
磁気/IC併用250250250100.0%
40039032082.1%
磁気プリメイドカードリーダ1201105550.0%
サーマルリライトカードリーダ・ライタ28272488.9%
※NFCリーダ・ライタはICカードリーダ・ライタ(非接触式)の内数
ICカードリーダ・ライタ(非接触式)を中心に市場拡大を続けている。特にNFC対応で低価格のシンクライアント端末が需要を牽引。接触式はデスクトップセキュリティや公的個人認証サービス用途を中心に安定した推移を示す。地デジ特需が終了した磁気プリペイドを始め、磁気系リーダ・ライタは縮小の方向である。

(3)カード材料市場の動向
材料の市場規模推移
単位:1000ユニット
摘要\年次単位2010年
(実績)
2011年
(見込)
2015年
(予測)
2011/2015比
ICチップ(接触、非接触)接触式千個170,000148,000140,00094.6%
非接触式105,000100,000120,000120.0%
275,000248,000260,000104.8%
ICチップ(モバイル)FeliCa30,00030,0002,0006.7%
NFC30,000
30,00030,00032,000106.7%
フィルム/シートPETt1,2501,2301,08087.8%
PVC2,0802,1002,02096.2%
植物由来5055100181.8%
5,3805,5855,800103.8%
磁気テープ(6.9mm幅、JIS対応)千m23,50024,00025,100104.6%
磁気ストライプカード原反千枚188,000182,000192,000105.5%
ホログラム千枚99,500101,500111,800110.1%
ICチップの接触式はB-CASカードの地デジ特需終息により縮小するも、その後はキャッシュカードのIC化が牽引役となり堅調に推移、非接触式は電子マネーや鉄道/バス乗車券の普及一巡により需要は一段落といったところである。但し、2015年以降は国民IDカード交付による市場規模の底上げを見込む。

モバイル用途は携帯電話の普及一巡により需要はほぼ横ばいながら、2012年末にもNFC対応が進む見通し。

フィルム/シートでは、非接触ICで採用が進んだPET-Gが市場の牽引約となり、PETはパチンコカード等のプリペイドカード需要に影響され減少気味である。低コストのPVCは、環境問題の解消により一部PET-G需要からの大体が進む可能性がある。植物由来は高コストがネックではあるが、今後のエコ需要開拓に期待が持たれている。

磁気テープ、磁気ストライプカード原反は、需要の大半を占めるクレジットカード/キャッシュカード市場に依存しており、ほぼ横ばいで推移。但し、ホログラムはデザイン用途への需要拡大が図られており微増となっている。今後は、ギフトカード需要拡大による市場底上げが期待されている。

参考文献:「カード関連ビジネスの現状と将来展望 2011」
(2011年09月08日:富士キメラ総研)



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