発泡プラスチック市場 市場動向1

マーケット情報TOP
発泡プラスチックは、省エネルギーや環境負荷軽減などの機能を訴求する製品や部材へ採用されるケースが主力になりつつあり、断熱材や反射板など省エネ用途が市場を牽引している。今回は軽量化・省エネ素材として注目されている発泡プラスチックとその関連材料・素材について、国内市場を中心にレポートする。

発泡プラスチックは、樹脂機能とポーラス構造(発泡化)の組み合わせによって緩衝性、柔軟性、断熱性、保温性、軽量性などの性質を有するプラスチック製品として、日用品・雑貨類から、土木・建築資材、工業資材まで幅広い分野で採用されている。

本レポートでは、熱可塑性樹脂フォーム、熱硬化性樹脂、エンプラ、ゴム・エラストマー、その他注目フォームと、副資材である発泡関連材料及び発泡プラスチックの競合材料の市場について概要を解説する。

■発泡プラスチックの市場規模
(1)全体市場規模
2010年2011年見込2015年予測11-15年平均成長率
6,611億円6,615億円7,189億円2.1%
(富士キメラ総研調べ)
発泡プラスチック市場(発泡関連材料、競合材料を除く)は、2010年に前年比108.7%の6,611億円となった。景気後退の影響で2009年は大きく落ち込んだが、景気が持ち直してきた2010年は上昇に転じた。

2011年は東日本大震災により需要先製品の生産工場や原材料工場が被災し、自動車を始め用途先の生産減少の影響を受け、ほぼ横ばいの6,615億円が見込まれる。2012年以降は微増で推移し、2015年には7,189億円が予測される。土木・建築分野では東日本大震災の復興需要も上乗せされると考えられる。

(2)発泡製品(素材タイプ)別市場規模
製品(素材)タイプ数量(t)金額(億円)
2010年2011年
(見込)
2015年
予測
2010年2011年
(見込)
2015年
予測
PE51,10050,87051,570412412413
PP94,80098,200111,7101,0051,0581,226
PVC103,160103,620102,4701,7691,7531,716
PS317,540311,250318,9501,4561,4401,502
その他熱可塑性樹脂21,11522,42029,240190200253
熱硬化性樹脂201,208192,809213,0131,3891,3261,504
エンプラ1,1501,1401,080141413
ゴム・エラストマー31,02530,03032,834324322366
その他注目フォーム4,1605,4009,3005389196
(富士キメラ総研調べ)
主要発泡製品の市場規模は、2011年で約81万t、6,614億円が見込まれる。2009年は景気悪化の影響により、各品目総じて販売量が低下しており、合計出荷量は前年比85.9%まで減少した。その後、2010年は景気が持ち直したことで市場は拡大に転じている。

2011年は東日本大震災の影響により自動車生産台数の減少など、供給先製品の生産減による影響を受けた発泡製品もみられ、合計出荷量は若干減少している。また、一部の発泡品では、生産工場の被災や調達先の原材料工場の被災により、生産量が低下したメーカーが見受けられた。

しかしながら、2012年以降はPP発泡製品や、熱硬化性樹脂樹脂発泡製品などが牽引役となり、需要は増加傾向に向い、2015年には87万t、7,189億万円に達すると推定した。

素材別の市場規模(2011年見込;数量)に関しては、PS系発泡製品が311,250tで全体の38.1%、熱硬化性樹脂発泡製品(ウレタンなど)が192,809tで全体の23.6%を占めており、この2製品で発泡品市場全体の61.7%をカバーしている。PS発泡製品に関しては、今後微増程度にとどまるとみられ、全体市場に占める割合は低下していくものと予測される。

参考文献:「2011年 発泡プラスチックスの現状と将来展望」
(2011年10月20日:富士キメラ総研)



注目業界の市場動向・将来展望


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ