発泡プラスチック市場 市場動向3

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■注目市場向
(1)微細発泡シートの市場規模(国内市場)
2010年2011年(見込)2015年予測11-15年平均成長率
44億円80億円187億円23.6%
(富士キメラ総研調べ)
微細発泡シートの参入企業は、古河電気工業と積水化成品工業である。古河電気工業の「MCPET」は、気泡径が10µm以下の微細発泡PET(ポリエチレンテレフタレート)シートである。積水化成品工業の「レフテラス」は、発泡層を有する未延伸PP(ポリプロピレン)系積層シートである。いずれも光の反射性や拡散性に優れており、電飾看板や液晶バックライト反射板などに採用されている。

反射率が高いことから光源数の減少が可能であり、省エネに貢献すると共に光源コストも低減出来る。2010年に施行された改正省エネ法に伴って需要が増加していることに加え、東日本大震災に伴う電力問題で省エネの必要性が高まったことで、今後、年率20%台の高成長が予測される。

また、LEDエッジライトテレビ反射板専用製品が2010年に販売開始され、LEDテレビ市場の拡大と共に需要が急増しているとみられる。

(2)フェノールフォームの市場規模(国内市場)
2010年2011年(見込)2015年予測11-15年平均成長率
122億円120億円186億円11.6%
(富士キメラ総研調べ)
フェノールフォームは、フェノール樹脂に硬化剤・発泡剤を混合し加熱することで得られる均一な発泡体で、独立気泡構造であることから、高い断熱性と難燃性を有している。主要用途は住宅用断熱材である。住宅用断熱材の中で最も高機能で高価なことから、ハイエンド品の位置付けにある。

2010年の国内市場は、住宅エコポイント制度に伴い住宅用断熱材の需要が急増したことなどを要因に、前年比120.8%の122億円となった。2011年は東日本大震災による工場被災などで生産に支障が生じたほか、住宅エコポイント制度の終了もあり、減少に転じる見込みである。

省エネ基準の義務化や、より上位の基準策定によって住宅用断熱材の需要量は増加していく見通しで、フェノールフォームも需要の拡大が考えられる。また、産業機器用断熱材など非住宅用途の拡大に注力していることもあり、今後は年率10%程度の成長が続く見通しである。

(3)PE/PS複合ビーズ発泡の市場規模(ワールドワイド)
2010年2011年(見込)2015年予測11-15年平均成長率
76億円84億円129億円11.3%
(富士キメラ総研調べ)
PE/PS複合ビーズ発泡は、ポリエチレンとスチレン系の2種類の樹脂を原材料とするビーズ発泡体で、寸法安定性(たわみ難さ)や衝撃吸収性に優れている。主要用途は、液晶パネルなどの搬送資材や自動車部品材料である。

2010年の世界市場は、前年比126.7%の76億円となった。2011年以降も年率10%程度の成長が続く見通しである。その要因として、搬送資材用途において大口の需要を獲得して販売量が急増していることが上げられる。更に、近年の市場拡大は、大手メーカーが液晶パネルの搬送資材(工場間の搬送)としてPE/PS複合ビーズ発泡を採用したことも一因となっている。

自動車部材用途は、EA材(乗車下肢部保護用衝撃吸収材)を契機として、嵩上げ材、バンパー芯材、ドアパッド、ツールボックス、タイヤスペーサーなどで採用が進んでいる。今後、採用部位、採用車種、採用メーカーが増加するとみられる。

PE/PS複合ビーズ発泡はPPビーズ発泡(EPP)と競合しているが、寸法安定性や衝撃吸収性で優位にあり、また、それぞれの特性を生かした棲み分けもなされている。

参考文献:「2011年 発泡プラスチックスの現状と将来展望」
(2011年10月20日:富士キメラ総研)



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