食品用途を始めとした各種容器・包装資材の市場 市場動向2

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■国内パッケージングマテリアル市場概要金額ベース単位百万円)

用途分類2011年
(見込)
2015年
(予測)
市場動向
ボトル・びん・缶1,166,0101,145,330汎用のPETボトルなどは市場飽和も、チルド飲料やガロンボトルは拡大
食品容器511,360512,870耐熱化やバイオ素材など新たな製品開発が進みメーカー間の競争が激化
医療包装162,980157,610ジェネリック医薬など、今後拡大基調
電気・電子24,19025,4402011年は震災の影響により減少傾向
2012年以降は需要が回復するも、ほぼ横這いの市場
軟包装823,890893,985バリアフィルムやレトルト用などは長期保存性やレンジ対応などの製品が拡大基調。高齢化社会が進むことで市場が拡大
物流・重包装808,495867,930製造業の空洞化など懸念材料あるも、2012年は震災復興に伴う物流量の拡大が予測され、微増傾向
その他関連資材338,780351,045緩衝材や粘着テープ・ラベルなどは、他の包装資材に連動しており、今後も横這い
合計3,835,7053,954,210 

■容器・包装市場を取り巻く環境と今後の方向性
高齢化社会による容器・包装の変化・ニーズ
(1) レンジアップ対応拡大(耐熱・耐寒)→耐熱PSP、耐熱紙器、電子レンジ対応パウチ、他

簡単に調理できる「冷凍食品→レンジアップ」へのニーズが高まることが予測される。高齢化社会に加え、核家族化や女性の社会進出も拡大要因となっている。
(2) 軽量・小口化→PETボトル、ガロンボトル、BIB、無菌包装米飯用容器、他

食べきりサイズや持ちやすさなどのニーズが予測される。軽量化は、業務用においてはハンドリングの良さからも採用要因となっている。また、女性の社会進出によって軽量化ニーズが高まる傾向。
(3) その他、長期保存性、医薬品用包装の拡大、使いやすさ・持ちやすさ等

国内容器包装業界は、高品質を要求する日本をターゲットとしてきたが、品質要求が低い海外では価格勝負となってしまう。そのため、機能化や差別化によって、国内の需要を掘り起こしていく必要がある。国内をターゲットとした場合は、高齢化社会が今後のキーワードとなっている。
国内製造業の空洞化=需要減
円高の進行によって、加工貿易国としての日本は成立しにくくなってきている。また、国内市場はこれ以上の成長が見込めず、成長市場の海外に拠点を移す方が合理的。
容器・包装メーカーも海外へ進出、例えば、段ボールでは、レンゴーなどが海外進出を活発化。その他メーカーも今後海外へ進出する可能性がある。
容器包装市場はコスト勝負の側面が強く、海外では安価な現地メーカー品との価格競争が激しい。品質・高付加価値化を得意とする日系メーカーによっては海外進出が難しいケースも多い。そのため、国内で新たな用途展開を模索する必要がある。例えば、プラ段ボールなどは、安定した業界である食品・医薬関連へと用途展開が進んでいる。
今後の方向性・トレンド
容器・包装市場は、国や地域によって文化が異なるため、日系メーカーの多くは国内市場をターゲットの中心としてきた。しかし、内需は飽和状態であり、人口の減少による消費量の縮小、製造業の空洞化による物流資材の減少など、容器・包装市場を取り巻く環境は厳しいといえる。そのため、日本の容器・包装メーカーは、このような背景を踏まえた戦略を立てる必要性が高まっている。一例として高齢化に対応したレンジアップ対応など、市場ニーズや社会的背景にマッチした製品開発が求められている。
食品用途は、1人あたりの食べる量が大きく増えない限り、人口の縮小に伴って消費量は減少する。そのため、高付加価値化や高齢化対応などの差別化や提案が今後のポイントといえる。
また、これまで自動車や電気・電子分野は国内生産を維持してきたが、円高の影響など今後空洞化が加速するとみられる。そのため、容器・包装メーカーも海外へと進出する必要性に迫られている。ただし、容器・包装分野における海外展開は、自動車や電気・電子よりもハードルが高い。元来低コスト訴求が強い包装用途において、安価な海外現地メーカーとの価格競争に太刀打ちできるかが問題である。中国などは日本に比べて品質や機能に対する要求は低いが、一部の用途では高機能品へのニーズはあると考えられ、日系メーカーの強みが活きる可能性もある。
高齢化などの市場拡大ポイントに焦点を絞り引き続き国内市場をターゲットにするか、海外市場へ打って出るか、メーカーの戦略・判断が分かれるところである。
参考文献:「2012年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望」
(2011年12月27日:富士キメラ総研)



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