食品用途を始めとした各種容器・包装資材の市場 市場動向5

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(4)軟包装分野の注目市場

注目用途(国内需要)
品目名08~11年
平均成長率
11~15年
平均成長率
拡大ポイント
レトルト用パウチ2.8%4.4%長期保存が可能なため、ストック需要が増加
チャックテープ3.5%3.6%再封可能ニーズ・小袋への採用増加
バリアフィルム2.4%3.1%食品向けで防湿性付与、ボイル・レトルト需要の増加
高機能鮮度保持フィルム3.7%2.9%青果物の消費期限延長や廃棄ロス削減ニーズの増加
その他軟包装フィルム-1.3%2.5%医薬品、Liイオン電池部材等産業用途需要の拡大
(富士キメラ総研推定)

レトルト用パウチは、主にレトルトカレーを中心に使用されている。震災を機に、長期保存が可能である当該品を利用した製品の家庭でのストックが増加傾向にある。
チャックテープは、包装資材に取り付けることで再封が可能となり、繰り返し使用が可能となる点や、食品では食感保持や湿気を防ぐなどの点から食品向けで需要を獲得している。
バリアフィルムの中でも、需要拡大が見込まれるのが透明蒸着、ONY系共押出、PVAコート、ナノコンポジットコート、ハイブリッドコートの4品目である。透明蒸着やナノコンポジットコート、ハイブリッドコートは耐熱性やガスバリア性を活かし、ボイル・レトルト用を中心に需要を拡大させている。また、ONY系共押出とPVAコートはガスバリア性を活かし、食品の長期保存が可能ため、需要が拡大している。
高機能鮮度保持フィルムは、青果物に使用することで青果物の長期保存を可能にし、消費期限の延長や廃棄ロスの削減が行えることから需要は増加傾向である。他のフィルムと比較して高価ではあるが、代替が出来ない製品であり、既存青果物用途から横展開を進め、市場は拡大することが見込まれる。
その他軟包装フィルムでは、セロハン、EVOH、CPPの伸びが高い。セロハンは海外向けの医薬品包装や食品包装に展開している。
軟包装は、特に食品向けの採用が多く、ガスバリア性の高さから保存料等を使用せずに長期保存が可能なことから、ボイル・レトルト用での需要が拡大している。
また、従来使用してきた缶・ビン・ボトル、紙等からの代替が進んでおり、樹脂使用量の削減、廃棄物量の削減、廃棄のしやすさ(折り畳んで廃棄可能、等)、安価等が採用理由として挙げられる。バイオマス化の開発は動進められている製品もあり、コストアップになることがネックであるが、潜在的なニーズはあるとみられる。
食品向け以外では、トイレタリー関連の詰め替え製品や医薬品包装への採用により、需要拡大が期待されている。
(5)物流・重包装分野の注目市場

注目用途(国内需要)
品目名08~11年
平均成長率
11~15年
平均成長率
拡大ポイント
バルクライナー-7.1%2.6%小容量包装から代替
フレキシブルコンテナ-3.5%1.1%ランニングタイプが市場拡大
バッグ・イン・ボックス(BIB)0.6%0.3%ドラム缶代替、食品・宅配水向け
プラスチック段ボール2.0%0.3%合板ベニア代替が拡大
プラスチックパレット4.4%-1.2%木製パレットからの切り替えが進行中
プラスチックパレットは2011年に特需があったため11~15平均成長率はマイナス
(富士キメラ総研推定)

バルクライナーは、バルク(粉粒体)輸送の大口需要家を中心に、重袋やフレコンからの代替が未だ進行している。また、フレキシブルコンテナは、使い捨てクロスタイプ市場において、輸入品の急増にともない国産品市場は縮小しているが、リユース可能なランニングタイプは引き続き堅調に推移している。ランニングタイプのほうが単価が高いため、フレキシブルコンテナの全体市場も金額ベースでは拡大傾向で推移している。
バッグ・イン・ボックス(BIB)は、鋼材価格の上昇に伴うドラム缶代替や、食品分野および一部宅配水向けで採用例が増え、特にフィルムタイプの市場が拡大している。
プラスチック段ボールは、自動車や電気・電子分野向では市場が縮小したが、ベニア合板代替の市場がそれ以上に拡大しており、今後も微増傾向が見込まれる。
プラスチックパレットは、中国の輸入規制に伴う木製パレットからの代替が進行しており、今後も微増傾向が見込まれる。なお、震災後にユーザーのサプライチェーン見直しに伴う特需が発生したため、11~15年平均成長率はマイナスになっている。
物流・重包装分野は、リーマンショック後の工業製品を中心とする物流量の減少に伴い市場が縮小していたが、東日本大震災後の復旧資材の輸送、およびユーザーのサプライチェーンの見直しによって市場が拡大している。さらに、2012年以降も、震災からの復興資材輸送の本格化が見込まれる他、ユーザーが引き続き多めのストックを保つとみられ、高水準を維持したまま推移すると予測される。全体に、震災によってプラスの影響を多く受けた分野であるといえる。
ただし、円高の長期化など、工業製品の輸出量が回復する要素は見られず、国内の物流量も長期的には減少していくと予測される。現在市場が拡大している製品についてもほとんどは競合品からの代替であり、長期的には市場環境は厳しくなっていく可能性もある。2などが進んでいる。薄肉・軽量化による取組みが、様々な容器で進められている。また、軽量化の手法としては、発泡も挙げられる。例えば、レンジ用容器では比重が重いPPフィラーが採用されているが、耐熱PSPなど発泡品にすることで、軽量化が図れる。
参考文献:「2012年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望」
(2011年12月27日:富士キメラ総研)



注目業界の市場動向・将来展望


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