2011年世界のタッチパネル市場 市場動向2

マーケット情報TOP
スマートフォンやタブレット端末の急速な普及に伴ない、注目されるタッチパネル市場について、第二回目はタイプ別市場動向について解説する。

■方式別タッチパネルの世界市場(2011年実績)

タッチパネル方式数量(万枚)金額(億円)
アウトセル型静電容量式48,5172,286.0
カバーガラス一体型静電容量式1,823153.0
インセル型静電容量式102.5
オンセル型静電容量式2,610240.0
シングルタッチ抵抗膜式23,720993.0
マルチタッチ抵抗膜式908.8
合計76,7703,683.8
(富士経済調べ)

スマートフォンに加え、タブレットPCが普及したことを受けて「静電容量式」が急速に増加し、2011年のタッチパネル市場の大幅拡大に寄与した。特に、「アウトセル型」が数量を伸ばしており、「抵抗膜式(シングルタッチ)」に代わり、タッチパネル市場において主流の方式となった。

市場拡大が続く「静電容量式」では薄型化・低価格化を目指し次世代構造への投資が活発化しており、特に「カバーガラス一体型」が急速に市場規模を拡大させている。今後は「アウトセル型」に代わって「カバーガラス一体型」が静電容量式タッチパネルの主流になるとみられ、2016年にはタッチパネル全体市場の4割強を占めると予測される。

2011年時点では「インセル型」の市場規模はごく僅かに留まっているが、2013年以降、ハイエンド端末向けで急速に普及するものとみられ、2016年には「オンセル型」を上回る市場規模となる見通しである。尚、「アウトセル型」は次世代構造に代替されていくが、ローエンド端末向けで市場規模を維持すると見られる。

「抵抗膜式」は低価格化で用途先が拡大したものの、主要用途先である携帯電話・スマートフォン向けにおいて「静電容量式」への置き換えが進んだことにより、市場規模は僅かながら縮小した。今後も市場規模の縮小が続くが、中大型パネル用途が残るため、携帯電話・スマートフォン用途における「静電容量式」への置き換えが済んだ後は、市場は横ばい、ないし微減で推移していくだろう。

また、「抵抗膜式」では2011年から「マルチタッチ方式」の市場が立ち上がっている。現状では「静電容量式」を代替していくほどのポジショニングは得ていないが、車載向けや複写機向けの需要を取り込み、市場を確保していくと見られる。

■タッチパネルの方式別特徴

方式抵抗膜式静電容量式超音波式
(表面弾性波)
光学式
(赤外線走査)
電磁誘導式



光線透過率78~86%80~90%89~92%95%ほぼ100%
外交反射
ニュートンリング△~○



入力耐久性100万回以上2,000万回以上5,000万回以上回数の制限なし
(LED寿命次第)
外交反射
ニュートンリング
耐環境性
(高温に弱い)



入力方法指&ペン基本的に指のみ指or専用ペン指&ペン専用ペンのみ
厚さ
額縁寸法×
画面サイズ~23inch3~29inch9~50inch6~41inch2~20inch
重量
価格×
動作原理押圧閉回路音波吸収光遮断電磁誘導
主用途モバイル端末、FA・OA、POS、カーナビ等FA・OA、KIOSK端末、券売機、POS、スマートフォン等FA・OA、KIOSK端末、POS、券売機等FA・OA、KIOSK端末、POS、券売機等タブレットPC等
記号の表記について⇒◎:優、○:やや優、△:やや劣、×:劣(富士経済調べ)

参考文献:「2012 タッチパネルと構成部材市場の将来展望」
(2012年02月07日:富士経済)



注目業界の市場動向・将来展望


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ