2011年世界のタッチパネル市場 市場動向3

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■タッチパネル部材の市場概況
2011年のタッチパネル部材の世界市場規模は、前年比82.0%増の2,943億8,200万円と見られる。静電容量式タッチパネル市場の拡大に伴い、2016 年には5,355億5,900万円にまで達する見通しである。静電容量式タッチパネル用の部材の需要が増加しており、高い構成比を占めている。

部材別ではコントローラICの締める比率が高く、パネルの価格が高止まりしている要因となっている。今後はパネル構造が次世代方式へ移行することで構成部材が削減されるため、部材市場の伸長率は鈍化していく見通しである。

(1)透明導電性基板(ガラス/フィルム)の動向
静電容量式用ガラス/フィルムの需要増加により、2010年には約83%であった抵抗膜式用ガラス/フィルムの構成比が、2011年には約62%にまで低下している。

2012年には抵抗膜式用と静電容量式用の構成比が逆転し、2016年には抵抗膜式用が約28%、静電容量式用ガラス/フィルムが約69%と、静電容量式用が主流となる見通しである。

2012年から銀ナノワイヤー、銀メッシュなどのITOを代替する透明導電性フィルムの市場が本格的に立ち上がると見られているが、ITOフィルム主流の状況が続く見通しである。

静電容量式用ITOガラスは製品単価が比較的高く、金額ベースでは抵抗膜式用ITO フィルムの比率を上回っている。ITOフィルムの製品単価も抵抗膜式用より静電容量式用が高く、2011年には静電容量式用の構成比が約53%となり、抵抗膜式用を上回った。そして、2016年には透明導電性基板市場の約78%を占める見通しである。

(2)部材の競合状況
1)カバーパネルの市場規模推移単位:千平米/百万円
摘要\年次2011年(実績)2012年(見込)2016年(予測)
ガラス数量5,8009,30017,100
金額22,89035,28058,240
シート数量4206801,020
金額3,0004,6006,000
全体数量6,2209,98018,120
金額25,89039,88064,240
ガラス/全体比率(%)数量比93.293.294.4
金額比88.488.590.7
(富士経済調べ)

透明性、高級感からガラスを採用するニーズは依然として強く、カバーパネルの9割以上がカバーガラスとなっている。一方で軽量化、低価格化のため、ローエンド端末向けでカバーシートを採用する携帯電話端末メーカーが増加し、2011年はシートの採用比率が高まった。

次世代構造ではカバーパネルに対して強度が求められている。特にインセル型、オンセル型はハイエンド端末に搭載される傾向があることから、強度に劣るシートの採用は難しいと見られる。

ガラスの物性に近いカバーシートが樹脂メーカー各社で開発されており、採用実績が高まれば、ローエンド端末向けカバーパネル一体型静電容量式タッチパネルにプラスチックシートが採用されていく可能性はある。

参考文献:「2012 タッチパネルと構成部材市場の将来展望」
(2012年02月07日:富士経済)



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