プラスチックフィルム・シート市場 市場動向1

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食品容器・包装、エレクトロニクス、電子材料、自動車、エネルギー・環境、農業・建材、メディカル・ライフサイエンス分野など、様々な用途で使用され、近年はフレキシブルデバイスやエネルギー、電池といった分野で拡大するフィルム・シート市場の概略をレポートする。

本レポートでは汎用樹脂やエンプラ、スーパーエンプラなどを素材とした多種多様なフィルム・シート55品目(巻末参照)の市場を対象としている。尚、市場は品目によって国内市場(或いは国内+輸出)、又は世界市場の数値が含まれているので留意されたい。

ラスチックフィルム・シートの市場規模推移
2011年前年比2015年予測2011年比
2兆9,283億円102.0%3兆2,565億円111.2%
富士キメラ総研調べ
汎用樹脂フィルムは、食品向けの包装材料としての用途がメインである。2011年は東日本大震災の影響などが懸念されたが、通年でみると需要は前年比ほぼ横這いであった。今後、国内人口が横這いから微減となるため、食品向けでの大きな需要拡大は期待できない。しかし、高齢化の進行などによる個食や中食向けの需要、また、介護や医療といった場における新規需要などは考えられる。

非食品向けでは、冷蔵庫に利用される真空断熱材や自動車向けガラス中間膜用、光学用フィルム、太陽電池用部材、医薬品包装等向けで需要が拡大している。

エンプラフィルムは、テレビやスマートフォン、タブレットPC向けのディスプレイ用途、リチウムイオン電池、太陽電池部材、EV/HVや産業機器向け絶縁材料等で需要拡大が期待される。特に期待されるのが太陽電池用部材向けで、バックシート材料にフッ素系フィルム、PETフィルムなどにコーティングしたタイプなどの採用が進むとみられる。一方、ディスプレイ用途はスマートフォン等の小型製品の需要が拡大しているが、テレビ需要が大きく鈍化していることから、伸びは低くなるとみられる。

スーパーエンプラフィルムは、高価格であるが、耐熱性や摺動性などで評価されており、特に産業機器、EV/HVやリチウムイオン電池の絶縁材料やスペーサーとして利用されている。また新規に有機ELや太陽電池など向けのフレキシブル基材として注目されている。既に市場形成しているものもある。

シートは主に介護食等食品向けの需要が増加している。また、復興需要で建材向けの伸びも期待される。しかし、品種間の競合や紙への代替、薄肉化、ディスプレイ向け需要の減少が進んでおり、全体的には大きな伸びは期待できない。

その他のフィルムでは、変圧器やEV/HVモーターの絶縁材料に使用されるアラミドペーパーの需要拡大が期待される。PLA(ポリ乳酸)フィルム・シートは食品容器向け、生分解性プラスチックフィルム・シートは農業資材やゴミ袋向け等での需要がある。しかし、加工性や価格面、廃棄処理方法等が浸透していないことから、想定したほどの需要拡大には至っていない。ただし、カーボンニュートラルや省力化の利便性等から、リピーター需要は拡大している。

<市場規模集計対象品目>
汎用樹脂フィルムPE系フィルム、PVCフィルム、OPPフィルム、CPPフィルム、PPシュリンクフィルム、PSフィルム、PO系フィルム、二軸延伸PVAフィルム、無延伸PVAフィルム、EVOHフィルム、EVOH系共押出フィルム、PVDCフィルム、PVDC系共押出フィルム、EVAフィルム、PVBフィルム、PMPフィルム、PMMAフィルム、TPUフィルム・シート、セロハン、TACフィルム
エンプラフィルム延伸PAフィルム(ONY)、無延伸PAフィルム(CNY)、PCフィルム、COPフィルム(環状ポリオレフィンフィルム)、変性PPEフィルム・シート、PETフィルム、PENフィルム、PBTフィルム、PANフィルム・シート、POMシート、PTFEフィルム・シート、ETFEフィルム、PVFフィルム、PVDFフィルム
スーパーエンプラフィルムPPSフィルム、LCPフィルム、PESフィルム、PEIフィルム、PIフィルム、PEEKフィルム・シート、その他スーパーエンプラシート(PPS、PAI、PSU、PAR)、 耐熱透明フィルム
シートPPシート、その他PPシート(フィラー/発泡)、HIPSシート、OPSシート(BOPS)、A-PETシート、EVOH系共押出シート、PMMAシート、PCシート
その他PLAフィルム・シート、バイオプラスチックフィルム、生分解性プラスチックフィルム・シート、アラミドペーパー、合成紙
参考文献:「2012年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」
(2012年08月07日:富士キメラ総研)



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