世界のエンジニアプラスチック市場 市場動向5

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■樹脂素材別市場規模(2011年)と成長性/注目用途動向(前々回/前回の続き)
(3)その他機能性樹脂の市場規模(2011年)及び注目用途動向
樹脂名市場規模
単位:t
伸び率予測
2017/2011
注目用途動向
耐熱ABS342,8703.4%自動車用途が中心で、主に内装部品に使用される。外装部品では耐候性ABS、メッキ加工を行ったABSの採用が多い。

内装部品には基本的にPPが使用されているが、加飾性が必要とされる部位では耐熱ABSが回帰した。耐熱ABSへの回帰は、デザインの流行に左右されたものであり、高級車ほど使用量が多い。
透明ABS215,0004.9%洗濯機の蓋やAV機器、ゲーム機ハウジングの透明部分、OA機器、AV機器部品(プリンタのトレイなど)等に用いられている。

新規用途としてエアコンのパネルやドラム式洗濯乾燥機の前面窓への採用があげられる。電気機器用途では耐傷製グレード、耐薬品性グレードなどの様に部位別にグレードの使い分けが見られる。近年では、コスト削減の要求からより安価な他樹脂への代替が進んでいる。
PMMA757,0003.0%自動車用途では、テールランプやメーターカバー等の外装、内装部品に使用されている。近年では、外装部品への使用が増加している。特に、外観性を高める拡散剤配合グレードの需要が見られる。

電気電子用途では、LCD/LEDバックライト用の導光板、ディスプレイ前面板、銘板等の家電製品、AV機器の透明部品に使用されている。

LEDバックライト用導光板ではPMMAシートが使用されているが、PMMAペレットも押出シート向けに需要が増加している。なお、LED バックライトの普及に伴い、当該用途におけるPMMAの需要は急速に増加している。

LEDバックライトの普及にともない、PMMAは需給が逼迫し、価格が上昇傾向にある。そのため、PMMAから他の透明樹脂への代替も見られる。
COP/COC22,2509.4%日本市場では、電気電子機器の生産拠点が海外へ移管されるのに伴って、電子機器の光学レンズ向け需要が急速に減少している。日本ゼオンが生産する光学フィルム用途での自家消費が最大用途であり、光学レンズ、包装用途がそれ続いている。

光学フィルム用途は、液晶テレビの生産拡大に伴う位相差フィルムの需要拡大が見込まれる。製造に大規模なプラントが必要であるため、日本国内での製造が多い。

光学レンズ用途では、生産が中国をはじめとした海外への移管が進むことや、リフロー対応レンズへの代替により需要減少が見込まれる。
PEN8,2305.0%自動車向けフラットケーブルやモータ用絶縁シート等の需要が拡大している。

フィルム用途ではLEDバックライトに用いる輝度向上フィルム向けの需要拡大、LEDフィルム向けでの底堅い需要により市場規模が拡大している。

PENは高機能であるが、サプライヤーが限られ製造量が少なく、高価格のため、汎用性があり低価格なPETとの競合が激しく、採用範囲は限定される。
PMP8,3008,300PMPは優れた耐熱性、離型性や面追従性からフレキシブルプリント基板離型フィルム向けが大半であり、残りはLEDモールドやその他用途に用いられる。また、PMPの誘電特性や低比重などの特性を活かしてコネクタ、高周波部品等への新規用途開拓が行われている。なお、プリント基板用離型フィルムでは特にPMPの使用が多い。
合計1,353,6503.6% 
富士経済調べ
参考文献:「2012年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」
(2012年07月18日:富士経済)



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