近未来市場の水素燃料関連市場 市場動向2

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■FCV向け水素燃料市場の注目製品
1.水素製造装置(オンサイト)の市場規模予測(年間出荷ベース)
摘要2015年度予測2025年度予測25/15年度比
数量7台80台11.4
金額9億円72億円8.0
富士経済調べ
オンサイトタイプの水素ステーション内に設置される水素製造装置を対象とした。化石燃料を原料として熱エネルギーを利用する「水蒸気改質型」が一般的である。

オンサイトタイプの水素ステーションの件数増加や規模拡大に伴って、水素製造装置市場も拡大していく見通しである。FCVが本格導入される2015年には、様々な方式の水素ステーションが導入されるとみられるが、少なくとも2割弱はオンサイトタイプと考えられる。

一方、FCV普及初期における製造装置の稼働率向上とともに、装置の価格低減も求められている。長期的にはFCVの本格普及に伴い水素ステーションの増加による需要拡大が考えられ、量産によるコスト削減も期待される。

2.輸送用カードルの市場規模予測(年間出荷ベース)
摘要2015年度予測2025年度予測25/15年度比
数量530本7,000本13.2
金額19億円105億円5.5
富士経済調べ
輸送用カードルは、オフサイトタイプの水素ステーションにおいて、水素精製地点から水素ステーションまで圧縮水素を輸送する容器である。

公道上でトレーラーなどによって輸送可能水素の圧力上限は、35MPaから45MPaまで引上げられる見通しである。この場合、カードル1本の容量は200~300Lが想定される。従来は工業用水素のカードルを流用していたが、高圧になると鋼製容器では重量が増して輸送には不向きとなる。このため、軽量化が図れる複合容器の採用が進むとみられる。

FCVの普及による水素ステーションの利用増加に伴って、カードル容量も拡張する必要性が出てくると考えられる。2025年度の市場は数量ベースで2015年比13.2倍に拡大すると予測される。一方、カードルの価格は技術開発の進展や量産効果によって低減が見込まれ、特にコストメリットの得られる複合容器では顕著となろう。このため、金額ベースの市場拡大幅は数量ベースほど大きくならないとみられる。

3.車載用高圧容器の市場規模予測(年間出荷ベース)
摘要2015年度予測2025年度予測25/15年度比
数量5千本450千本90.0
金額45億円2,025億円45.0
富士経済調べ
車載用高圧容器は、ガソリン車の燃料タンクにあたるもので、FCVに利用される水素貯蔵用容器を対象とした。エネルギー密度が小さい水素を大量に貯蔵出来て、さらに軽量化を図った高圧容器の技術開発が進められている。

本格的な市場展開は2015年度とみられる。70MPa高圧容器の技術開発が進められており、2015年以降のFCV量産車においては主流になると考えられる。量産化による価格低減が期待される一方、70MPa高圧容器では炭素繊維強化プラスチックが多く使用されるため、スペック・使用量の最適化によるコスト削減が重要となる。

現状で実用化に至るような新技術が見られないため、当面は高圧容器が利用されていく見通しである。量産効果により2025年度には単価が2015年度の半分まで下がると予測される。

また、水素利用のための技術開発や規制見直しなど制度改革も含めた産学官によるインフラ整備の取り組みは、市場促進の大きな変動要素となっており、燃料価格低減のカギを握る水素ステーションの低コスト化の可能性も留意するべき要素である。

FCV向け水素燃料関連品目/技術(一例)
水素ステーション関連機器水素ステーション、水素製造装置(オンサイト)、水素精製装置(オンサイト)蓄圧器/輸送用カードル、水素コンプレッサ、水素ディスペンサ水素バルブ、水素センサ(ステーション用)、プレクール装置
車載用水素関連機器車載用高圧容器、水素センサ(車載用)
注目材料・技術液体水素関連技術、水素貯蔵材料、水素パイプライン、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、水素製造用触媒(オンサイト)
参考文献:「2012年版 水素燃料関連市場の将来展望」
(2012年09月24日:富士経済)



注目業界の市場動向・将来展望


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